植本一子のレビュー一覧

  • 家族最後の日
    ーーー絶対に、死なれてはならない。ーーー

    またとんでもない本が一冊この世に産声を上げた。
    家族最後の日、と題された本書は、三人の家族との最後をそれぞれ記している。
    母、義弟、そして夫の石田さんだ。
    それぞれ何が「最後」なのかも形が全部違っている。

    SNSをフォローしているので、あのときのツイート...続きを読む
  • 家族最後の日
    実母との絶縁、義弟の自殺。夫への突然のがん宣告。
    「かなわない」から事態は急転する。

    手術後、ICUにいる石田さんを見舞った帰り道、疲れて、弱って、誰かに吐き出したいがその相手が見つからない。筆者はふと石田さんにメールしそうになる。そして、気づく。石田さんの携帯はいま、自分が持っている。貴重品は家...続きを読む
  • 家族最後の日
    ・昔読んでいて、再読。
    ・やっぱり非常に面白かった。どんどん読めた。読みたい。
    ・何がこんなに面白いんだろう。ECD、植本一子、二人が好きな表現者という事はもちろんある。
    ・心の中で起こった事をつぶさに取り上げる。それがこんなにエンターテイメント(と言うと不謹慎になってしまうかもしれないが)になるな...続きを読む
  • かなわない
    実在する人間のリアルな物語、想いに触れることができる稀有な本。
    この圧倒的に率直な文章に対して、簡単に非難を浴びせられる人たちのことがわからないしこわい。これが人間じゃないか、と思う。あなただって案外近くにいるかもしれないのに。
    これを読んで、もっといろんな人の、本当に考えていることを知りたいと思っ...続きを読む
  • かなわない
    すごいものを読んだという気持ち。こんなに正直に自分のことを書ける人ってどれくらいいるのだろう。私も母とは確執があり、育てられ方も似ているので実家のお母さんへの言動、感情はなんとなくわかる。心療内科の先生の言葉もグサッとくる部分があった。一子さんって恋愛体質というか常に好きな人が必要な人で、そこも人に...続きを読む
  • 愛は時間がかかる
    一子さんの本は、多分全て読んでいる。
    そして、この本にはサインしてもらったんだー。文学フリマで。
    ありがとう、一子さん。
    なんだか友だちのような気持ちで、これからも応援しています。
  • かなわない
    誰かの本当の生活を読むことを欲していた。特に、生きづらさや、ままならない恋や育児について書いたものを読みたかった。この精度の具体性を持った日記文学を読むことでしか助からない気持ちがある。ありがたい。
  • 愛は時間がかかる
    一子さんってどこまでも嘘がない人。
    ここまで曝け出しても人と関わる事を止めない人を見ると希望さえ感じる。
    B&Bの柴山さんとの対談も合わせて拝見。
    なんか気になってしまう人。
    人生をずっと見せてくれてる近くにいて遠い友人のような感覚。
  • 愛は時間がかかる
    私にも深刻に受け止めていないトラウマがあると思う。自分を粗末に扱ったり、扱われたりしたと思う。まずはこれまでの人生のグラフを書くところから始めてみよう。
  • かなわない
    序盤は東日本大震災が起こり原発に対する恐れとか、デモとか育児の苦しみばっかりで、理解できひん内容からが多かった。そこまで気にしいひんやろ。とゆう気持ちがありつつ、震災後すぐの東京は敏感やったのか。とゆう気づきもあった。

    それから、育児の悩みを読んでられへんくなって読み飛ばしたりしてたけど、後半に好...続きを読む
  • かなわない
    途中で読むのをやめた。
    ノンフィクションの日記という読み物がここまで人に影響を与えるのかって言うほどに私は食らってしまった。
    それくらいに一子さんが書く文章が嘘偽りが無く赤裸々すぎて、無意識に私を刺激させ、苦しくする。
    読み手を選ぶ本です!


  • コロナ禍日記
    半分くらい読んだか。ちょっと読んで読めそうなのだけ読む。しんどいのはパスする。これがちゃんと読めるようになるにはやはり10年くらいはかかるのだろう。最近ようやく東日本大震災のものが読めるようになったのだから。
  • コロナ禍日記
    ただただ日々の集積のみがここにある。
    自分の中で空白の期間になっていたものが、他人の日記を通して少しずつ埋められていく。
    この暮らしを無かったことにしてはならないと感じた。それぞれがそれぞれのやり方で戦い抜いた日々を忘れてはいけないと思った。
  • コロナ禍日記
    コロナ禍をどうやって過ごしたのか。日記にすることで、日常の変化やそれに対する筆者や世間の反応の変遷が見えて面白かった。国や仕事によっての違いも興味深くて、その辺もっと幅広く知りたいと思った。

    苦しかった頃のことをいろいろと思い出して憂鬱な気持ちにもなったけれど、記録として大事な一冊になるでしょう。
  • 降伏の記録
    家族最後の日を一気に読み上げてから、待てなくていよいよ購入した。相変わらずの文章力で、これまでで一番破壊力強め、赤裸々ドが強い。色んな意見はあると思うが、みんな一子さんのような事、思いはきっと抱えているのでは。私は自分に置き換えること、多々あり。いつも作る食事も美味しそう。
    自分にしか分かりえない体...続きを読む
  • 家族最後の日
    一気に読み終わった。
    前作 かなわない より、一子さんが家族としっかり向き合っていることを感じた。
    あまりにも現実で、自分自身も体のどこかがおかしくなるかもと暗くなった。
    でも、前回なかった写真も多く、私はこの人の生き方に励まされる部分も多く、いつかお会いできたらと強くも思う。
    ただものではない、日...続きを読む
  • かなわない
    6割は完全な日記。
    だんだん引き込まれていって、中盤から後半が凄い。赤裸々だけど、たぶん言ってないだけで皆同じ様なことを感じることがあるだと思う。素直に文章にしているから感動した。自分との向き合い方が、とても現実味を帯びていて良い。変に脚色していないから、実在していることがひしひしと伝わる。
    ラスト...続きを読む
  • かなわない
    読み進めていくうちに、彼女の心の叫びや受け止めようとする必死さに、自分の感情も重ねて つーっと涙が。 弱さだとか、逃げるとか、依存とか…これってネガティヴなものとは一括りに言えないよなぁ。数年後、この本をまた読みたいな。今、この本に会えて良かったです。
  • 家族最後の日
    思ったことを書く。
    簡単なようでとても難しいことじゃないだろうか。
    作者に共感はしなかったし、どうしてそこまで白か黒かで物事を考えようとするのか分からないと思うことがあった。
    でも、心をざわめかせるほど真っ直ぐな言葉で書かれた本、しかもエッセイというのはほとんどない。
    まさに他の人の人生をのぞき見て...続きを読む
  • 降伏の記録
    マックグリドルみたいな一冊。賛否あれども「あ、これは、なんというか、分かる。理解できる。そうだよね」ってなる。

    「およそ全ての文章は誰かに読まれる為にある」というフレーズをどこかで見たことがある。書くと読むは表裏一体にあるもので、決して人に見せられないような日記ですらいつかは誰かに読まれたいって心...続きを読む