源氏鶏太のレビュー一覧
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昭和のラブコメ。
これは、確かにきゅんきゅんする。
じれじれ系いいですね。連載されていたのは、なんと1950年代のことだそう。
ページを開くとそこは昭和の時代ですが、古臭さは一切なく、なんだか懐かしい。こんな時代も確かに日本にあったんだろうなあと、ほくほくしながら読みました。
3姉妹の3女、杏子がとにかく可愛いんですよね。
とってもチャーミングな女性。可憐という言葉がまたよく似合う。
そして、男性陣がまた紳士で。
杏子のお父さんも素敵なんですが、やっぱり一番は風間さんでしょうか。爽やかでフェアでそれでいて積極的で。
今の祖父母世代がよく、昔はよかったなんて言いますが、私もこの時代に生きていたならきっと、今頃昔はよかったと言っていそう。
昔の方が、自立するのが早かったですよね。朝の連続ドラマとと姉ちゃんなどもそうですが、家族をはじめ、他者との距離感が好きです。馴れ合うのでなく、尊重しあってるというのが伝わってきて。
最初に発刊されたのは随分昔ですが、この9月に新たに刊行されてるのがこちらです。
新刊コーナーに並んでいなかったら、もしかしたら一生目に留まることがなかったかもしれない。筑摩書房さん、いい仕事されてるなぁと、1本好きとして嬉しい気持ちで読み終えました。 -
Posted by ブクログ
源氏鶏太の連作短篇集『英語屋さん』を読みました。
1950年代に「サラリーマン小説の第一人者」と呼ばれた源氏鶏太の作品を初めて読みました……子どもの頃、父親の書棚で背表紙を見た記憶がありますね。
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自分だけがつらいんじゃない! と思えることで、なんとか頑張れています。
僕と同じ30代にオススメ! 担当者K
入社10年の風間京太は、気難しい社長の出張に随行を命じられた。
お眼鏡に適えば、大出世。
機嫌を損ねたら、お先真っ暗。
社長は現地にいる元愛人との逢瀬を企んでいるが、夫人からは二人の密会を阻止せよ、と厳命されており……。
風間の選択は!?(「随行さん」)ほか、サラリーマンの哀歓を描く全10編。
不条理な職場や理不尽な上司に喘ぐ、若い読者こそ必読。
働き方のヒントは、昭和の名作にあった!
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文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』等に1950年(昭和25年)から1969年(昭和44年)に1950年(昭和25年)に掲載された作品を収録したサラリーマン小説……1951年(昭和26年)上半期の直木賞受賞作『英語屋さん』を収録した短篇集です。
■随行さん
■威風堂堂
■目録さん
■一寸の虫
■英語屋さん
■颱風さん
■もう手遅れ
■鏡の中の顔
■流氷
■料亭嵯峨
■解説 北上次郎
戦後間もない昭和20年代から30年代の日本の会社を舞台に、主人公のサラリーマン・風間京太の日常と、彼を取り巻く個性豊かな人々の悲喜こもごもを描いた連作短篇集……物語は、入社10年目の風間京太が、気難しい社長の海外出張に随行を命じられる「随行さん」から始まります、、、
この出張が風間の運命を大きく変えることになる一方、シリーズ全体を通して、風間が同僚や上司、取引先、そして家族との間で繰り広げる、時にユーモラスで、時に心温まる、そして時にほろ苦いエピソードが描かれます。
表題作「英語屋さん」では、卓越した英語力を持つものの、不器用で人間関係をうまく築けない嘱託社員・茂木祖一郎が、リストラの危機に直面する姿が描かれます……彼の専門的なスキルと、世渡りの下手さの対比が鮮やかで、彼の運命がどうなるのかが物語の大きな焦点となります。
サラリーマン・風間京太の日常と、彼を取り巻く個性豊かな人々の悲喜こもごもをユーモラスに描いた連作短篇……本作で描かれているのは、戦後間もない昭和のサラリーマン社会なので、現代の企業での働き方とは大きく異なる部分が多いのですが、そこで繰り広げられる人間模様や不条理な上司、理不尽な組織の中で奮闘する姿には共通する部分があるんじゃないかと思いましたね、、、
特に昭和生まれの私たちの世代には、懐かしさとともに共感する部分が多かったように思います……戦後の混乱期における会社の様子やお金の価値、当時の人々の暮らしぶりが生き生きと描かれていることも特徴で愉しめましたね。
本作でユーモアを交えて描かれている、厳しさの中に温かさがある人間模様は、現代の企業社会に必要な要素なのかも……愉しみながら考えさせられました。 -
Posted by ブクログ
タイトルと表紙絵に、シュールな面白さを感じて、BOOKOFFでネット注文し、入手しました。
内容は、「ザ・昭和のサラリーマン」といった感じで、現代の働き方とは、全く異なった仕事への姿勢を読み取ることができて、とても新鮮でした。
現代であれば、女性蔑視としか捉えられない言動もいくつかでてくるのですが、当時であれば、違和感がなかったのだろうと思いました。70年ほどで大きく世の中の価値観が変わったのがよくわかり、興味深かったです。
一方で、サラリーマンとして普遍的な大事な考え方も随所に描かれており、処世術の勉強にもなったと思います。
短編集で、サザエさんの話を何話か見たような感覚なので、ライトな小説を探している方にはおすすめの一冊です。 -
Posted by ブクログ
入社10年目の風間京太の会社での日々や、会社で出会った人たちのことを綴った短編集。現代なら通用しないであろう理不尽な慣習も含め、昭和のサラリーマンの姿が描かれている。
本のタイトルにもなっている"英語屋さん"は、通訳として採用され、その実力は認められながらも、癖が強く、嘱託職員のまま定年を迎える予定の茂木さんのことを描いた話。
茂木さん同様、嘱託職員として入社しても、要領よく正社員になっている人もいる中で、内心面白くないと思うが、自分の仕事には責任と自信をもって取り組み、重役とも互角にやり合う。世渡りは下手でも、こういう人が社会人としてカッコいいと思う。 -
購入済み
源氏鶏太作品の主役たち
源氏鶏太の小説を、読んでいると、この物語の主人公昭和太郎もそうだが、頭の中のイメージが、若い頃の石原裕次郎になってしまう。主人公のまっすぐな性格が、裕次郎のイメージにピッタリだと思うのですだから読み終わった後、スッキリした気持ちになります。