【感想・ネタバレ】最高殊勲夫人のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

杏子がミラクルかわいい昭和ラブコメ。
最高にキュートな恋の駆け引き。

三原商事の御曹司三兄弟と、一般家庭野々宮三姉妹のドタバタラブコメディ。
三郎と杏子を取り巻く会社の人や友人たちもみんな魅力的で憎めないしやたらと銀座でとんかつを食べたりバアで飲んだりあとやたらと道端でばったり会ったりするけどとにかくかわいい。
ラストはちょっと強引にまとめた感あったけど誰も不幸にならない大団円。
杏子の世間擦れしてない感じがキーだと思った。






p92
杏子は、家へ帰ろう、と決心した。家には、大好きな父が、自分を待っていてくれる。そして、母も、楢雄も。しかし、大好きな父も、そして、母も、楢雄も、今夜のこの悲しみを癒してくれるには、何か、足りないような気がしていた。杏子の心は、明らかに、肉親以外の何ものかを求めているのであった。

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2016年09月22日

Posted by ブクログ

反発しあいながら惹かれ合ってる様子がとっても可愛い。杏子ちゃんも三郎もすごく自分を持ってて、末っ子らしくしっかりちゃっかりしてて、その上見た目もいいなんて、お似合いだわ。
それにしても、四六時中(会社の中ですら)、こんなに色恋の話ばっかりしてていいんかね?笑 楽しそうだけど。

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2021年01月11日

Posted by ブクログ

昭和のラブコメ。
これは、確かにきゅんきゅんする。
じれじれ系いいですね。連載されていたのは、なんと1950年代のことだそう。
ページを開くとそこは昭和の時代ですが、古臭さは一切なく、なんだか懐かしい。こんな時代も確かに日本にあったんだろうなあと、ほくほくしながら読みました。

3姉妹の3女、杏子がとにかく可愛いんですよね。
とってもチャーミングな女性。可憐という言葉がまたよく似合う。
そして、男性陣がまた紳士で。
杏子のお父さんも素敵なんですが、やっぱり一番は風間さんでしょうか。爽やかでフェアでそれでいて積極的で。
今の祖父母世代がよく、昔はよかったなんて言いますが、私もこの時代に生きていたならきっと、今頃昔はよかったと言っていそう。
昔の方が、自立するのが早かったですよね。朝の連続ドラマとと姉ちゃんなどもそうですが、家族をはじめ、他者との距離感が好きです。馴れ合うのでなく、尊重しあってるというのが伝わってきて。

最初に発刊されたのは随分昔ですが、この9月に新たに刊行されてるのがこちらです。
新刊コーナーに並んでいなかったら、もしかしたら一生目に留まることがなかったかもしれない。筑摩書房さん、いい仕事されてるなぁと、1本好きとして嬉しい気持ちで読み終えました。

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2016年10月09日

Posted by ブクログ

まーなかなかこんな御都合主義な展開もお目にかからないがむしろ物事がなんでも都合よすぎて清々しいわ。
長女がなんともアレですな。

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2017年10月30日

Posted by ブクログ

昭和軽薄体の母体になっているような文章で書かれた
ガッチガチの王道ラブコメで今更驚くようなことは特にございません。

ただ、このサラリーマン社会と家社会の
濃厚な昭和感は久しぶりに感じたもので
もはや資料的な価値があるとすら言えると思います。

ご都合主義的な展開なので、
あからさまな当て馬がいっぱいいてもやっとする人はいると思う(笑)

ただ、この人、1912年生まれで
1930年から会社勤めしながら小説を書き続けて1951年に直木賞をとって
本作自体は1958年からの雑誌で連載したものです。
戦争をくぐってここまで影のない作品を書くのは
かえって信念の人ではないかと、これしか読んでないけど思うのです。

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2017年07月17日

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