【感想・ネタバレ】家庭の事情のレビュー

あらすじ

定年になった三沢平太郎は退職金と貯金を合わせて300万円を5人の娘と自分で平等に6等分することにした。その金を元手に喫茶店を開いた長女、お金に困っているという恋人に貸した次女、旅行の資金にする三女、株式に投資する四女、会社で高利貸しを始めた五女、小料理屋の女に入れあげる父、平太郎。それぞれの50万円の使い道から三沢家にドタバタ劇が巻き起こる?!

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Posted by ブクログ

源氏鶏太さん作品3

面白かった。
5人姉妹とその父親の主に恋愛模様が
同時進行で描かれていて
次は何が起きるのか、わくわくしながら
読み進められます。
当時を知らない世代なので
こんなにも早く婚約するのか、など新鮮です。

印南さんの解説で、源氏さん作品は
80本以上も映画化されていることを知りました。
サブスクなどでは鑑賞できないので
歴史ある単館の映画館などで
特集してくださったりしないかな〜と
密かに期待しています。

この作品は2007年に『家に五女あり』という
タイトルでドラマ化もされたようなので
こちらも気になる。

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2022年12月08日

Posted by ブクログ

ちょ、他に考えることないの?とか、は?そんな強引な気持ちの切り替え⁈などツッコミ入れながら読んでいた。全て都合よく、いい人はいい人、悪い人は悪く、情けない散り方。清々しいね。なにも考えずに読める。鷹揚だった時代の空気が堪能できます。

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2018年08月22日

Posted by ブクログ

昭和を代表する大衆作家の復刻版。いやはや面白かった、これは楽しいわ。大人版サザエさんとでも言おうか。寓話的だけど、ほろっときたり、痛快だったり、安心して読める。
時代を考えると、父親が退職金を五人の娘と折半して、娘たちがそれぞれお金を通じて成長していく、この話の構成って恐ろしく先進的だと思う。ただの娯楽小説と侮るなかれ。

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2020年07月11日

Posted by ブクログ

トニー谷の全盛期は知らないが、「家庭の事情」がどれほど人口に膾炙していた言葉であったかは想像できる。それはともかく、五人姉妹のそれぞれの恋模様を描いた本作は娯楽小説として文句なく楽しめるし、当時の恋愛事情だけでなくサラリーマンのふところ事情も窺われて興味深い。往年の松竹喜劇を見るようだと思っていたらしっかり映画化されていた。

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2018年05月04日

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