C・S・パキャットのレビュー一覧
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購入済み
最後の最後まで
こちらに気を抜かせてはくれなかった……。
できるだけゆっくりと読み進めては息を吐く日々が、ようやく終わりました。
物語の端々に散りばめられていた細い糸が、何かに引き寄せられるように収束していく。
これからどのような未来が待ち受けているのか、まるで読めないけれど、2人とその周囲の人々に幸多からんことを。 -
購入済み
ライトなBLが好きな人には
向かないと思います。
BLが主軸にある訳ではない。
ご都合主義でもない。
国産BLにありがちな、王子様相手にハッピーエンド!みたいなものを期待するなら、読むべきはこの本じゃない。
ただ、面白くて読むのをやめられず、面白いが為に読み終わりたくありません。
ここまでかけ離れた立場の2人が、ひとつひとつの出来事により、ほんの少しずつ近づいていくような……と思ったら叩き落とされるような……。
ファンタジーだけどリアリティのようなものを感じるほど、作り込まれた物語です。
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購入済み
どうするんだ……これ……
どうする、どうなるんだよこれ……!
読了後、わたしの口から零れたのがこの台詞でした。
希望と絶望の織り交ざる2巻の結末。
一瞬後のことも予測できない。
3巻を既に購入していてよかった、が、わたしは今夜も眠れそうにありません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前巻でおおお!?っとなって、でもデイメンの正体の件はどうするの!?って心配していた所が初っ端からひっくり返されて、はらはらし通しでした。
というか、ローレントがなんかずっとデレてて、デレてるのに今までの例から信用していいの?って別な意味でもはらはらしていた(笑)
こんだけ壮大なファンタジーで、これ、MMじゃなくてもよいのでは?と前巻まで思ってましたが、ここへ来て予想外のラブラブっぷりでびっくりした。
伏線がね、いろいろ…過去から貼られてて、その辺も読み応えあったし、これまでの歴史政治文化と性的事情までちゃんと設定されてて、すごい話だった。これMMで括らなくても良いのでは?と思うくらい。
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Posted by ブクログ
ネタバレうえええ吐きそう…(褒めてます)。
デイメンの正体をローレンスが知ったら…と思ってたんですが、まさか最後にこんな展開になるとは思わなかったのよ…。え、これここまでローレンスよんでたの?
やはりローレンスが何を考えてるかわからん。
すごい情緒がぐちゃぐちゃにされる。
二人の初めてのエロでさえ、なんかこう、胸にくるものがあったんですが、ラスト…うええええ。
しかし、ローレンス可愛いな…(懲りてない)
全ては叔父上なんだけど、ローレンスの初めてって叔父上に奪われてトラウマになったっぽい気がしないでもない。だから逆らえないんじゃないの?っていう。
なんつーか、無邪気に(?)デイメン手に入れたって無 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。1巻を読んだのが大分前だったので、キャラクターのほとんどを忘れていたけどなんとかなった。
何度か前のページを読み返しつつ読んだ。え?そういうことだったの?っていう確認が多くて楽しめた。
ショッキングさはあるものの、り、リアル~という苦笑いさと、お!ファンタジー!御都合展開!待ってた!っていう塩梅が気持ちいい。
1巻目ではどっちが攻めで受けか?と判断つきがたかったけど、2巻では早々にローレントが受けだな!って確信してしまった。個人的にはリバはありありだし、他の海外翻訳モノでもリバすんの当然みたいな流れだったので、いざ致す直前まで確信しながらも逆でもいいなと思っていた。ていうか、本 -
購入済み
1巻から3巻まで一気に読みました。
デイメンとローレントの気持ちが巻を追うごとに明瞭になっていき、ローレントのデレが可愛いのなんの。
最後の最後までこの巻で終わるの?!て言うくらい最後までクライマックス(?)で進捗バーを何度も確認したくらい熱い。
欲を言えば2人の後日談なんかを是非読みたい。 -
Posted by ブクログ
文句なしに傑作。家に帰るまで待てず歩きながら読み始めてしまった……。
緻密に張り巡らされた謀略と勝利を掴むために周囲をどこまでも欺き続けるローレントの底知れなさが凄まじく、手に汗握りながら早く続きを!と待ち続けてきた最終巻。ここで更にひっくり返すかローレント……! などありつつ、ギリギリまで緊迫感の漂う展開。最後の挿絵に心から祝福を送りたくなる結末だった。
2巻までと比べると知略の駆け引きの部分が粗いな、とか、ラストが都合良すぎるのでは、などと思わないではないけれど、その代わりに描かれたローレント像が人間味にあふれていて魅力的で、ここまで読み進めてきた甲斐があるというもの。
BLというジャンル -
Posted by ブクログ
ネタバレBL関係なく戦記ファンタジーものとして面白い。というレビューを見て購入。
同性同士の性交渉が当たり前にある世界という前提で描かれているのでそういった場面も出てくるのだけど、それがメインではなく舞台装置としての演出といった感じで、本題は飽く迄戦記ファンタジー。話の筋がよく練られていて、単純明快なわかりやすさのない様々な思惑が絡み合った重厚なストーリー。とても面白い。
1巻のラストまで読んでも主役の二人の間には信頼のような何かが芽生えたか、という段階で、BLではなくブロマンス展開になる方が正直燃える。このままでいてほしい。
ただ、中盤でローレントが口にする「己が大切にしているものを教えるのは…… -
Posted by ブクログ
「一巻は信頼を得るまで」という講評を読まなければ、途中で投げてたかもしれない。
怒涛の始まりから、半ばまでちょっと話が進まなくて…王子が何を考えてこう行動してるのかほんとにわからなくて…。
や.一巻読み終えて分かったかというと分からん、なんだけど、BLというより、ファンタジーとして面白い。ここまで性に奔放ながら、「避妊」「嫡外子」とかの設定もちゃんとしてて、この世界で同性で睦み合うことの意味合いとかまでちゃんと定義されてて、まずそれに圧倒される。日本だと商業BLでここまで設定に凝ってるの見たことない。あったらすまん。同人誌ならある(^_^;)
一文が選べなかった。