浜田寿美男のレビュー一覧

  • 虚偽自白を読み解く

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    虚偽自白を読み解く。浜田寿美男先生の著書。無実無罪の人を精神的に追い詰めて虚偽自白させるようなことは絶対にあってはならないこと。虚偽自白や冤罪は人の人生を劇的に変えてしまう。社会全体として虚偽自白や冤罪は決して許さない、虚偽自白や冤罪をさせるような捜査関係者や警察関係者を強く批判するといった姿勢が必要だと思います。

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    2018年09月28日
  • もうひとつの「帝銀事件」 二十回目の再審請求「鑑定書」

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    1948年1月26日、ひとりの男が東京の帝国銀行椎名町支店を
    訪れた。赤痢の予防薬の服用との名目で行員等に青酸化合物
    を飲ませ12人の命と、現金16万円を奪った。

    帝銀事件はテンペラ画家・平沢貞道が犯人とされ、死刑が宣告
    されたのだが、刑の執行がされぬまま1987年に95歳で獄死した。

    冤罪事件ではなかったのかと思う事件のひとつである。そもそも
    物的証拠が皆無な事件だ。目撃証言と平沢氏の自白のみで死刑
    を確定した事件なのではないか。

    これまで行われて来た再審請求はことごとく退けられて来た。
    平沢氏の養子となった男性が死亡したことを受けて、弁護団は
    別の親族を探して第2

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    2017年08月23日
  • 心はなぜ不自由なのか

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    人間の自由意思の限界、不自由の由来について分かりやすく書かれている。
    人間は身体を持ち、言葉を持ち、他社との社会があるがゆえに不自由。
    講演の内容なので、とてもわかりやすく、人間について認識が深まった。

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    2009年10月04日
  • 袴田事件の謎 取調べ録音テープが語る事実

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    紆余曲折の末、再審が開始される袴田事件について供述心理学の大家が公開された取り調べ録音テープを分析、3つの謎を提示し冤罪の可能性を指摘します。テープに録音されているやり取りは生々しく、確かに疑問はでてきますね。
    人は孤立無縁と感じると無抵抗になるというのは妙に得心しました。一応の理屈はあるものの、心理学的な意見はなかなか証拠採用されないようです。

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    2023年10月08日
  • 子どもが巣立つということ この時代の難しさのなかで 人は自らの力だけでは飛べない

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    発達心理学の専門家が、自身のひきこもりの子どもの不登校から高校進学を諦めて職人さんの弟子になって、それが2年で挫折してという実体験と重ねながら語った子どもが巣立っていく事の難しさ。

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    2012年10月14日
  • 心はなぜ不自由なのか

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    人には本来、個別的なものと、本源的共同性がある。
    相手の視点に立ったり、その視点の交換を行って社会生活を営んでいる。

    しかし、人は言葉を持ち、社会を形成し、神の視点を手にいれた。自由を手にした一方で人は限りなく不自由になった。

    人の心がわかる本!というノウハウ本がブームだが、それだけ人の心がわからない人が多く、本が売れても、結局心がわからない人が減らないという要因の一端がここにはあるのかもしれない。

    講義形式で、冤罪事件や自閉症等実体験に基づいた内容はとてもわかりやすい。

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    2010年01月21日
  • 袴田事件の謎 取調べ録音テープが語る事実

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    依然として再審が認められていない袴田事件。取り締まりの録音テープを詳細に調べた心理士の鑑定書は裁判では無視され続けてきた。無罪の証拠となるものは無視し、有罪である可能性は否定しないという裁判が今でもまかり通っていることに改めて怒りを感じる。なぜ袴田氏は無罪にできないのか、そこに何が立ちはだかっているのか、それをもっと明らかにしてほしかった。

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    2022年01月05日
  • 虚偽自白を読み解く

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    空恐ろしさを禁じ得ない。「証拠なき確信」に囚われた尋問者に取り囲まれ孤立無援となる被疑者の「無力感」はまだしも、有罪となり刑を受ける実感に乏しい無実の人のほうが真犯人よりもかえって自白してしまいやすいという逆説が恐ろしい。
    判明した結果のみから事件の真相を帰納する、いわば「リバースエンジニアリング」への加担に、いとも簡単に追い込まれてしまう被疑者たち。本書で挙げられる事例(ただし確定的に冤罪であると認定されている事例ばかりではないが)にとどまらず、例えば2012年に起きた「PC遠隔操作事件」では誤認逮捕された4人中2名が全面自白に落ちている。
    「冤罪はこうしてつくられる (小田中總樹・著)

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    2019年05月07日
  • 心はなぜ不自由なのか

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    3回にわたる講義の形式で、人間の心の不自由さについて考察を展開しています。

    第1回講義では、無実の人間がなぜ虚偽の「自白」をしてしまうことになるのか、という問題があつかわれています。取調室という異常な環境のなかで人間の心理がいったいどのような状態に置かれるのかということが、著者自身がかかわった事件を題材に論じられます。とくに興味深く感じたのは、無実のひとが取調べをおこなう刑事と犯行ストーリーを「協作」していくプロセスについての議論です。

    そのことは、第2回、第3回の講義で論じられることになる、人間心理が「他者」ないし「社会」との密接なかかわりのなかに置かれているということにつながっています

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    2017年12月23日
  • 心はなぜ不自由なのか

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    「人間学アカデミー」ということで、”講義”という形で書かれている。
    ?冤罪の起こる背景
    本来無罪であるはずの人間が、何故罪の自白をしてしまうのか。
    取調室という個室の中では罪を認めない限り自由を得ることが出来ない。
    罪を認めれば楽になれる。
    ただ、そのためにもっと先の未来ではその自白によって罰を受ける可能性もあるのに。
    それは、現在拘束されていることによる辛さはありありと体感できるが、判決後の罰則(死刑とか)については「やっていないから裁判でどうにかなる」等の希望や時間的な距離で見に迫って感じられない。
    また、いつまで拘束されるのか分からない「時間的展望の欠如」も要因としては大きい。
    留置所に

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    2009年10月04日