渡辺恒彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
隠れオタク&偽装恋人ものシリーズ1巻の下巻。楽しかった!
地の文から隠しようがなく溢れてくる作者のオタク知識と考え方が面白い。今回は隠れオタクのハプニング要素はあるものの、隣町での同人誌即売会&初デートがメイン。地方の同人誌即売会や学校での隠れオタク具合など、30代の人ならかなり共感できるんじゃないだろうか。自身も初参加は地元の小さなオールジャンルの同人誌即売会だったし、学校でオタク知識をどこまで話していいのかなどで悩んだりしたので、隠れオタクあるあるで楽しかった。絵も漫画も書けないサークル員が売り子で貢献しなきゃ、など同人サークル事情もリアルで良い。というかこれ、完全にオタク向け物語だわ。パ -
Posted by ブクログ
待望の8巻。前巻を読んだ時の記憶がほとんど抜け落ちているので心配だったが杞憂だった。アウラに2人目ができる、フレア姫と共に黄金の木の葉号に乗る、時空魔法を修得しシャロワ・ジルベール双王国に行く、の3本立て。ゼンジロウが善良な社会人という設定が本当に生きている。ゼンジロウがやっていることは、自らの立場を理解し、それに相応しい振る舞いをし、時に少ない情報から適切な行動をとろうと動く、ホウレンソウを実行している理想的な社会人そのもの。それが女王の伴侶という役割をこなそうとするのだから面白い。サラリーマン、異世界に行くという感じ。魔法などのファンタジー要素はあるものの、むやみやたらな俺tueeは出てこ
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Posted by ブクログ
隠れオタク同士な高校生の偽装恋人もの。紋付き袴で婚姻の儀と興味をそそられる掴みは上々。社会人である20代の男性を主人公とした「理想のヒモ生活」の作者だけあり、登場人物、特に主人公の思考が地に足がついている。主人公とヒロインが恋人ごっこをするようになったきっかけも特に違和感を感じなかった。よく知りもしない男に偽装恋人関係を持ちかけるヒロインは用心が足りないが、育ってきた環境のせいかもしれないと思わせるのでおかしくはない。
主人公サイドは広く漫画からネトゲ、エロゲーやアニメにも手を出すオタク、ヒロインサイドはいわゆる腐女子。どちらもオタクなのにお互い隠していて、ばれませんようにとドキドキしながら -
Posted by ブクログ
ゼンジロウ、フレア姫と交流を深めるの巻。プジョル将軍の結婚祝いに、フレア姫を伴い辺境まで出掛けるゼンジロウ。その滞在中の話なので、女王アウラと息子・善吉とはしばしお別れ。
フレア姫が竜を狩り客人に振る舞う様を見たり、辺境伯次女を守るためにフレア姫に助力を請い王族としての務めを果たそうとするなど、ゼンジロウとフレア姫の絆を深める一巻だった。日本人のゼンジロウが理解できる貴族社会の面倒くささと、サラリーマンとしての経験からくる判断力とで、政治的に難しい問題を悩みつつもなんとかしようとする意気がこの物語の面白いところと知りつつ、読んでいて疲れる。こんだけ自分で自分の首を絞めちゃあ、側室を持つことは避 -
Posted by ブクログ
いい意味で題名詐欺。今までの生活を全て捨てて異世界の女王に入り婿した主人公の奮闘記。ヒモなんてとんでもない。よくよく奥さんを支えてます。クーラーなどの文明の利器を活用してぐうたら生活を送るだけでなく、お披露目の場に出たり、女王という妻の立場を重んじて自らの行動を定めたりと、しっかり頼れる旦那さんを勤めている。派手な出来事はなく、女王の婿生活ダイジェストといったところ。オクタビアやファビオなど、出番それだけなのと言いたくなる登場人物がいる。ダイジェストなのだけれど面白い。webで無料で読めると分かっていても挿絵入りで一気に読みたい。3巻も買う。