木村俊介のレビュー一覧
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ネタバレ自分も美大を出ているので(デザイン系専攻では無いが)著者と著者のお父様とのデッサンの考えで揉めた話が、ものすごく共感できたし、受験生の頃って空間がーとか光がーとか人体ってこうなってるーで考えるから著者のお父様の発言に意外と気づかない(というか気づきたくない?)ので、今改めてそういう話聞くと「それはそう!」とすんなり納得してしまった。
…「自分らしく」あろうとするなら、まず金を稼ぐしかない、金を稼ぐんだったら頭を使って「個性」でも「手法」でも何でも、手持ちのものを全部さらして、売っぱらうしかない…
この本のタイトルには「デザインの仕事」とあるけど、この言葉を見て、どの職業の死に物狂いで働くってこ -
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むかし他の本を読んだことがあるし、寄藤文平さんという人は、広告に携わる人なら誰でも知っているくらいの超有名人だからもちろん私も知っていたけど、最近になってミシマ社のイベントやラジオを聴いていて寄藤さんという人に改めて出会い直して、こんなに面白いおじさんだったのかと気づき、ふと本屋さんで出会ったこの本を手に取るに至った。
「仕事をする人」として潔く、すごく信頼できる。
私は寄藤さんみたいな大人になっていきたい、と思った。さっぱりとして、とても熱く、そしてよく考える大人に。
よく考える大人。
少し前に藤本壮介さんの「地球の歩き方」を読んだ時も思ったけど、私も自分の仕事について言語化したい気持ちにな -
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ジブリの鈴木さんに聞いた仕事の名言
1.こんなひとにおすすめ
①ジブリ作品に関心があるひと
②宮崎監督、高畑監督に関心があるひと
③監督とガチで意見してきたプロデューサー鈴木さんに関心があるひと
④プロの作品にかける想いを知りたいひと
2.僕の購読動機
僕の場合は、④です。
彼らの作品がどのような熱、エネルギーで生まれてきたのか?
それを言葉で知ることも学びのため。
3.共感のことば
①会社のなかで、いま、このひとが考えていることは?これを想像する心の準備。それが仕事をつくる。
②最初からすべてをわかっているわけではない。
やっているうちに、少しずつわかってくる。
③いま、ここにだけ集中 -
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ネタバレゼロから何かを創り出すことのできる人を尊敬する。
どうすればそういうことができるのか、才能のかけらもない私にはうかがい知ることができないけれど、この本で紹介されている漫画家4人は、生みの苦しみをすら楽しんでいる。
そういう人たちだから、長年第一線で描き続けられるんだなあ。
いくえみ綾を初めて読んだとき、くらもちふさこのばったもんか、と思ったことを思い出した。
くらもちふさこが好きだったからこそ、ちょっと許せなかったんだよね。
今なら笑って許せるけれど。
荒川弘の作品は読むと元気が出るんだよ。
彼女がバイタリティ溢れる人だからというのもあるだろうけど、読むと元気が出る作品を意識して創り出して -
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女性漫画家たちへのインタビュー。
漫画家さんたちのモノローグという感じで、静かに穏やかに漫画家であることのことが語られる。
皆、漫画家として成功している人たちだから、熾烈な競争の生き残りの方々だと思う。
けれども、語られる内容は、そんな大それた人にみえなく、控えめな雰囲気で、まったく偉ぶっていなくて、逆にすごいなと思う。
それは、インタビュアーがある程度近くにいる人なのかな?とも思った。
また女性という点で、自分ができることをコツコツ、自分らしく続けていたという部分が出ているのかなとも思う。
感触としては、芸術家やアスリートというよりも、究めきった職人という感じ。
いくえみ綾さん