【感想・ネタバレ】漫画の仕事のレビュー

あらすじ

荒川弘、いくえみ綾、海野つなみ、冬目景──彼女たちが語る《手の痕跡》 “漫画” と読者を繋ぎ続ける「見えない糸」の正体を探る、創作読本。 いまや女性漫画家による人気作、話題作を見ない日はないほど、ここ十数年で進化、成熟していったのが「彼女たちによる」仕事と思われる。彼女たちが何を開拓してきたのかを見つめることは、これまでの漫画表現に何が起きてきたのかを深く感じ取ることにもつながるのではないか? 「仕事」として漫画家を〈選択〉し、これまで〈継続〉されてきた『ものづくり』の神髄に、稀代のインタビュアー・木村俊介が迫る一冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ゼロから何かを創り出すことのできる人を尊敬する。
どうすればそういうことができるのか、才能のかけらもない私にはうかがい知ることができないけれど、この本で紹介されている漫画家4人は、生みの苦しみをすら楽しんでいる。
そういう人たちだから、長年第一線で描き続けられるんだなあ。

いくえみ綾を初めて読んだとき、くらもちふさこのばったもんか、と思ったことを思い出した。
くらもちふさこが好きだったからこそ、ちょっと許せなかったんだよね。
今なら笑って許せるけれど。

荒川弘の作品は読むと元気が出るんだよ。
彼女がバイタリティ溢れる人だからというのもあるだろうけど、読むと元気が出る作品を意識して創り出してきたということなのね。

一枚の絵、一コマ、一本の線に思いを乗せて、何かを伝えるのが漫画。
それを読み解き、思いを受け取るのが漫画を読む楽しみ。

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2020年04月02日

Posted by ブクログ

女性漫画家たちへのインタビュー。

漫画家さんたちのモノローグという感じで、静かに穏やかに漫画家であることのことが語られる。

皆、漫画家として成功している人たちだから、熾烈な競争の生き残りの方々だと思う。

けれども、語られる内容は、そんな大それた人にみえなく、控えめな雰囲気で、まったく偉ぶっていなくて、逆にすごいなと思う。

それは、インタビュアーがある程度近くにいる人なのかな?とも思った。

また女性という点で、自分ができることをコツコツ、自分らしく続けていたという部分が出ているのかなとも思う。

感触としては、芸術家やアスリートというよりも、究めきった職人という感じ。

いくえみ綾さんが、スランプらしいスランプがないという発言をさらりとしていて、かっこいいなと思った。

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2018年09月30日

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