あらすじ
「好きなこと」を仕事にするとはどういうことだろう。それは、仕事という激しい作用と反作用のなかで、「好きなこと」を鍛えていくということだ。イラスト、デザイン、広告から装丁までと、様々な形で活躍する著者の仕事の哲学。新しいことをしたい、何かを作りだしたいと思っているすべての人に贈る。名インタビュアー木村俊介による聞き書き。
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Posted by ブクログ
デザインには全て意味がある。
そして、一流のデザイナーさんは、本当に皆さん物事に対して深く掘り下げて考えて丁寧に創作している。
そんな思考の道筋や頭の中を少し覗けるような、ありがたい本でした。
表紙がかわいかったので、やらわかい感じの内容かと思ってたのですが、良い意味で違いました。素晴らしい!
Posted by ブクログ
自分も美大を出ているので(デザイン系専攻では無いが)著者と著者のお父様とのデッサンの考えで揉めた話が、ものすごく共感できたし、受験生の頃って空間がーとか光がーとか人体ってこうなってるーで考えるから著者のお父様の発言に意外と気づかない(というか気づきたくない?)ので、今改めてそういう話聞くと「それはそう!」とすんなり納得してしまった。
…「自分らしく」あろうとするなら、まず金を稼ぐしかない、金を稼ぐんだったら頭を使って「個性」でも「手法」でも何でも、手持ちのものを全部さらして、売っぱらうしかない…
この本のタイトルには「デザインの仕事」とあるけど、この言葉を見て、どの職業の死に物狂いで働くってこんなような気持ちだよなぁと思う。書いてあることも他の職業でも通じる(特に人との関わり方、仕事への意識の向け方)と思う。
Posted by ブクログ
仕事をする上でぶち当たる壁や課題に対する寄藤さんの考え方が自分の中にないものだらけで発見やら驚きやらとても良い一冊だった。
解説にあるとおり「デザイナー」に限らず仕事をする全ての人に向けての一冊。
文章で伝えることと絵で伝えることの違いの差分の捉え方、クリエイティビティに対する例えがとても印象的だった。
Posted by ブクログ
むかし他の本を読んだことがあるし、寄藤文平さんという人は、広告に携わる人なら誰でも知っているくらいの超有名人だからもちろん私も知っていたけど、最近になってミシマ社のイベントやラジオを聴いていて寄藤さんという人に改めて出会い直して、こんなに面白いおじさんだったのかと気づき、ふと本屋さんで出会ったこの本を手に取るに至った。
「仕事をする人」として潔く、すごく信頼できる。
私は寄藤さんみたいな大人になっていきたい、と思った。さっぱりとして、とても熱く、そしてよく考える大人に。
よく考える大人。
少し前に藤本壮介さんの「地球の歩き方」を読んだ時も思ったけど、私も自分の仕事について言語化したい気持ちになってきている。
今までなんとなく、その時々の感覚で乗り切ってきたけど、自分がしている仕事の正体と、その意味みたいなものを、自分で捉え直したい。熟々とその気持ちが育ってきている。