長谷川康夫のレビュー一覧

  • 小説版 雪風 YUKIKAZE

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     映画館で見て、本も読みたくなった。
    映画は何度も涙が、溢れそうになり、本も何度も泣きかけた。

     「幸運だけじゃないな。」磯風の先任伍長の東が心の中でつぶやく。

    「幸運艦」と呼ばれた雪風の立派な戦いぶりが随所に散りばめられる。

     映画のシーンを思い出しながら、ページをめくると鮮やかに蘇るのは「雪風」の勇姿。

    呉の街に帰宅した雪風艦長の寺澤と妻の父親である芳雄が酒を飲む。
    芳雄の語る言葉が忘れられない。「本来、武士道にあるのは、いつ死んでも後悔せんようにしっかり今を生ききることだ。」その芳雄の言葉に寺澤がうなづく。

    「死」は避けて通れない。
    日本が桜を愛するのは、避けて通れない「死」を

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    2025年09月22日
  • 小説版 雪風 YUKIKAZE

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    ​現代の日本で、80年前の戦争を正しく理解することは、なぜこうも難しいのでしょうか。歴史の評価は様々です。しかし、この『小説版 雪風』は、そうした議論をはるかに超えた、人間としての普遍的な真実を教えてくれます。
    ​著者の長谷川康夫氏が描くのは、ただの戦史ではありません。そこには、私たちと同じように愛する人を想い、子孫の未来を信じて戦った名もなき兵士たちの戦場という日常が描かれています。彼らは、決して特別な存在だったわけではありません。父として、夫として、息子として、ただ大切なものを守り抜こうとしたのです。
    ​読み進めるうちに、私は何度となく涙を禁じ得ませんでした。彼らの「覚悟」が、ページをめく

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    2025年09月14日
  • 小説版 雪風 YUKIKAZE

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    1944年10月。洋上。
    レイテ島までの距離は約60マイル。
    艦の後方から友軍機の機影。
    「頼んだぞぉ」
    「頑張ってくれぇ」
    「かましてこぉい」
    先行する5機。
    後方から3機。
    先行する5機は巨大な爆弾を抱えている。

    ……

    後世に生きる自分たちは特別攻撃隊―特攻―の存在を知っている。
    この存在を洋上で知るという途方もない無力感がたまらなく、その先の展開が胸に迫る1冊だった。
    いい読書体験だった。

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    2025年06月17日
  • つかこうへい正伝-1968-1982-(新潮文庫)

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    久々に読み応えの有る作品だった。
    最後まで読み飽きる事無く楽しめた
    遥か昔に何となく触れたつかこうへいに改めて夢中になった読書時間だった。
    感謝‼️

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    2022年08月29日
  • 小説 映画 空母いぶき

    一読の価値ある作品

    作者がこの作品で言いたかったことは、平和ボケした日本人に、近い将来に発生するかも知れない我が国への武力侵略事態について、良く考えて欲しいということだと思う。何をモデルにして書いたのかは言うまでもないが、多くの人に読んで欲しい作品だと思う。

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    2020年09月15日
  • つかこうへい正伝-1968-1982-(新潮文庫)

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    ものすごく 素直に ストレートに
    著者の思いが 伝わってくる。
    素晴らしい ノンフィクション
    つかこうへい を 題材にした
    著者の 青春記

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    2020年07月15日
  • 小説 映画 空母いぶき

    購入済み

    原作に負けず劣らずおもしろい

    原作の漫画を読み、映画公開に合わせて小説も。原作漫画と違うおもしろみあり、です。

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    2019年05月15日
  • 小説版 雪風 YUKIKAZE

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    太平洋戦争にて数多くの戦場に従事し、仲間を救い続け唯一ほぼ無傷で終戦を迎えた駆逐艦雪風。
    冷静沈着な艦長、頼りにされる先任伍長を始めとする海兵達の熱いドラマ。

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    2025年10月18日
  • 小説版 雪風 YUKIKAZE

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    映画を見終わってすぐに購入。映画のシーンが鮮やかによみがえる。映画を見ずに読んでいたら、この臨場感は得られただろうか。

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    2025年09月11日
  • 小説版 雪風 YUKIKAZE

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    ネタバレ

    映画が気になってはいるものの、戦争ものをスクリーンで見る体力に自信がなかったのでノベライズに走った次第。
    非常に読みやすいノベライズだった。
    端的で明解な説明、一文もダラダラ長くないので、普段文章を読まない人でも分かりやすいのではないかと。
    映画版との内容に違いがあるのかまでは分からないが、正統派なノベライズだと思う。
    ただ前述どおり端的に進んでいくので、キャラクターの心情の掘り下げや補完という意味では、少し物足りない仕様かと。

    雪風に救われた少年兵が雪風に乗艦することになり、激闘の中を潜り抜けつつ終戦を迎え、雪風のその最後までを見届ける物語。
    と言っても、彼が主人公かと言われればそうでもな

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    2025年08月21日
  • 小説版 雪風 YUKIKAZE

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    来月公開の映画『雪風 YUKIKAZE』のノベライズ。大東亜戦争の戦史に残るほぼすべての海戦に参加し、そして必ず日本に戻ってきた。主力駆逐艦のうち、終戦まで沈まずに生き残った唯一の艦「雪風」を描いたもの。
    「あの日、普通に生きてきた数多くの人々がその命を奪われ、家族や、仲間や、恋人のために、進んで、自らの未来を閉ざした無数の若者たちがいた。そんな時代があった。だから今、私たちはここにいる。そのことさえ忘れなければ…この国は大丈夫です。日本は…大丈夫です。」
    先人たちに感謝いたします。

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    2025年07月27日
  • 小説 映画 空母いぶき

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    あくまで小説の中での世界観だけど、これが必ずしもフィクションのままに終わる保障はどこにも無いんだよなと読みながら思った。ロシアウクライナやガザなど世界各地で戦闘や戦争が起きている現代、日本もいつ災難が降りかかってくるか分からない。
    石原慎太郎氏が国会質問で発言していた「自分のことを決められなかった国は速やかに滅びる」という言葉。今の日本が本作品のような事態に直面した際、指示待ち人間のように相手の攻撃をひたすら受けるだけにはならないだろうか。国際情勢の現状をしっかりと鑑み、もう一度肝に銘じ直す必要があるのではないかと思う。

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    2025年02月16日
  • つかこうへい正伝-1968-1982-(新潮文庫)

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    いやぁ〜読み応えあった。800頁超の大部。

    虚実入り混じる伝説に彩られた演劇人つかこうへい。その『正体』を暴くとすれば、つかこうへいと同時代を過ごした者たちが〈長谷川康夫〉置いてないと口を揃えて言われる著書が4年の歳月を費やし『つかこうへいが最もつかこうへいらしく、確かにつかこうへいだった時代のつかこうへい』を語り切った渾身の一冊。

    著者は自身が19歳の浪人生時代につかこうへいと偶然出会う。友人に喫茶店でつかこうへいを紹介され少し話した後、パチンコの戦利品のタバコを強引に奪われてしまうという衝撃的な出会いに見舞われる。

    晴れて早稲田に入学。つかこうへいは24歳。当時本人は慶応ながら早大の

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    2020年11月14日
  • 小説 映画 空母いぶき

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    映画 マンガ 共に見ていません が
    見たくなりました
    続きが気になってあっという間に読めてしまいました

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    2019年07月31日
  • 小説 映画 空母いぶき

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    ネタバレ

    映画を先に観てたから、すいすい読めた。
    新たにわかったことはコンビニ店長の中井貴一は大手商社を辞めて家業を継いでたのね。
    垂水総理のラスト近くの言葉、”日常の当たり前の生活、ささやかな幸せ、それを守るのが政治家”活字で読んでも感動する。
    ニシジとくらのすけ、このふたり意外考えられない見事な配役。

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    2019年06月11日