藤波匠のレビュー一覧

  • 「北の国から」で読む日本社会

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    これは出版史上初の「泣ける新書」です。
    「北の国から」を観て育った世代には涙無くしては読めない新書です。

    脚本家の倉本聡氏が、登場人物の生い立ちや背景をしっかり描いたことと、
    その当時の時代背景を巧みに取り入れたことにより、まるで本当の家族が
    そこに暮らしているようなライブ感、リアル感をテレビを通して視聴者は
    自分の人生と重ね合わせてきた。

    だから今こうしてドラマの内容とその当時の日本社会を考察する本なんぞを
    読んでしまうと、「ああ、そうだった。あのシーンを観て俺はもっと頑張ろう
    と励まされたんだ」というようなノスタルジーが蘇ってくる。

    改めて「北の国から」を見直したい。
    本気でそう思う

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    2019年02月14日
  • 「北の国から」で読む日本社会

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    「北の国から」と戦後の社会変化を関連付けることで、とても興味深く読めました。
    黒板五郎の生き方、考え方がよくわかりました。
    現在ではこのような人はなかなかいないでしょうし、簡単に真似できるものではないです。
    戦後の高度経済成長からバブル崩壊までの中で、日陰にいた人たちの存在や様々な価値観があるということも忘れてはいけないと感じました。

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    2017年11月23日
  • なぜ少子化は止められないのか

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    近年、急激に進行する少子化に関し、なぜ止まらないのか、どのような手を打てばよいかなどについて、人口問題の専門家であるシンクタンク研究員の著者が、様々なデータを基に分析し、対話形式で解説。
    近年の少子化の主たる原因は、非婚化・晩婚化よりも若い世代を取り巻く経済・雇用環境の低迷にあるとし、結婚や出産を希望している若い世代が、自らの経済・雇用環境などの制約から、その望みをあきらめてしまっている現状こそが、少子化を解決しなければならない最大の理由であると主張する。そして、とるべき対策としては、若い世代の経済・雇用環境の改善が最優先であるとし、子どもを持っていない若者に恩恵の少ない現金給付一辺倒の少子化

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    2024年08月09日
  • 「北の国から」で読む日本社会

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    高度成長期から平成にかけての北海道が、さらには日本人の風俗がわかる!
    何にも影響されず、自分の生き方を貫いているように見える五郎も実は激動の時代の波に揉まれながらその中で彼らしい選択をしていた、ということがよくわかった。
    そしてなにより倉本聰の凄さがよくわかった。

    これ読んで作品見直すと、何気なく観てたシーンの1つ1つの裏にある、時代を駆け抜けた登場人物の必死さが見えてくる

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    2018年02月05日
  • 人口減が地方を強くする

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    日本総研に籍を置く著者が政府の日本創生に物申す。『地方消滅』とは対極のタイトルだが、ICT技術(介助ロボットや自動運転車両など)により高齢化が進展した地方でも住み続けられるという論旨には素直に頷けない。人口減で地方が強くなるには、都市計画、個人資産の流動や収用など大胆な法改正による制限が必要だ。結果としてコンパクトシティができるようになれば理想。地方が消滅するのではなく、地方自治体という枠だけが消滅するという主張はそのとおり!

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    2017年09月30日
  • 人口減が地方を強くする

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    (日経新聞電子版のコメント)
    『地方消滅』を意識するあまり、地方同士が若者らを取り合おうとする動きを批判する。「人口移動は結果であり、目標にすべきではない」と考える著者は、地場産業とICT(情報通信技術)を融合した新ビジネスなど、仕事の創出を優先すべきだと提案

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    2016年12月30日
  • 人口減が地方を強くする

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    地方再生っていうのもこうやったらできるはず、を経済界寄りから入っている。じゃあ具体的に何やったらできるかみたいな話はあまりない。その点はつまんない。東京が人口を引き寄せてるんじゃなくて地方中核都市引っ張ってるというのは、私の実感にとても近い。飯の種のあるところにしか人が寄せられないというのは確かに真実なんだが、飯のタネの作り方の話をするのは、この話とはまた別のことになるんだけど、それがちょっと難しいかなと思った。
    なんか相性的に難しかった。

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    2016年08月12日
  • 人口減が地方を強くする

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    政府の進める地方再生への疑問点を洗い出した著作。
    霞が関が編み出す地方再生策はあまりのも皮相的なものであり、きちんとした人口動態を分析していないというのが、著者の主張だ。
    おわりにで、きちんと著者の主張が言われている。
    地方再生も都市の発展も、人口が減少する日本の成長の方向性と一致していなければなりません。
    そのためには、若い世代がより付加価値の高い仕事が得られる環境を作り上げていくことが必要です。
    今の地方再生戦略が、そうした前提を踏まえたものになっているのか、もう一度考え直すことが求められます。
    とある。
    ICT、クラウディア・ファウンデイング、ロボット技術などなど。
    霞が関の官僚の発想に

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    2016年06月10日
  • 人口減が地方を強くする

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    北海道伊達市は高齢者施設を誘致。若者も流入したが、景気が良くなると賃金が低い介護業界から大都市へ流出。付加価値の高い産業創出が必要。
    東京への若者の人口流出がなくなると東京の競争力がなくなる。
    製造業は地方都市でも本社を残しやすい。
    どのような業種が地方に残りやすいのかを考える必要があると思った。

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    2016年05月25日
  • なぜ少子化は止められないのか

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    若い世代が、この国で家族を持ち、子を生み、育てていきたいと思えるようにしなきゃダメ、という主張は、全面的に賛成です。
    そして、若い世代に広がっている非正規雇用が子供を持つことを諦めさせている、ということもよくわかりました。

    でも、その解決方法は、経済成長なの?

    経済成長は七難隠すというか、文句なく社会が活気づいて、先行き明るく感じられそうということはよくわかる、でも、それって、今となっては単なる過去の成功体験に縋ろうとしているだけのような気も??

    コロナ禍で、エッセンシャルワークと賃金は全く関係ないとわかった。
    働けど働けど、ちっとも明るい未来や安心が見える気がしない。筆者は、もっと経済

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    2023年07月09日
  • なぜ少子化は止められないのか

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    まとめて1千万円ぐらい貰えないとメリットが見えない。1万円や3万円をチョロチョロ貰っても流れは変わらない。

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    2023年06月07日
  • 「北の国から」で読む日本社会

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    黒板五郎に会いたくなった。不器用だけど、頑なにブレない軸がある。ガキたちが成人したいま、あらためてドラマを観たらそうした五郎を昔とは違う目線で感じることができるかもしれない。いまなら、てらいもなく情けない面をさらけ出す五郎に嫌な感情は出てこないだろう。格好つけるところじゃないことがわかるようになったからだ。生きることに一生懸命なだけだ。それを嘲笑したりするほど、オイラの人生も余裕がない。余裕って、持っていたほうがいいと思う、物質的にも 精神的にも。でも無駄な余裕は、なにかを見過ごしたり感じたりする心や目を鈍くさせるかもしれないな。麓郷で暮らすということは、人を裸にするのかな。ホントに大切なこと

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    2022年06月11日
  • 人口減が地方を強くする

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    人口減少社会、限界集落など自治体消滅論が喧伝される中、自治体は、若い人を引き寄せるため、あの手この手の補助金施策を打ち出し、ゼロサムゲームならぬマイナスサムゲームに鎬を削っている。しかしながら、一時的な人集めは収入が安定しない移住者世帯を生み出すだけであり、そんな人たちは補助金が打ち切られれば地域外に流出していくだけ。少ないパイの奪い合いは愚の骨頂。大事なのは日本のどこに住んでいようが生きていけるだけの環境をつくりあげること。人口減少社会という現実をしっかり受け止め、目先に囚われることなく百年の大計をもって、どうこれに向き合っていくのかを真剣に考えていく必要がある。

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    2018年07月29日
  • 「北の国から」で読む日本社会

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    「北の国から」のエピソードや描写が、いかに当時の日本社会の状況を的確に反映していたかを解説してくれる本。

    全体的にきちんとした本で、ためになる話もありつつ感動を追体験できて良い。

    個人的になるほどお、と思ったのは、富良野は東大の演習林に近いのだけども、演習林の仕事があったため出稼ぎに行かなかったということ、中畑木材はそういう仕事を斡旋しているということで、地域の顔役のような役割を果たしていたというようなところ。

    北の国からを観ていないとそんなに面白く無いかも。

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    2018年05月15日