佐々木隆治のレビュー一覧

  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    マルクスの一生のうちの思考の流れ、解釈、実践について

    マルクスの思想や資本論についての知識は皆無だったが概要の理解にとても役立った
    理解しきれていない部分もあるだろうが共感してるつもりになれるのはマルクスのバックグラウンドあってこその人を思いやれる心があったからなのかなと思った

    どうして自分に「頑張らなきゃいけない」ことが根付いているのかが言語化されている部分があった
    最大限の価値増殖を追求することをやめてしまえば競争に負けてしまうから労働時間が減らないということ
    そしてそのように資本に振り回されるうにち人の心や自然が破壊されていくこと
    日本では三六協定の抜け穴があるため労働時間規制は事実

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    2024年12月29日
  • マルクス 資本論 シリーズ世界の思想

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    文献案内、「資本論」関連年表、索引がある。
    500ページを超える。
    1日2-3時間読んで1週間くらいかかりました。

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    2024年06月21日
  • マルクス 資本論 シリーズ世界の思想

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    ・第一巻(のディーツ版)
    ・原典引用と著者による解説・解釈で構成


    今まではほとんど知らなかった資本主義のメカニズムについて理解が深まったと思う。現実の賃労働者である自分という立場について、これまでより高い視座から資本主義や資本家との関係を見つめる事が出来そうな気がする。

    インターネットによる繋がりやOSS活動などに新しく柔軟なアソシエーションの可能性があるのか?という所を自分なりに洞察していきたいと思う。

    (第2巻、第3巻も頑張って読む)

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    2023年02月12日
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    資本論を勘違いしていた
    『資本主義は良いよ』と言っているものかと思っていた
    資本主義の正体をさらし、
    労働者が自由を獲得するためにどう行動すべきかということを問うているのだ。

    さて、どう生きていけばいいかしら。
    結局行き着くところは、ヒッピー生活??

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    2021年03月19日
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    マルクス→法、文学、哲学ときて経済へ。

    資本論は労働者の搾取をただ語る本ではなく、資本主義経済がなんたるものか、その解釈を与える本。
    共産主義のユートピアを目指すか、資本の蓄積こそ攻略法と見出すかはその応用に過ぎない。

    物の価値→使用価値と抽象的人間的労働価値

    労働とは、貨幣とは、労働とは、労働力とは、勤め人とは、資本とは、資本家とは。

    ああこれは資本持たないといけませんはと背中を押してくれる。

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    2020年10月08日
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    ネタバレ

    カール・マルクスの生涯を辿りながら、彼の思想を変遷を描いている。マルクスの思想はマルクス主義とは異なる。マルクスはより大きな展望を持ちつつ社会の問題に具体的な解決を求めて取り組み、社会変革のために生涯探究を続けていた。資本主義が進み、グローバリゼーションが広がる現代においてこそ、マルクスの問題提起が生きることを示し、新しいマルクス像を提示しようとしている。
    入門書としてもとてもわかりやすい。特に「資本論」については紙幅を割いて説明しているが、現代の日本の問題、ブラック企業や社会的基礎サービス領域の市場化なども例として挙げ、「資本論」が今日の問題とつながっていることを示している。さらに最終章は「

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    2019年01月01日
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    マルクスについての力のこもった論考。昨今、」マルクスとジェンダー」とか「マルクスとエコロジー」といったタイトルを目にすることがあったが、本書を読んでそれがよく分かった。

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    2018年07月23日
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    良い意味で新書らしい新書。マルクスの生涯および思想の変遷を追いながら、本丸たる『資本論』について多くの紙数を費やして解説している。その解説も実に懇切丁寧なもので、具体例をいろいろ引きながらうまく噛み砕いている(それでもやっぱり難しいのだが)。とくに著者の注目する物質代謝論から共同体研究に至る晩期マルクスの探求は、この思想家の先進性、スケールの大きさを示すものであり、大変興味深かった。

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    2018年06月09日
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    マルクスと聞くとイデオロギー色が強かったのかと思っていたが、精緻な歴史・社会分析に基づいたリアリストであった。イメージが一変した。

    資本主義の本質である物象化に抵抗する思想家。人間疎外を克服する実践への志向。

    なかでも労働力のみ利潤を生むとの指摘、その奥底には労働力の再生産の維持(最低限の生活費)を見抜いた慧眼はすごい。奴隷から賃労働へと至る道は、フーコーにも通じる生権力がそこにあった。

    抵抗の拠点は、マイノリティとの連帯、前近代的共同体、地球上の生命活動の全体。

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    2016年06月07日
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    マルクスの思想をていねいに解説している入門書です。

    マルクスの生涯にもある程度説明がされているものの、思想についての解説が中心です。まずは、初期マルクスがヘーゲル左派のなかで疎外についての思索を深めていき、フォイエルバッハを批判するにいたった経緯に触れられています。つづいて、『資本論』において基礎的な概念を順番にとりあげ、それらが資本主義のしくみを解明するためにどのような視角を切り開いたのかということにも立ち入って解説がなされています。

    さらに、資本主義の矛盾を解明することによって、未来社会の「産みの苦しみを短くし、やわらげる」ことをめざしたマルクスの構想についての著者自身の考察が展開され

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    2025年06月28日
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    とてもわかりやすくてありがたい。少なくともいまの社会においては価値という言葉を使うと交換の予感がしてしまうなと思った。

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    2025年03月15日
  • マルクス 資本論 シリーズ世界の思想

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    資本主義が労働者を搾取し、そこから資本家に対抗するための労働組合ができあがる。それが、次世代の共同体の基礎をなす。そこから、共同体の中の個人的所有が実現される。

    生産手段の共同占有のもとに個人的所有を再建する

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    2025年02月19日
  • マルクス 資本論 シリーズ世界の思想

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    マルクスの資本論の入門書。
    資本論そのものを読むための入門書なので、引用と解説からなる。

    ※資本論を引用して解説するスタイルから、数ある資本論入門本とは異なりだいぶ難解

    ・商品、貨幣とはなんぞや
    ・労働者はいかにして生まれどうなるのか
    ・剰余価値の発生メカニズム(労働により生み出す価値>労働力の費用)
    など、資本主義的生産様式が支配的である社会において、何がどうしてどうなって今に至る。また、将来はこうなるであろうと引用しつつ解説された書籍。
    原文が難解で多様な解釈が可能なのか、学者間でも理解が異なるらしいので鵜呑みにせず読み解くべき一冊。
    この手の本をしっかり理解できると、資本論その

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    2025年02月15日
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    ネタバレ

    資本論研究の第一人者がわかりすく書いた入門書

    でも、資本主義の中で生きている私には理解が難しい

    労働が世界を作っているから 労働の側面から
    社会を分析してみていこうという考えかな

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    2025年01月15日
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    マルクスの入門書として最適。
    「資本論」「物質代謝論」等マルクスの生涯を語りつつ思考を理解する為に不可欠な要素が全て含まれている。

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    2024年08月04日
  • マルクス 資本論 シリーズ世界の思想

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    基礎知識もほぼない自分には難しかった…
    佐々木さんのカールマルクスは読んでたけど、資本論そのものについての前提知識はそれ以外ないぐらいの状態で読んだ
    特に第三篇の話が難解で、他の著作もあたってみようと思う
    それでも、資本論の入門書としてその3分の1を概観することはできたのかなと思うと個人的にはとても満足だった
    資本論自体を読む日が訪れるかは怪しいけど、これが下敷きになってくれることはたしかに思う
    終わりには、文献案内ものっていて更なる知的好奇心をくすぐられる

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    2024年05月02日
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    マルクス初学者であり色んなことを無知すぎる自分でも楽しめた
    かなり難解な資本論の、マルクスの興味関心の、全貌とは言わないけど輪郭がぼんやり捉えられたような気になれる
    この入門書ですらいろんな言葉が出てきて、定義をその都度思い出しながら読まなければ理解が難しい
    コテンラジオで紹介されていたので読んだけどもっと深く知りたくなった、面白い

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    2024年04月03日
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    カール・マルクスの生涯とその思想の変遷、資本論についてかなり分かりやすく説明されている。とは言っても資本論についてはその独特な言葉の使い方もあってやはり一回読んだぐらいで腑に落ちるとこまでは行かないけど。それでも、どのような時代背景があり、マルクスが何をしたかったのかは何となく理解できる。マルクスが資本主義のシステムについて、何が本質的なのかを徹底的に理論的に科学しようとしたのが資本論ということが。資本主義の行き詰まりがさすがに誰の目にも明らかになりつつ今、その問題点を考える土台としてマルクスの考察は理論モデルとして知っておくことは必要だと思う。
    アマプラで観られる「マルクスとエンゲルス」とい

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    2023年04月17日
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    近年のマルクス研究を踏まえたマルクスの思想を初期から晩期までを俯瞰する好著。

    構成は、1章が初期マルクス、2章が資本論、3章が晩期マルクスというもの。

    2章の資本論のところはちょっと難しい感じはあるけど、白井聡さんの解説などを読んでいたので、なんとなく理解できた。

    1章は、どうしてマルクスが哲学に興味をもち、それが経済学への興味に展開し、社会変革活動に力をいれていくことになったかという流れがとてもスリリングに描かれている。知らないことも多いが、もしかすると多くの人が理解しているマルクスはこのあたりの議論なのではないかと思った。

    2章は、資本論のコアな概念の解説だが、ここで分析されている

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    2023年04月15日
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家

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    「あの本は読まれているか」という海外ミステリを読んでみたいな、とふと思い。

    ●あの本、とは「ドクトル・ジバゴ」のこと。

    →「ドクトル・ジバゴ」を読んでから読もう。

    →あれはロシア革命前後の叙事詩のはず。ロシア革命をあらあら知ってから読もう。

    →ロシア革命にいたる道…マルクスをもう一回、ちょっと読んでからにしよう。


    …という興味のドミノ倒しでまずはマルクス。

    共産主義という考え方だけではなく、エコや環境問題まで見据えていたことに「へー」。

    それから19世紀のマルクスさんが、やっぱり当時の「資本主義先進国」であるイギリスの観察から学んだこと。そして19世紀のヨーロッパの、「フランス

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    2022年07月19日