佐々木隆治のレビュー一覧

  • プラトン ソクラテスの弁明 シリーズ世界の思想
    岸見先生の本が好きで読んでみました。
    当時の文化や時代背景、政治や裁判の仕組みについても岸見先生の言葉でわかりやすく補足がされているので、哲学の観点以外からも楽しんで読めます。
    「弁明」自体からは話がそれますが、ソクラテスがその生涯をかけてしてきたように、「対話」から得られる自発的な「気づき」が人間...続きを読む
  • マルクス 資本論 シリーズ世界の思想
    この本ではディーツ版の資本論の第一巻を紹介している。
    資本論の実際の文章に、筆者の説明が補足されている。第一章しか読んでいないが著者の説明は、程よい程度で自分にはあっている感じがした。

    時間があるときに続きを読もう。
  • プラトン ソクラテスの弁明 シリーズ世界の思想
    こういう難しい本や古い本は頭をしっかり使いながら読まなきゃ理解ができないからしんどいけど、まずは乗り切れてよかった。
    本書については、解説や訳はある程度理解ができたけれども、その解説必要?とか文の構造がおかしくて理解し辛いとかいう部分があったので、そういった点で理解に苦しんだ。
    魂を優れたものにする...続きを読む
  • プラトン ソクラテスの弁明 シリーズ世界の思想
    ソクラテスの最期について、プラトンの手によって語られる真相。自分に正直に、まじめに生きたソクラテス。悪と分かりつつ見て見ぬ振りをする。ダイモーン、心の中で正直になれない部分でのザワつきが多い限り善を求めるには時間がかかる。
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    「「資本主義」と闘った社会思想家」という副題をもつ本書は青年期マルクスから晩年のマルクスまで、その格闘の足跡を最新のマルクス研究の成果を取り入れながら、簡潔に解説している。とくに晩年のマルクスの「抜粋ノート」にもとづく研究は今後益々進められていくとのこと。確かに我々世代がその昔に大学で学んだマルクス...続きを読む
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    マルクスの人物史、時代背景、理論をコンパクトに解説した本
    マルクス経済学は非主流派であり、現代経済学とも遠い内容なので注意が必要
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    マルクスの人生を概観しつつ、彼の思索の過程をたどることができる良書。
    資本論に関する説明は初心者向けにわかりやすく書かれているという印象を受けたが、初学者である私にはとっつきにくかった。それでも、資本論の議論がいかに本質的なものであるかは門外漢の自分にも十二分に理解できた。
    本書によると、晩期には共...続きを読む
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    ソ連みたいな社会主義国家の元ネタかと思っていたが、マルクス本来の思想はそうではなかったことが分かった。
    資本主義社会変革のために労働時間の削減を挙げていることを見て時代がマルクスに追いついたのだなと思った。
    今こそマルクスを学ぶべきというのも頷ける。
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    物質代謝から発展させて、晩年は前近代的共同体に肯定的な評価を下し、民俗学的なアプローチで研究していたということが興味深かった。文章はわかりにくい箇所もあるが、全体的には初学者にわかりやすくまとまっていた。
  • マルクス 資本論 シリーズ世界の思想
    1年2ヶ月ほどかかったようだ。しかも、湯船に浸かりながらの読書だったので、ぽやぽやしててまばらな記憶になっている。それでも資本主義批判としては、当たり前だが論理的な展開で納得感がある。これからは、雑なマルクス主義と判別がつくようになるだろう。
  • ルソー エミール シリーズ世界の思想
    各章毎に筆者独自の解釈、要約。その後につづいて抜粋が並べられている体裁。構造を把握していれば読みやすい作品
    現代にそのまま適応できる論理かは微妙だが、少なくともこう言った人間が現代に少ないのは間違いない。
    個人的に第5章でのエミールの教育成果から逆算して現代に沿った教育を模索するのが良いと思う。フレ...続きを読む
  • カント 純粋理性批判 シリーズ世界の思想
    『純粋理性批判』の内容を解説している本です。

    著者はすでに『カント哲学の核心―『プロレゴーメナ』から読み解く』(2018年、NHKブックス)を刊行しており、そこでカントの理論哲学を概観していますが、本書はカントの主著である『純粋理性批判』を、その構成にしたがって詳細に読み解いています。「ですます」...続きを読む
  • マルクス 資本論 シリーズ世界の思想
    『資本論』のうち、マルクス自身が執筆した第一巻について解説している本です。

    本書は、『資本論』のテクストから数多くの引用をおこない、著者自身のコメントを差し挟むというかたちで構成されており、読者自身がマルクスの文章を読む体験ができるようになっています。

    『資本論』の注釈的解説書としては、平田清明...続きを読む
  • プラトン ソクラテスの弁明 シリーズ世界の思想
    何度か読んだ『弁明』も、こうして章ごとに平易な解説付きで読むと、今まで読み流していた重要なぽいんとに気づかされ、有益。
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    カールマルクス

    本書は社会思想に授業の理解のために買ったが、面白いのは後半のマルクス晩年の思想であった。物質代謝という概念をとりいれ、社会システムにおいても利益至上主義を戒め、資本主義がその特性によって自死する可能性を指摘している。マルクスは後期において化学などに造詣が深く、自然科学的なアプローチ...続きを読む