清水玲子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレまゆが封印していた事件の記憶を取り戻し、物語が核心へと近づいていく。
晶に寄り添う由の姿を見たまゆが、激しい恐怖に襲われる場面が痛々しい。
「オルフェウス計画」という、月の接近を防ぐための大きな謀略が見えてきて、物語のスケールが一段上がる。
まゆの実父でありながら晶に異常な執着を見せる柏木など、大人たちの思惑が交錯し、子どもたちがその渦に巻き込まれていく。
全てに絶望したまゆが晶との死を求める終盤の展開は、読んでいて息が詰まる。
一本しかない解毒剤をめぐって、再び究極の選択を迫られる。
誰かを救えば誰かが犠牲になる、この構造が残酷だ。