清水玲子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ流石に未婚の母になった後で相手が犯罪者と知るのは
衝撃が強すぎる。
生き物を殺すことを「あなたが悪い訳ではない」
というのはどうなのだろうか。
それで病院へ連れて行って治療するというならまだ分かるが。
マスコミなんて本当に適当なもので、
どうせ死刑にしなければ早くしろと騒ぐ癖に
こうなったら早まったのではと言い始める。
薪さんと一緒に怒ってくれる雪子さんがいるのは
結構心強い。
いくら正規だと手続きが煩わしいとは言え、
どこの馬の骨ともわからない男の子供が欲しい気持ちは全くわからない。
病気なども怖すぎる。
どういう人間かわからないリスクを理解してやったことではないのか。
タンスに動物の死骸を入れておくのは確かに困るが
子供が大事にしているものを壊した妹を叱るのでなく
壊されて泣いているのを慰めるでもなく
怒鳴り散らす母親が最悪だ。
公安の人が言っていることは、そんなに間違っていない気がする。
事件が起きるまでなにもしない警察より
未然に防ごうとしてくれる方がありがたいことはありがたいが
かと言って防ぐ為の手段については熟考が必要だとは思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ淳一から舞を助けた光と、光を心から信じたい青木。
青木の窮地には薪さんが現れ、
薪さんが半狂乱になりそうな時に現実に引戻すのは
青木なのだな。
薪さんは自分は親に愛されたから殺人鬼になり損ねたという。
あれほど光を化物だと言い青木に強く当たったのは
ある種の同族嫌悪のような部分もあったのかもしれない。
「好きな人の真似をすればいい」という薪さんのアドバイスは
光の耳にも届きそうに思えた。
もっと早くに青木のような大人に光が出会えていたら
こうはなっていなかったかもしれない。
子供だから何をしても裁かれないことには
現実でも疑問を覚えるところだが、
あれほど怪物でしかないと思っていた光に
少し感情移入してしまうところもあった後半。
物語の要請上光を生かしておくことも難しく、
病死というのは妥当な展開に思える。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ里親になるのは百歩譲ったとして
監視カメラを切るのは意味が分からないし
簡単に切れるようにしてあるのも
本部側でオンにできないのも理解出来ない。
舞ちゃんが代わりに謝ってくれようとするの
可愛過ぎた。
青木が言っている事は正しいと思う。
ただ、自分だけでなく他の人も巻き込む可能性があり
命の危険があると言うのはどうしても問題があると思う。
現実に光が家に来たことで、舞ちゃんがこんな目に遭っているわけだし。
自分が汚れ役をする薪。
岡部が「薪さんをあんまり泣なすな」と言うところが良い。
青木がもし間に受けて第九をやめてしまったら
もう自分が守ってやれなくなる。
お酒を飲んで、愚痴を言うほど辛い。
青木は本当に薪に愛されている。
愚痴がドイツ語なのが薪らしい。
殺したのは自分ではないと嘯くのではなく
殺せなくてごめんなさい、になるのが悲しい。
続きが気になるところで挟まれた読み切りに
最初はトーンダウンしてしまったが、
空恐ろしい内容で興味深かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまゆが封印していた事件の記憶を取り戻し、物語が核心へと近づいていく。
晶に寄り添う由の姿を見たまゆが、激しい恐怖に襲われる場面が痛々しい。
「オルフェウス計画」という、月の接近を防ぐための大きな謀略が見えてきて、物語のスケールが一段上がる。
まゆの実父でありながら晶に異常な執着を見せる柏木など、大人たちの思惑が交錯し、子どもたちがその渦に巻き込まれていく。
全てに絶望したまゆが晶との死を求める終盤の展開は、読んでいて息が詰まる。
一本しかない解毒剤をめぐって、再び究極の選択を迫られる。
誰かを救えば誰かが犠牲になる、この構造が残酷だ。