兒嶋みなこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ帯に「高慢と偏見が好きな方に!」と載せられていて 宣伝に他の本を使っても良いものなのかと思いながらもまんまと手に取ってしまった。
開始10ページで間違いなくジェインオースティンの系譜であると分かった。女性は何も持たされておらず就ける職業も限られていて 一発逆転の手段は結婚のみ。高慢と偏見と違うのは ヒロインが家族のために結婚を選ぶところだろうか。またキャラクターがかなり深く作られているように感じた。頭でっかちな知識屋に見えていた妹(これも例の本の三女を彷彿とさせる)が 実は姉が自分のことを馬鹿だと思っていることを察していたり。対するヒロインも知識を披露するばかりの妹に呆れる振りをして その実羨 -
Posted by ブクログ
ネタバレ恋愛ものは普段読まないけど、これはレビューが高めなのと、ロンドンの上流階級の社交界が読めるとレビュアーさんがオススメされていたので、信じて読んだらちゃんと面白かったし、いつのまにか打算的でたくましいキティと夢みがちで文系乙女のセシルを応援してた。セシーには是非幸せになってほしい。案外貴族でも家柄とか気にしない所はあるんじゃないか。伏線としてセシーには学があるし。まあ社交界の厳しさはあるだろうけど。噂怖い。
どの国でも上流階級は政略結婚なんだな。でもそこに愛があってもいいじゃない。
ハラハラドキドキな社交界を乗り切るキティがかっこ良くて、ハピエンになれ!なるんだ!と気合いを入れながら読んだ。ピス -
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Posted by ブクログ
ネタバレ一人息子を病気で亡くし、愛しているが息子に瓜二つな夫=ヒーローの顔を見るのが耐えられなくなり離婚した二人。
ヒーローはヒロインを愛しているからこそ別れも受け入れて、その上で何かあった時は電話をしてくれと。
そして三年後にハリケーンでヒロインがひとり取り残された上にその家に逃走中の犯罪者までやってきてヒーローに電話をする。
ヒーローが助けに来た時はこっちまでほっとした。
まさに文字通りヒーローだ!
ヒーローの愛が深すぎて安心して読めた…
「結婚した日と同じくらい今も君のことを愛しているんだから助けに行くのは当然」という台詞。
かっこよすぎる。
他作品のどっかのヒーローに爪の垢を煎じて飲ませた -