新八角のレビュー一覧

  • チルドレン・オブ・リヴァイアサン 怪物が生まれた日

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    海から突如現れたイヴ。それと戦うための兵器ギデオンに搭乗する3人の少年少女を描く、セカイ系のバトルファンタジー。
    最初はすれ違いつつも、徐々に信頼関係を育み、それを糧に巨大な壁を乗り越えてゆく3人を描く、良き作品でした。
    色々なテーマを抱えた作品の印象で、例えば、「子供と大人の対比」「怪物とは何か」といったあたりが本作のメッセージのように感じた。
    ちょっと重めの、セカイ系のバトル作品が好きな方におすすめの作品だと思う。

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    2022年08月23日
  • 血翼王亡命譚I ―祈刀のアルナ―

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    全3巻完結。
    良くある剣士と王女の冒険譚との最初の予想は1巻目で覆されて、それから海外のSF作品のように、こことは違う世界に浸りました。
    最後の『後書き』を含めとても素敵な作品構成だと思いました。

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    2021年08月03日
  • 滅びの季節に《花》と《獣》は 〈下〉

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    前巻で街の危機を救ったクロアと貪食さんのその後の話。

    前巻が面白かったので、結構期待して読んだのだけど、上巻に比べると個人的にはちょっと物足らなかったかな。
    その理由はいくつかあるのだけど、一つは貪食さんの代わりに新しい登場人物がメインになってしまったこと。
    ガファルとリリアンを兄妹にした事(そこは恋人だろう!)
    そして何より、登場人物たちの感情の持って行き方がどうもしっくりこなかったのだ。
    こう言うには難しいよなあ。
    作者的にはそこを書きたかったことはわかるんだけど、でも物語的にはクロアと貪食さんで一貫して描いた方が良かったのではと思う。

    とは言え、世界観の作り方が素晴らしいので、また別

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    2019年05月17日
  • 血翼王亡命譚III ―ガラドの夜明け―

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    おお、面白かった。デビュー作を3巻できれいにまとめた。言血をめぐる世界を中心に据えた、まさしく血翼王の亡命譚だった。

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    2016年10月10日
  • 血翼王亡命譚I ―祈刀のアルナ―

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    剣と魔法のハイファンタジー。
    世界観が結構独特。

    言血と呼ばれる人の血液に知識や記憶や想いや痛みが記憶され、王族はその力を歌によって引出し奇跡を起こし、戦士はその流れを制御することで力を引き出す世界で、王女とそれを守る騎士が罠に嵌って命を狙われる物語。

    普通のライトノベルに比べ、なかなかよく書き込まれている印象。
    字が小さくて読むのが辛い(笑)

    読んでて驚いたのは、いろいろあって最終的に少年が姫を助け出す王道展開になったなっと思ったら、その姫が亡くなってしまったこと。
    え? ヒロインいなくなっちゃったよ? いいの? と思った。
    タイトルにIと付いているからには最初から2巻以降もあるはずな

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    2016年09月21日
  • 血翼王亡命譚II ―ナサンゴラの幻翼―

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    1巻でアルナが死んで物語がどう続くのか多少不安だったが、アルナの喪失感がありつつも、物語として面白い。鳥献や虫、言血などのこのファンタジー独自の設定が良い。イルナもしっかり存在感があり、ヒロインとして十分魅力がある。次巻は9月と早いのは嬉しいが、まさか完結したりしないだろうな。

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    2016年07月31日
  • 血翼王亡命譚I ―祈刀のアルナ―

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    ネタバレ

    随分と凝った設定だな、という印象。子供の生まれ方については、十二国記をちょっと彷彿とさせるけど、こっちの方がもっと生々しい感じ。一人称は割りと苦手な方だけど、あんまりそれを感じさせなかった。悪くはない。凝った設定が理解しにくい、というほどのこともなく、それなりに世界に入り込むことはできた。


    ただ、ナンバリングしてあるのに、このラストって……!? という感じだったので、うーん……?? この話はここで終わりで、同じ国を舞台にした別の物語という意味でのナンバリングならいいけど、そうでないなら続きがある必要はないんじゃないかな、と思った。

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    2016年03月19日