【感想・ネタバレ】滅びの季節に《花》と《獣》は 〈下〉のレビュー

あらすじ

――それは、永久の別れなのか。
《天子》の襲来からスラガヤを護り抜いた末、《銀紋》の力を使い果たした二人。肉体は限界を迎え、《貪食の君》は深き眠りに就く。もう一度クロアを抱きしめたいという、淡く切なる願いと共に。
独り取り残されたクロアは、朽ち滅びた地下街エルラムで、《銀紋》を持たない謎の集団に囚われていた。一方スラガヤでは、クロアを聖女の再来と謳うリリアン教が街の変革に動き出す。滅び行く世界の歩みは、もはや止める術もない。
しかし二人に待ち受ける過酷な運命は、古き二つの記憶を呼び起こす。かつて一人の青年が手にした幸福と悔恨、一人の少女が残した想いと希望。その果てに、三百年の月日を超えた一つの奇蹟が蘇る。
異形なる恋物語、その結末は。

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Posted by ブクログ

前巻で街の危機を救ったクロアと貪食さんのその後の話。

前巻が面白かったので、結構期待して読んだのだけど、上巻に比べると個人的にはちょっと物足らなかったかな。
その理由はいくつかあるのだけど、一つは貪食さんの代わりに新しい登場人物がメインになってしまったこと。
ガファルとリリアンを兄妹にした事(そこは恋人だろう!)
そして何より、登場人物たちの感情の持って行き方がどうもしっくりこなかったのだ。
こう言うには難しいよなあ。
作者的にはそこを書きたかったことはわかるんだけど、でも物語的にはクロアと貪食さんで一貫して描いた方が良かったのではと思う。

とは言え、世界観の作り方が素晴らしいので、また別のファンタジーを描いて欲しい。

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2019年05月17日

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