武田鏡村のレビュー一覧

  • 薩長史観の正体―歴史の偽装を暴き、真実を取り戻す

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    内容的には「知ってる話が多いなぁ」という印象。
    「禁門の変」で長州がやったことは朝敵と呼ぶに匹敵するとか、孝明天皇毒殺説や錦の御旗偽造などは、こっちのほうが定説ちゃうかといえる話で、目新しい話は特になかったように思います。

    でも、薩長史観で言われている話と比較して書かれていたので、まとまりがよく、これはこれで興味深く読ませていただきました。

    あ、ひとつ驚いたことがありました。
    禁門の変で自刃した久坂玄瑞が、靖国神社に合祀されていたのは知りませんでした。靖国神社の理屈として、それおかしいやろ。

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    2018年04月26日
  • [図解]宮本武蔵と「五輪書」 仕事に使える絶対不敗の法則

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    調子に乗って今日は本も一冊読み終えたりして。

    史上最強、古今無双の剣客、宮本武蔵。
    彼の残した「五輪書」をなぞりながら、現代のビジネスに活かせるエッセンスをまとめた本がこの本。

    重くなくて簡単に読める本で、「kijiって侍だよね」って言われたりする俺も興味あってちょっと読んでみました。

    参考になったのは、やっぱり目的の為には二天一流(宮本武蔵の流派)は形式にこだわらないこと。
    勝負に勝つことを目的にしているのだから、その為に形式にも武器にもこだわらないし、武器を手放すことすらよしとするそのスタンスには学ぶべきところが多いと思います。

    仕事もそうなんだよね。自分の目的をどこに置いているか

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    2020年01月12日
  • 薩長史観の正体―歴史の偽装を暴き、真実を取り戻す

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    薩長史観ズブズブの、にわか幕末ファンの目を覚まさせるには悪くないと思う。一方で司馬史観を完全に信じ切って坂本龍馬を英雄視している論調は噴飯もの。「薩長同盟で坂本が西郷と桂を叱りつけて〜」とか、ドラマの見過ぎ(笑)。また、薩長が全て悪いという論理に導くために、史実と個人の憶測・願望・決めつけが入り混じっているのが気になった。

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    2023年02月25日
  • 薩長史観の正体―歴史の偽装を暴き、真実を取り戻す

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    このところこの手の視点の本がいくつかあって、「勝てば官軍」の意味が本当によく判る。教科書に書いてあることが正しいわけではないと言ういい例だ。

    この本はかなり網羅的に項目を取り上げているのだが、出典とかも殆どなく、何が事実か、ちょっとトンデモ感も感じてしまったのは事実。

    特に、この無茶苦茶な薩長維新の流れが、先の大戦の日本の「暴挙」につながったってのは納得できないなあ。
    そこも、何が事実かまず検証してからでないと触れてはいけないと思うんだ。

    何れにしても、維新の偉勲、西郷隆盛が大嫌いになれることは必至。

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    2019年04月08日
  • 生きるのが楽になる禅の言葉 とらわれない、気にしない、悩まない

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    武田双雲氏の書が間に挟まっており、それを見ているだけでも楽しいです。

    仏教系の学校に通っていたのもあり、仏教の考えは気づくと近いところにあることが多いのですが、かなり心理学や、心の科学の要素が強いなと本書で再確認しました。

    禅は、物事にとらわれない、ありのままを見つめるというところをとても大事にしています。教えはシンプルですが、それ故貫くのはとてもむずかしい。

    しかし、とらわれない考え方が身についてくると、自分がわかり、すべきことがわかり、今が輝くように作用していきます。

    浄土はわが心のうちにあり。外に仏を求めず、自分の心に向き合う姿勢を説くのは一休宗純です。みだりに仏を崇めないスタイ

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    2014年09月03日
  • 決定版 親鸞

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    実家は代々の浄土真宗だから読んだわけではないが、高名な宗教家とはどのような生涯を送っているのかを知りたくて買い求めた書。

    親鸞は、自分の出生や経歴を何一つ書き残したことがなく、もちろん誇ったこともない。

    阿弥陀如来の本願を信じるという信仰についての確信を責任を持って語り、書き残しているだけだという。

    著者は、これぞ真の宗教家の姿と書いているが、まさにそのとおりで、宗教家だけでなく、人間として真の姿かもしれない。

    また、親鸞の説く信仰とは、厳し修行や難しい経典を詠むのではなく、「南無阿弥陀仏」を唱えるだけでよい、というシンプルなものとしたことから、広く一般にまで広まった、というところが感

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    2011年12月07日
  • 「孫子」の兵法で読む日本の合戦

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    合戦の経緯自体はこれまでの歴史読み物でも書かれている内容とほぼ同じ。目新しく感じたのは壬申の乱、承久の変くらいだったかも。ただ、「孫子の兵法」のコアとなる部分がどこなのかを考える参考としては有益。日本史、時代物好きの人向けの「孫子」入門書としては個人的におすすめ。

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    2011年07月18日
  • 本願寺と天下人の50年戦争 信長・秀吉・家康との戦い

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    最終的には敗れたとは言え、信長と10年にわたって戦った本願寺。今からは想像出来ないが、相当な力があったのだろう。石山退去後の凋落(世俗の権力者への従順)には哀愁を感じざるを得ない。止むを得なかったのか、宗教にとってあるまじき行為だったのかは判断が難しい。

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    2011年07月17日