長谷川夕のレビュー一覧

  • 僕は君を殺せない

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    バイト先の後輩に教えてもらって読んだ作品。1日で読み切れた。

    その子がお勧めする話だから優しそうな話かと思ったら人を殺す殺すでゆなへのギャップが強まった(笑)

    誰が僕で誰が君なのか、それを考えながら読めて、大掛かりな過ぎないトリックにゆるい気持ちで読めた。

    2人の男の子の視点によって書かれている。一人称が僕と俺の2人。僕側の書き方が好きだった。少し物事を俯瞰していて、自分を大きく見積もらず、受け身で少し捻くれてるような感じが、喋り方や「」にならない男の子の考えなども話し方は優しいがすこし捻くれているような感じが好きだった。

    伊坂幸太郎のアヒルと鴨のコインロッカーでも、感じた感覚だった。

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    2020年05月05日
  • 僕は君を殺せない

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    本書は表題作を含む短編集です。物語の内容はそれぞれ異なります。

    個人的に一番好きだったのは表題作です。主人公の淡々と語る落ち着いた口調が好ましく感じました。また、賛否両論ありますが、どこか憂いを帯びた結末も好みでした。恐らく世間的に最も好印象なのは最後の短編作だと思います。

    内容は良いのですが、全体的に少し伏線の回収が粗く感じました。

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    2020年05月01日
  • 僕は君を殺せない

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    初めましての作家さん。

    「誰も想像しない驚愕のラスト」「三浦しをん絶賛!」
    「二度読み必至」という帯の文言に踊らされました。
    期待度大で読んだのに、驚愕はしなかった。
    ってことで、本の帯や背表紙を無視して読む事をお勧めします。
    更に、3篇に分かれているのかとおもいきや、別の作品。
    3本の短編集でした。
    他の2作品は、ホラー系でしょう。
    春の遺書は切なかったです。

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    2020年03月01日
  • 僕は君を殺せない

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    いや、短編集やったんかい。

    本のタイトルになってる「君は僕を殺せない」は、ミステリーとしてはかなり微妙。ロジカルな驚きはほとんどない。

    ただ、ビックリするくらい読みやすい。丁寧で、一文一文が短いからかな?
    いい意味で透明な文章って、そんな感じ。

    その文章が醸し出す雰囲気が凄く心地よかった。

    個人的には抱き合わせで載ってる「Aさん」と「春の遺書」の方が断然面白かったかなー。

    ちょっとしたミステリー要素をアテにして、雰囲気を楽しむような本だな、って感想。

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    2020年01月07日
  • 僕は君を殺せない

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    ミステリーツアーに参加し、猟奇的な連続殺人に巻き込まれた「おれ」
    周りで葬儀が続いている「僕」
    地元の遊園地に伝わる怪談話。
    だれが「僕」でだれが「君」なのか。

    語り手が一人ではないのに名前が出てこないので、誰が誰だかわからず序盤は混乱しましたが、途中で一本の線につながる瞬間があり。
    全体像が見えてくると、グロいイメージが少し変わって見えてきて。
    中盤でタイトルの意味が読めたのが少し残念でしたが、最後はなんだかほっこりしました。

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    2019年07月04日
  • どうか、天国に届きませんように

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    少しずつ繋がって1つの世界を形作る短編集。
    表紙から中高生向けかなーと、あまり期待せずに読み始めましたが、思ったより楽しめました。
    淡々とした文体と仄暗い雰囲気がホラーっぽいですが、視点が変わることで絶妙に変化する世界観が単純なホラーとは違う読み心地。
    他の話との繋がり方もちょうどいい。しらけるほどのあからさまな表現ではなくて、でもよほどじゃない限り気づけないなんてことはない。相関図描きたくなります。
    でも、やっぱりおすすめするとしたら、友達ではなくて対象は中高生ですね。

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    2019年03月30日
  • おにんぎょうさまがた

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    人形を軸にした、怖い話。

    ひとつだけ男の子人形の話が入っていますが
    それ以外は…な話ばかり。
    人形怖い話ばかり、の短篇集でした。
    かと思ったら、繋がっているような
    繋がってないような。
    人形は女の子のもの、とはいえ、こういう話ばかりだと
    ぞっとしてしまいます。
    人の形をしているから、人の魂が入りやすい、という
    属性そのまま、な感じです。

    とりあえず…最初の人形が怖いです。

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    2018年07月30日
  • おにんぎょうさまがた

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    久しぶりのホラー小説です。怖いのは苦手なのですが、佳嶋さんの表紙なので読まずにはおれませんでした。面白かったです。人形は、日本人形もこの作品のようなビスクドールもなんだか怖くて苦手です。ぬいぐるみもあまり…。人形って何かが宿ってる気がして。この作品のミーナさん怖過ぎです。あ、悪口じゃないです!お話は、「あくじき少女」と、クローディアのが好みでした。贄の風習がある閉鎖的な村…でもラストは暖かくて良かったです。人形は、所有しなくて、たまの鑑賞がちょうどいいのかもです。

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    2017年07月28日