高田かやのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本を読んでると、よっぽどこの教団のスポークスマンではないか、と思えるほどに、なかなかに興味深い団体なのである。ちゅうことでついついカルト村の本体をwikiで調べてしまったよ。概ねマスコミに叩かれたり、時に問題起こしたりと、まぁ普通の宗教団体と変わらんよなぁ、と。その程度の問題でやっていけてるなら及第点ではないか?
特に、物を共有化するってのは、何気に未来を向いてるような。知識の共有化ってのはwikiとかでも言われてるくらいだし、服屋とかには申し訳ないけど、使わなくなった服の共有化施設とか近所に欲しいわ。
そんなこんなで共産主義に入れ込む人々の気持ちも分からんこともないなぁ、と思うのだった。 -
Posted by ブクログ
『カルト村で生まれました』の続編。思春期を経て大人になる過程で、「村」での人生しか知らないが故に世間の常識とはズレた暮らしや教育も「そういうもの」として本人は自然に受け入れているつもりでいても、組織の教育の中では集団の思想に従順でない人間と見抜かれて再教育課程に放り込まれる描写に、個人的にじんわりと怖さを覚えました。
そして作者さんが「村」の中で従順にさえしていれば、教育がなくてもお金の心配もなく生きていけることのメリットを存分に知りながら、「親と子が共に暮らすこともできないこの場所での人生は自分の理想の人生ではない」とついに気づくのがこの物語のクライマックスであるわけですが。そうした人生の決断が、あくまでほのぼの可愛らしい絵と味のある美しい書き文字とで、夫の「ふさおさん」の視点を介しつつ淡々とどこか俯瞰的に語られる所に、この漫画の独特な味わいがあります。
なお成人した作者さんとふさおさんとの馴れ初めは、「出会い系サイト」と文字にすると結構衝撃的なのですが、その手段を取ったことにも作者さんなりの理由があり(そしてふさおさんが善意の方でいらしたという幸運!)、しかも例の筆致でほのぼの、淡々と描かれているので、そこは意外と自然に受け入れられました。
「カルト村」の社会的批判を経ての昭和後期から平成初期にかけての変化の記録としても面白く読めるかと思います。 -
Posted by ブクログ
カルト村で産まれた高田かやさんの幼少期と両親の馴れ初めの話。
幼少期の村はまだそこまで厳しくなくて、子どもたちは漫画を読んだりクリスマスのお祝いをしたり、おとなたちもお酒を飲んだり煙草を吸ったり宴会したりとまぁ楽しそう。
お金を申請してお出かけも出来ていたという。
それが変わったのが小学部の途中から。
新しく来た世話係の人が、全てを変えた。
…のか?
この人は特に厳しかったようだけど、組織の一個人の考え方だけでそこまで変えられないだろうから、方針が変わったということなんだろう。
なんでもそうなんだけど、突き詰め始めるとどんどん極端になっていくものだなと感じた。
かやさんは大人になった今でもトラウマのようなものが残っているようで、幼かったかやさんが可哀想だし、親が子どもたちに悪いと思っていなさそうな描写に他人事ながらモヤモヤしてしまった。
今回一番(うわー)と思ったポイントは、かやさんが『兄弟』のイメージを『たまに会える不要な人』と表したこと。
確かに、『家族』の繋がりを徹底的に分断していく村の方針で育ったら、血が繋がっているというだけでは、そこまで思い入れが持てないのも仕方ないのかなと思った。 -
Posted by ブクログ
タイトルのカルトは釣り気味だと思うけど、びっくりする内容ではあった。
学校や恋愛の自由が無く、お金も持たない。ほとんど皆、農業に従事する社会。
他の国のある部族とかなら納得してしまうだろうが、日本だから、異端とされてしまうのか。
日本で暮らしていれば当たり前の選択肢を与えないことは、悪なのかどうかは私にはわからない。
普通の家族にだって不自由さはあるだろうし、選択を迫られることが苦手だとな人もいるだろうし。結局その生き方が自分に合っているのかどうかなのかな。
ただ子供(いわゆる宗教2世にあたる?)が強制的に加入になってしまうのは、問題だと思った。