あらすじ
生まれ育った「カルト村」(所有のない社会を目指す、農業を基盤としたコミューン)の思い出を描いた『カルト村で生まれました。』『さよなら、カルト村。思春期から村を出るまで』で話題となった高田かやの新作コミックエッセイ。
どんなに働いても対価はもらえず、物は共有でお金のやりとりは一切なし、当然子供のお小遣いは0円で、隠し持っているお金が大人に見つかったら即没収……。そんな「カルト村」で育ったことから、「お金は滅多にさわれないすごいもの」「お金さま!」とお金そのものへの憧れが人一倍強くなってしまった著者が、19歳で村を出て両親との同居生活→ひとり暮らし→結婚して夫の家族と二世帯住宅暮らし……と環境を変えながら、自由に持つことができなかった「お金」とどう付き合ってきたか? を包み隠さず丁寧に描く。
お金が貯まる心構えやリメイク料理など節約術も学べ、お金に対する感覚の違う夫婦の生活を覗き見る楽しさもあり。
読めばお金が貯まるかも!?
〈かや流“お金さま”との付き合い方〉
村時代に染みついた「我慢」で貯金/買い物トレーニングに100均活用
どこで何を買ったか値段も含め毎日メモ/財布の残金は1円単位まで把握
車の免許など必要なものにはドーンと使う/安い発泡酒に焼酎を足して度数アップ
自己流の「宝くじ必勝法」を考案/料理も服もリメイクして2倍楽しむ
食材にひと手間加えて保存力アップ/「夫婦50割」などお得制度をどんどん活用
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
一般的な生活をしていない人だったのでお金に対して無頓着になるか、しっかりしてる人になるのかは人それぞれかなとは思いました。
けっこう堅実で十代からしっかり人生設計立てているのも生まれ持った性格が大きいのかなと。逆に夫のふさおさんの方が借金してたりしているし。
しかしクレジットカードを振り込みにしてたり給料はあるだけ使っていたりとふさおさんのバブリーな金銭感覚の方が心配です。
北海道に長期旅行中でカードの振り込みができなくてローソン探してさ迷ってってすっごくストレス抱えているくだりとか、東京で同居してる兄弟に代わりに振り込んでもらえばいいのに…(兄弟への振り込みとかも手間になるとは思うのですが)ちゃんと仕事をしている人でもカードを振り込み払いにしていることにびっくりしました。
かやさんが執筆で稼がれているようですが早期リタイアしたふさおさんが今何をしているのか気になるところです(笑)
エッセイとして面白いし好きです。次回作も楽しみにしています。
Posted by ブクログ
前二作とともに、逸品の本書❕フィナンシャルプランナーであるワタシも唸る内容且つ、かやさん独特の味のある絵と文字多めの読み応えのある分量で母娘でド嵌まり❣️
せっかく俗世に出られても大変
せっかく俗世に出てきたのにお金のことは、なかなか大変です。でも、本人なりに工夫してお金を使っているのが、よく表れています。
Posted by ブクログ
高田かやさんの3冊目の本。今回はお金について。今、節約や貯金に興味もあるし、可愛い絵に手書きの文字で手作り感のある高田さんの本。 なんとなく優しさに溢れていて、また次何か出版されるなら買いたいなぁ。
Posted by ブクログ
微笑ましいような、いじらしようなと思って読んでいたが、それだけではなかった。
自由になっても散財することなく、自分の判断基準をしっかり持って生活を工夫している。
生活感のある話題が多く、共感したり学ぶことも多い。村での経験が活かされていたりすると、なんだか安心した気持ちにもなる。
賢く・楽しく・仲良く生活するための様々な示唆に富んだ素晴らしい本。
Posted by ブクログ
とかくお金の事を話題にする事は難しい。「お金が大好き」という人はがめつく下品という固定概念が生じがちだが、高田さんはその逆。生まれ育った環境による面白いお金の感覚があり、また自分軸で生きているので「お金が大事、お金が大好き」といっても全く下品にならない。お金を大事にしているということもわかる。ずいぶん前に買ったものでも1円単位まで覚えている(記録している?)ことに驚く。どんぶり勘定の私は見習いたい。
Posted by ブクログ
村出身の著者だからこその視点と、村を出た後の仕事のやり方が知れて面白かった。
幼少期にお金が(身近に)ないと、我慢を我慢と思わず過ごし、いざ自分のものを買うときなどに選べない、自分のことがわからないという損な所も生んでしまうんだと思った。
自分の子には自分のことは自分で選べるようになってほしい
Posted by ブクログ
一般社会に出て お金との付き合い方を学んでいくのですが
子供がいない共働き夫婦として
自分たちの趣味嗜好に合わせて
〆るところは〆る
かけるところは かける
といった ごく普通の感覚でした
Posted by ブクログ
最近の気になるキーワードは『お金』
みんなのお金の使い方が気になる今日この頃。
カルト村という村は農業を基盤に物資を共有することで成り立つ村。村民はお金を持たず、ただ働きをします。必要になったら歴代の村民が着用・使用したお古を世話人に申請して貰う。そんな村に生まれ育った著者が村を出てからのお話です。
お金を使用してこなかった著者が家族で引っ越し、私たちのような生活をします。お金を得るためにどうするのか、得た著者の生活はどうなるのか。
こちらの前作『カルト村で生まれました』も気になる。
Posted by ブクログ
カルト村での著者だからもっとお金に対して貪欲に欲するのかと思えば、普通に生活している同世代よりももっと金銭面でしっかりしている感覚を身に着けている。
なんか、カルトカルトというのもどうかと思ってしまう。
ようは、どこにいたとしても、そこで流されるような性格ではなくいろいろ考えられる頭を持つことができるのならば普通と変わらないという事なのかもしれない。
偏見が一番よくないという事がこれを読んで身に沁みました。
Posted by ブクログ
せしゅ施主 茫洋とした記憶の中から 現場監督責任者 残った料理のリメイクを考えるのも大好き アメリカ製のスモーカーを見つけた 火を点けたら次第に苺から水分が出て砂糖が溶けていくから 四万十鶏 福岡県嘉麻市の赤崎牛 日常が旅の延長なのか旅が日常の一部なのか
Posted by ブクログ
高田かやさんの三冊目のコミックエッセイ。
お金との付き合い史。
もちろん、「村」の話もベースとして語られている。
ご両親の話、旦那さんの話も多い。
夫のふさおさんとは結構歳が離れているっぽい。
Posted by ブクログ
可愛らしく丁寧な絵のエッセイ漫画。
作者がカルト村出身者であり、一般社会と違う常識が入り込んではいるが
作者自信が自分自身の常識は村のものであり一般社会とは違うと認識しているので
嫌な気持ちになどは全くならず 興味深く読んだ。
面倒くさがりとおっしゃっているがとてもそうとは思えず
村での生活の影響もあるのだろうかと思う。
Posted by ブクログ
お金がかからずお金を持たせてもらえなかったカルト村出身の著者が世間に出てどうお金と付き合ってきたかの話。
極端な育ちだからかずれていると感じる部分もあるが、自分で稼いだお金にどういった価値をつけるかは誰もが経験することだと思う。
そういった意味ではお金との付き合い方がすごく上手だなと思った。
安いものを探す労力を苦にしないというのはすごいし、一番の節約は余計なものを買わないことなのだなと改めて思った。それが難しいのだが。
後半に料理や旅行の話が出てくる。
料理は手間がかからず美味しそうだしリメイク法もあるし、いろいろな場所へ出かけて行っている。
レシピ本や旅行本でも出たら面白そうなので読んでみたい。