高田かやのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
特定の神様を信仰するわけではないが、外界から極力遮断され特定の思想を植え付けられたカルト村で育った著者が思春期から外に出るまでの話。
彼女は村自体には特に不満はなく、一見して自分の意見をもっているようには見えないが、時々強いこだわりを見せる。そのこだわりと違うことを指示されるととことん反発する。それが村を離れるきっかけになった。
思ったより簡単に抜けられたようだったのが意外。
小さな村で育ち中学からは一番大きな村へ配置されたり、両親が村を出るタイミングと重なったり、出会い系サイトで出会った人がいい人だったりと、彼女自身の気質に加え運の強さがあるのではないかと思ってしまった。
旦那さんのツ -
Posted by ブクログ
暴露本のような過激さや、「私の青春を返して!」的な激しい主張はないので、「へー」くらいの感じで読めます。絵もほのぼのとしていて可愛らしいし。
カルト村での暮らしは、想像していたよりはまともというか・・・長所もあるんだなぁ、と思いました。
子供の時から働いていたり(しかも休日らしい休日もなく)、個人の意見や自由が認められないのは異常だけど、自分で決めなくてもいい=楽、と思う人にとっては意外と生きやすい環境なのかもしれないですね。実際、著者も違和感の正体に気づくまでは「ずっと村にいる」と公言していたようだし。
でも、カルト村で育った子供たちは妙に聞き分けがよくて個性が弱そう。
こういう人間を増