【感想・ネタバレ】さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまでのレビュー

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Posted by ブクログ 2017年05月21日

前作同様とても貴重な一冊だと思う。何が貴重かって、この作者がただただ事実のみを書いている事。そしてその事実をとてもフラットな視点で書いている事。批判する訳でも肯定する訳でもない。まるで夏休みの絵日記を見ているよう。

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Posted by ブクログ 2018年12月09日

☆カルト村シリーズの続編☆

過去の細かいエピソードもしっかり丁寧に描かれているし、イラストもぶれることなくずっと可愛くて読みやすい。

このコミックはおもしろいだけでなく、学びがホントに多いと思う。
大変な労働環境の中でどのように楽しみを見出していくか、新しい環境や出会いをどのようにして次に繋げて...続きを読むいくかなど、作者の思い出を追体験しながら自分も考えるきっかけになった。

また、世間から批判を受けている“カルト村”だけど、その内情を知る人物からの視点で見てみるとどのような世界や価値観が広がっているのかを感じることができるので、偏見が少しだけ解消できたように思う。

抽象的な感想ばかりになってしまったけど、名著なのでとにかくたくさんの人に読んでほしい。

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Posted by ブクログ 2018年08月23日

著者も 穏やかに村のいいところも分かった上で
書かれてるんだと思います
ですが 一般読者としてみると子供の可能性や自由
家族を奪ってしまっていることに憤りを感じました
なにかの信念をもつのは良い事だと思うのですが
ひとり立ちした大人として選んで決めるものですよね
勇気ある作品に感激しました。ありがと...続きを読むうございます

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Posted by ブクログ 2018年01月07日

ヤマギシ会実録漫画第二作。

①信者の財産の全額没収(返却せず)
②親子の強制別離、子供への強制労働
③学校に行かせない、病院に行かせない
■男性の陰毛がついた洗濯用具を10代女子に洗わせる。
■結婚は20代女性と40代~60代男性で行う。男性は何度も再婚する(それだけ離婚される)
など、きわどい話...続きを読む題がさらに増えた。作者には是非、続編を書いて欲しい。是非。

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Posted by ブクログ 2021年04月29日

「カルト村で生まれました。」の続編。作者さんが外に出るまでが描かれていて、途中でこの「カルト団体」に対するバッシングも描かれる。
途中途中に挟まる旦那さまのツッコミが、一般の気持ちの代弁のように思えて、いいバランスになっていると思った。

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Posted by ブクログ 2020年03月31日

「ここは私の場所じゃない」と気付いて村から出た作者さん、すごい。
カルト村の考えにどっぷりと浸かることもなく、新しいことに挑戦する姿勢が素晴らしい。
得るものが沢山ある本です。

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ネタバレ購入済み

うーん

2019年12月26日

この方は本部に派遣されたので、中等部以降は結構恵まれた生活だったようです。
他の地域ではもっと酷い話や、イジメの温床だったとも聞くのですが…

作者は生まれた時から村育ちで外の世界を知らず、一般社会から村に入れられた子供と感覚が違う…

生粋の村育ちの子供達は、親が一般の子供達にとっては話...続きを読むが通じず侮蔑の対象であった
とききますが、まさにそういう場面が出て来てドキリとしました。

他の子供達がヤマギシの批判本を読んで村の批判を始めても、作者は
「私はここで生きていくし」
とどこかボンヤリしています。

その辺がすごくリアルなのですが、惜しむらくは

「生粋の村育ちの子供は、一般の世界を知らず洗脳済だった。他の連れてこられた子供達とは違った存在」

ということを作者自身が自覚していないように見えるのです。

だから常にヤマギシへのフォローがちょこちょこと入りますし、いい思い出だったみたいな補正もあって…
作者さんは正直に描かれたのでしょうが、これを読むと「そんなにヤバくないじゃん」と思う人がでそうで、そこは不安です。

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Posted by ブクログ 2020年06月15日

おう、続編出てた。すごさがパワーアップしている。カルト村本部すげえ。思春期をこう描けるというのはこれはもういろんなめぐり合わせとしか表現できない。オチもすごい。必読。

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Posted by ブクログ 2017年03月27日

『カルト村で生まれました』の続編。思春期を経て大人になる過程で、「村」での人生しか知らないが故に世間の常識とはズレた暮らしや教育も「そういうもの」として本人は自然に受け入れているつもりでいても、組織の教育の中では集団の思想に従順でない人間と見抜かれて再教育課程に放り込まれる描写に、個人的にじんわりと...続きを読む怖さを覚えました。
そして作者さんが「村」の中で従順にさえしていれば、教育がなくてもお金の心配もなく生きていけることのメリットを存分に知りながら、「親と子が共に暮らすこともできないこの場所での人生は自分の理想の人生ではない」とついに気づくのがこの物語のクライマックスであるわけですが。そうした人生の決断が、あくまでほのぼの可愛らしい絵と味のある美しい書き文字とで、夫の「ふさおさん」の視点を介しつつ淡々とどこか俯瞰的に語られる所に、この漫画の独特な味わいがあります。
なお成人した作者さんとふさおさんとの馴れ初めは、「出会い系サイト」と文字にすると結構衝撃的なのですが、その手段を取ったことにも作者さんなりの理由があり(そしてふさおさんが善意の方でいらしたという幸運!)、しかも例の筆致でほのぼの、淡々と描かれているので、そこは意外と自然に受け入れられました。
「カルト村」の社会的批判を経ての昭和後期から平成初期にかけての変化の記録としても面白く読めるかと思います。

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Posted by ブクログ 2017年09月24日

この本を読んでると、よっぽどこの教団のスポークスマンではないか、と思えるほどに、なかなかに興味深い団体なのである。ちゅうことでついついカルト村の本体をwikiで調べてしまったよ。概ねマスコミに叩かれたり、時に問題起こしたりと、まぁ普通の宗教団体と変わらんよなぁ、と。その程度の問題でやっていけてるなら...続きを読む及第点ではないか?
特に、物を共有化するってのは、何気に未来を向いてるような。知識の共有化ってのはwikiとかでも言われてるくらいだし、服屋とかには申し訳ないけど、使わなくなった服の共有化施設とか近所に欲しいわ。
そんなこんなで共産主義に入れ込む人々の気持ちも分からんこともないなぁ、と思うのだった。

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Posted by ブクログ 2017年08月20日

カルト村で育った著者の実体験をつづったコミックエッセイ。
カルト村の仕組みやルールが解説されるが、これがとても興味深い。うまく作られてるいるなと思うものもあれば、無理やり感たっぷりのものもある。異質な社会を垣間見る意味ではとても面白い本。
前作があることを知らなかったので、前作もぜひ読んでみたい

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Posted by ブクログ 2024年02月21日

幼少期のやつも読んだことありましたが、こちらは中学校よりあとの話。
これは作者さんが変な子(ほめてる)やっただけで素直に育つ子だったらふつうは村に残るよな~
批判したいわけではない、と何度も行っているのが印象的。
確かにちょっと前時代的なだけでものすごく悪いわけではないと思う。この環境もいわゆる一般...続きを読む社会の環境も、両方体験できたら一番かな~

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Posted by ブクログ 2021年11月08日

育った環境によって著者が形成されていったと考えると、著者が育った環境は、自然豊かで今はやりのSDGs的で悪くない環境だったのではないかと思う。

著者は「ここは私がいる場所じゃない」と判断したわけですが、別の場所に行くのではなく、場所の中身を変えていくという選択肢もあった。

どうやら、世話係の人の...続きを読む裁量による落差が激しいようにも思われたが、世話係も組織の上層部から何がしかの束縛があるのだろう。

ただ、日本のみならず海外にも支部があり、自給自足に近い暮らし、お金の心配をしない暮らしがあるわけで、著者が違和感を持った部分、住んでいる人がおかしいと思った部分を少しずつ変えていくことで、住みよい村になっていく可能性があるのかな、と思った。

最後に、「カルト村」という名前はどうかと思う。商業的すぎる。

払ってもいい金額:800円

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Posted by ブクログ 2021年11月04日

改めて思う、洗脳って怖いんだなと。なかなか抜け出せないようではあったけど、ちょっとずつ抜けてるのかなと思った。こういう宗教信者生活もみてて面白い。

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Posted by ブクログ 2021年09月02日

原始共産主義的な社会を目指すカルト団体、ヤマギシ会で育った女性の自伝的エッセイ漫画。子供時代から村を出るまでの事が描かれている。

この漫画に共感する人がたくさんいるのは、村の批判をするでもなく、悲惨さを訴えるでもなく、著者が子供目線で村での思い出を素朴に描いているからだと思う。子供らしさ満開で面白...続きを読むいんだけど、心にチクチク刺さる場面がたくさんある。

教育は中学校までで、本は村セレクトのもの以外禁止、子供も朝から労働でちゃんとしたお休みは無し、お給料も無し、結婚は村で決められた10歳くらい離れた人とする。

こんな状況でも、外部の人間が想像するのと村で住んでいる人の気持ちは結構違うみたいで、村の批判がされ始めたとき、「世間が言うほどうちら悲惨じゃないよね」とう感想や「批判をネタにして遊んでいた」という話は、内部の人の証言として貴重な気がする。

同じヤマギシ会を扱ったルポの『洗脳の楽園―ヤマギシ会という悲劇』を随分前に読んでいて、その中で精神科医の斎藤環氏が言っていた、「痛みの欠如」という話がとても印象に残っている。

宗教やら思想やらを熱心に信じて、それを実践している人が、痛みを分からなくなってしまっているという話(だったような気がする)

多分これはそういう話で、理想とか正しさとか色々あるんだろうけど、人間ってそれだけじゃ無くて、色んなもんから出来てるんだよという事だと思う。

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Posted by ブクログ 2021年02月07日

前作でカルト村について知り、興味を持って読んだ。
自分の望みは何か?それが過去に対してだったこと、内容もちっぽけなこと、それに気付く場面、そんなとも叶えられない村って…と疑問を抱く場面には少し目頭が熱くなった。
今幸せそうで本当によかった

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Posted by ブクログ 2019年06月15日

どことなく流れが飛び飛びに感じるんだけど、ただなにも思わなかったのか忘れたのか読んでいる側にはわからない。著者が病むことなく素敵な旦那様と出会えてよかった。
他の子供たちのその後も気になる。

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Posted by ブクログ 2019年06月15日

「カルト村で生まれました。」の、続編。
ほんと興味深くて一気読み。
著者の、かやさんの愛されるキャラクターが柔らかい雰囲気を作っています。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年09月24日

面白かった。別の著者の批判本に出てくる特講についても出てきて興味深かった。洗脳とかも指摘されているが内部の人にもおなじようにするとは、組織が硬直しているしるしかも知れない。

この本だけではカルト的要素は薄く感じられ、人類の理想郷建設の、(当初の?)団体の硬直した内部の体験記といった感じ。

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Posted by ブクログ 2018年04月10日

そして、オウム真理教事件その他でカルト村にも余波が来る。
 さういふ状態で、著者は、村を飛び出すやう“手続き”をする。
 なんか、村のアレと、その他で、このカルト村的に外道の娘さんがやる鶏の屠畜が、なにがしか神聖なものに見えなくはない感じ。
 著者の若いころの造型はあほで、一般社会にゐてもこの女アレ...続きを読むだったんぢゃねえかと思ふ感じがするに来拘らず、カルト村でほのぼの生活をするこのマンガはこっちでも、読後感といふか読むのがつらい。

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Posted by ブクログ 2019年05月11日

特定の神様を信仰するわけではないが、外界から極力遮断され特定の思想を植え付けられたカルト村で育った著者が思春期から外に出るまでの話。

彼女は村自体には特に不満はなく、一見して自分の意見をもっているようには見えないが、時々強いこだわりを見せる。そのこだわりと違うことを指示されるととことん反発する。そ...続きを読むれが村を離れるきっかけになった。
思ったより簡単に抜けられたようだったのが意外。

小さな村で育ち中学からは一番大きな村へ配置されたり、両親が村を出るタイミングと重なったり、出会い系サイトで出会った人がいい人だったりと、彼女自身の気質に加え運の強さがあるのではないかと思ってしまった。

旦那さんのツッコミが疑問を代弁してくれているのでモヤモヤ感は前作より少なかった。
年頃の子供たちが集団で暮らす楽しさはわかるが、それは親に甘えられた子供時代があってこそだと思う。
全てがおかしいことではないだろうが、やはり理解できない部分は多い。
それでも知らない世界を垣間見れたのは良かったと思う。

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Posted by ブクログ 2017年07月27日

前作「カルト村で生まれました」の続編。

基礎知識(?!)があるからか、著者の腕が上がったのか、前作より読みやすかった。

普通の高校のような勉強をする訳ではなく、どちらも労働をしているようなので、高等部と実習生の違いがイマイチよく分からなかったけど。。
実習生は高等部より自由なイメージ?

一般と...続きを読むはかけ離れた世界で育った事で得られた逞しさは財産にもなっていると思う。でも、幼少期に親と過ごせなかった寂しさはどこかに抱え続けるのだと思う。
大切な幼少期に親と離すことは賛成出来ない。

村の言う「一般の世界」で幸せに生きていって欲しい。

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Posted by ブクログ 2017年07月09日

まず、絵と字が好きです。普段コミックは読みません。でもタイトルが気になって手に取りました。
人それぞれなんらかの信念というか、考えを持って生活していると思いますが、自分の頭の中だけなのか、このカルト村のように形にするのか。形にした時には、外部の理解、あるいは摩擦が生じるかもしれない。
かやちゃんは、...続きを読む持って生まれた性格でうまーくそういうのを受け止め、時には受け流し、ってことができたんだろうなぁと妙に感心。
結果的には、カルト村の構成うんぬんより、かやさんのことを知りたくて読み進めた気がします。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年06月02日

続編。マイペースなこの作者だからこんな風に振り返りができるのだろうか。暴力がなくなった分、中学部以降は楽しそうだった。食べ物に困らない本部に行ったからだろうか。しかし、この平成の時代に中卒というのは気の毒な気もする。ふさおさんに出会えてほんと良かったよねー。しかも出会い系サイトでなんて。しかし、親は...続きを読む一般に出てくる時どう思ったのか。今更普通に就職するなんて。

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Posted by ブクログ 2017年04月03日

暴露本のような過激さや、「私の青春を返して!」的な激しい主張はないので、「へー」くらいの感じで読めます。絵もほのぼのとしていて可愛らしいし。

カルト村での暮らしは、想像していたよりはまともというか・・・長所もあるんだなぁ、と思いました。
子供の時から働いていたり(しかも休日らしい休日もなく)、個人...続きを読むの意見や自由が認められないのは異常だけど、自分で決めなくてもいい=楽、と思う人にとっては意外と生きやすい環境なのかもしれないですね。実際、著者も違和感の正体に気づくまでは「ずっと村にいる」と公言していたようだし。

でも、カルト村で育った子供たちは妙に聞き分けがよくて個性が弱そう。
こういう人間を増やしていくことが平和や幸福への道、と言うなら、やっぱり違う気がする。

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Posted by ブクログ 2017年03月21日

この団体は神様がいるような宗教団体とは違うかもしれないけれど、
でも、親と子を別々に生活させたり、お金を使わないで共同生活するために
労働や教育っていう面で普通のこの国の生活とは隔たりがある。

前作は小学生くらいの子どもだったから軽く笑えてたんだけど、
やっぱりこんな生活で一般の生活に出るとなると...続きを読む
あまりにもギャップがあって大丈夫なのかなって疑問に思う。
ダークな感じではないけど、やっぱりカルトなんだよなぁ。

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Posted by ブクログ 2023年08月12日

著者・高田かや氏が、いわゆる"カルト村"で過ごした青春期から、その村を出て自立生活が送れるようになるまでを描いたコミックエッセイ。書名の"カルト村"が気になって手に取ったが、修行や鍛練みたいなものがあるわけではなく、一つの独立したコミュニティでの生活が描かれて...続きを読むおり、特に嫌悪感みたいなものは感じなかった。いまの日本の状況を見ると、こうした"村"の方が生活しやすいのではないか、と思思ってしまった。

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Posted by ブクログ 2023年03月29日

タイトルのカルトは釣り気味だと思うけど、びっくりする内容ではあった。
学校や恋愛の自由が無く、お金も持たない。ほとんど皆、農業に従事する社会。
他の国のある部族とかなら納得してしまうだろうが、日本だから、異端とされてしまうのか。

日本で暮らしていれば当たり前の選択肢を与えないことは、悪なのかどうか...続きを読むは私にはわからない。
普通の家族にだって不自由さはあるだろうし、選択を迫られることが苦手だとな人もいるだろうし。結局その生き方が自分に合っているのかどうかなのかな。

ただ子供(いわゆる宗教2世にあたる?)が強制的に加入になってしまうのは、問題だと思った。

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Posted by ブクログ 2022年04月01日

その部屋で個別ミーティングをしていた子が飛び降りて自殺したと聞いたのはそれから暫くたってからだった 村の調整役から打診され一応強制ではないようだが 村で言うせせりは「骨の周りに残った細かい肉」一般で言うせせりは「首肉」を指すことが多い 一般との折衝せっしょう おやつ奉行ぶぎょう しえき使役される可哀...続きを読む想な被害者

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年01月26日

前作より明るい雰囲気になった印象を受けた。それがギャップで、想定外の反応とかがあったのかなと勘ぐっちゃうくらい。
村を出るまでっていうタイトルからして複雑な葛藤を予想してたけど、意外にシンプルだった。
親との時間を奪われたことに対する悲しい記憶が、本人も驚くほど根強くあって、それをきっかけにカルト村...続きを読むは自分の居場所ではないと気付く。
それにしてもこの両親が勝手過ぎて驚いた。子どもの感情を抑えつけておいて、一般に戻ろうという話をしてたってふざけ過ぎだろう。
本書を通して知らない世界を垣間見れたことは良かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年04月22日

20180327リクエスト
他館借受

内容も驚くことが多かったが、とてもきれいで読みやすい文字を書く方だと思った。こんな字を書けたらいいなあ…

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