緑川ゆきのレビュー一覧
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シリーズ屈指の優しさと切なさ
田沼と多軌が中心となり、夏目の「普通の高校生活」と「妖怪との縁」が交錯する、穏やかで心温まる一冊。
田沼の純粋な想いと、多軌の妖怪への理解が深まる中、夏目は二人の友情に守られながらも、自身の孤独を静かに抱え続ける。
特に田沼が夏目の「特別さ」に気づき、受け入れようとする姿は、シリーズ屈指の優しさと切なさを湛えている。
ニャンコ先生の軽妙なツッコミがアクセントとなり、日常の小さな出来事の中に大きな絆が描かれる。
「友人帳」の重みを感じさせつつ、仲間との繋がりが夏目を少しずつ癒していく過程が美しい名巻。