須田慎太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
直前に読んだ本が「『りぼん』のふろくと乙女ちっくの時代」。70年代の『りぼん』のふろくに来るべき80年代の消費文化の序章を見出す、という論考でした。80年代の消費文化のことを田中康夫が「金ピカの80年代」と呼んでいたことも書かれていました。無意識に次に開いたのが、本書「金ピカ時代の日本人」。ちょっと偶然に驚きました。こちらは写真週刊誌『FOCOUS』の1981年の創刊から専属として時代に向き合い続けてシャッターを切り続けてきたカメラマンの写真と証言です。時代に向き合う、というより社会の欲望と自分の欲望を重ね合わせた1957年生まれの著者の青春プレイバックでもあります。(あとがきには編集者から自分史を入れるように…という指示があったと打ち明けられています…)記憶から零れ落ちている事件や人物が次々蘇り、著者と近い世代の自分にとってもプレイバック、プレイバックでした。この時代は「知る」ことではなく「見る」ことの欲望が露になった結果、写真週刊誌というジャンルの急激な生成に繋がったのでしょう。あるいは「見られる」舞台が生まれたことで起きた事件もあるのかもしれません。そういう意味でこの本の表紙と最後(から1枚前の写真)を飾る人物が全裸監督村西とおる、というのも象徴的です。それにしても『FOCOUS』と『りぼん』というメディアの違いなのか、同じ欲望でもおっさんの欲望と少女の欲望の違いが興味深く、その後の時代から現在まで続くのは、おっさんの欲望の果てしない敗北の連続なのでは、と妄想しました。まあ、それにしては、おっさんの欲望、まだまだしぶといか…
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Posted by ブクログ
平成天皇と美智子様がこれまでに発せられたおことばやお詠みになった歌、に、筆者の解説を加えた本。短くて易しい。
沖縄のこと、原発のこと、憲法のこと、戦争のこと、美智子様のこと、退位のこと、などなど。知ってたこともあれば知らなかったことも。
「天皇・皇后陛下が被災地を訪れ現地の方々にお言葉をかけられました」というニュースは、物心ついたころには平成になってた(5歳くらいだった)私にとってはもはや見慣れたおふたりの姿で、ああまたか、地震あったものな、くらいにしか思っていなかったが、「国民の苦しみに寄り添う」というそのスタイルは、象徴天皇としてのあり方について考えに考え、模索し続けてきたおふたりの答え、のひとつの形だったんだ、と認識を新たにした。
国政には関わらない立場だが、メッセージは発している。
糾弾でも批判でもなく、皮肉や嫌味でもなく、虚無や厭世でもなく、卑屈でも迎合でもなく、静かに堂々と、芯の通った主張をし続ける。というところがすごい。