本野亨一のレビュー一覧

  • 審判

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    『審判』カフカ
    100分で名著。
    これで取り上げて欲しい1冊となりました。

    1.購読動機
    筒井康隆さんの読書の極意と掟のなかの一冊です。プロが影響を受けた書物に関心が芽生えたからです。

    2.本書の内容
    主人公は銀行エリートです。
    30歳の誕生日に逮捕をされます。
    それが物語の始まりです。

    なぜ逮捕されたのか?
    結末は?

    読者の関心を引っ張りながら物語は淡々と展開します。

    無実を信じる被告。
    それがゆえの楽観。
    しかし、時の経過とともに、無実を証明する戦いに体力、神経をすり減らす日々。

    証明するために、自ら情報をとりにいき認識できる現実。

    裁判所なる組織。
    裁判官の上級、下級。

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    2020年05月03日
  • 審判

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    好きだ
    奇怪な世界に迷い込ませてくれます。
    決して明かされることのない訴訟の理由。
    唐突に訪れる判決。
    意味なんて必要ない。この理不尽さがたまらない。
    芸術って、何かのために、とかじゃなく「書かずにいられない」
    っていうものの発露なのだなあと思った。

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    2011年08月23日
  • ある流刑地の話

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    流刑地にて。

    理不尽な罪で人を裁いていく将校。道徳や倫理観はさておき、自らの使命?のようなものから、その任務を遂行していく。ある時にはそれが間違っていることと知りながら。

    人が生きるとはどういうことなのか。

    その他、解釈不能な内容、生き物が続々登場してくる。これはなんなのか、何から考えていけば良いのだろうか。それすらわからない。良い意味でしこりを残された作品。イッツ・カフカワールド!

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    2011年01月02日
  • 審判

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    カフカの描く不条理な世界。
    朝起きたらいきなり逮捕され、
    自分の罪状が明かされる事はなく、裁判での
    画策等に奔走する。無駄骨感がたまらない。

    立場が弱いくせに高慢な態度をとったり、
    ちょっと歩くとものすごく疲れてしまうキャラクターだったり。

    ボケが長いコントを見ているような気分になる。

    最後にしれっと死んでしまうのが面白い。

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    2009年10月07日
  • 審判

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    不条理というカテゴリーが適切かどうかという疑問はあるけれど、やはりカフカはおもしろい。

    カフカ本人がモデルであろうKが、ある日突然訴訟に巻き込まれる。わけのわからないまま、Kは現実に対応しようとするが、そもそも理屈のわからないではじまった事態に、現実的に対応できるわけもない。

    大雑把な骨組みをみると、これは「変身」や「城」にも似た構造なのがわかる。
    カフカにとって現実は得体の知れない不気味なものだったのかもしれない。

    彼の文学は個人的なものであったが、たくさんの人に受け入れられている。
    人は現実にたいして、得体の知れない脅威を感じるものなのだろう。それはおもに、自分と違う人間で、自分を攻

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    2023年04月01日
  • ある流刑地の話

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    『判決』、『ある流刑地の話』が特に面白かった。

    あとは、『ひとり者の不幸について』、『衣装』も良かった。生きていくことが悲しくなる話ではあるけど。

    すでに読んだことあるけど、『十一人の息子』、『断食芸人』もやはり良い。

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    2023年01月24日
  • 審判

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    カフカは代表作「変身」だが不条理小説としては「審判」のほうが好み。ある日突然訴状不明の罪により逮捕され、不毛な問答と有罪回避を模索した挙句、しまいには処刑されてしまう。権限と責任の所在が不明な官僚組織の迷路に迷い込み、しかし権威と執行は断行される。、なんという不条理!突然女性からの誘惑やアバンチュールが挿話されるのも理解不能で面白い。事象や事柄を緻密かつ厳密に描写しながらも何ら本質的・実質的なことに触れない文章は見事。ストーリーやレトリックよりただただ紡がれていく不条理な文章を存分に楽しむ作品である。

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    2022年08月17日
  • ある流刑地の話

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    高校時代、現代文の教科書に載っていた「掟」。
    改めて読み直すと、ひたすら放置されていた旅人が、掟の門の中に入れないこと、番人との不毛な、やりとり、これらが「社会性って何?」と、各人に問われているように読めてしまう。
    私は進んで掟の中に入るタイプではない。

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    2021年02月09日
  • ある流刑地の話

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    村上春樹の『海辺のカフカ』の中で大島さんがカフカで1番好きと言ってた変わった処刑道具の登場する話。どんな話なのか気になって気になって、でもどうやら絶版ぽいし…偶然見つけた古書店で購入。カフカの意味わかんない感じ結構やみつきになる。2011/065

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    2013年09月13日
  • 審判

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    カフカの作品を初めて読みました。個人的にはコナン・ドイルのような書き方だなと思いましたが、彼の作品よりもかなり読みやすかったです。


    物語はある日銀行員Kが無実のまま突然逮捕されることから始まります。Kは何故自分が逮捕されたのか罪名は何かも分からない、まさに不条理の世界に突き落とされます。次第にKの周りに変化が起き、最終的にKは数々の尋問の後極刑に処せられてしまいます。こんな展開はまさかあり得ないだろうと思うのですが、実はあり得るかもしれないという恐怖がこの作品から感じれます(物語の内容から後のナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺を予見した?)


    読んだ感想としては「序盤からの大展開は驚き」で

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    2012年02月16日
  • 審判

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    オススメはしません、多分万人にお勧め出来ませんよこれ。
    でも、オレ的には非常に面白かったです、いや、「笑える」という意味ではなくて、「それは有りなの?どうなの?w」という感じで。
    ( ゚Д゚)ハァ?な感じで、時々本から顔上げて、「…ちょ…え?…何?今、あんた何て?」と戸惑うこと多々。
    そういう意味で、面白かったです。そして、読みにくいですw読みにくいのは好きなんだよ、ああそうだよ、好きなんだよ!w
    それにしても、有り得ない話だ。謎の読後感でした。

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    2010年07月13日
  • 審判

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    不条理文学

    二重生活

    掟の前で(+考察)

    女・女・女

    「犬のようにくたばる!」

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    2009年10月04日
  • 審判

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    カフカの未完の長編。同じく未完の長編『城』と同じように、Kという銀行員が理由もわからぬまま逮捕され審判にかけられる不条理を描いたストーリー。Kが何を犯し、逮捕されたのかもわからないし、その辺は『城』と似たような感じ。カフカの小説を読むといつも出口がわからなくて抜け出せない。2012/701

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    2015年04月13日
  • 審判

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    不条理小説と言われているけど、えっ!こんなん当たり前だなぁ~マジありそうな感じがした。
    すごくリアル。

    まぁ…これもわたしが引退しちゃったせいなのかも知れないんだけど…

    Mahalo

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    2015年01月10日
  • 審判

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    たちの悪い夢。人生は恐ろしい冗談の連続だ。『城』のイメージとごちゃまぜになる。同じ世界なんじゃないか。

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    2013年01月18日
  • 審判

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    未完の作品と聞いてはいたけれど、結末はちゃんとあるのね。結末は。彼の著作は『変身』、『城』に次いで3作目ですが、作家性・テイスト、筆のクセを感じずにはいられません。著者名を隠されても世界観・世界構造から推察できそう。苦悩に満ちたストーリー展開であっても、それを著しているカフカ自身は書くことで満たされている感があるなあ。それが楽しくもある。
    本作は、タイトルからも分かる通り、法律・裁判、その辺りの話題が多く、法学に通じている人ならより楽しめるのかもしれませんね。
    ☆は三つにします。どうしても既読の同氏著作と比較してしまいましてね。

    未完であるとか、完結しているとか、ということにこだわったりしま

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    2012年07月19日
  • 審判

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    ドイツ文学と分類して、ふと迷う。
    彼はプラハ生まれのユダヤ人です。
    カフカの何が好きか。笑ってしまうところ。もちろん世間で言われるその他諸々は通過したつもりです。
    とにかく、文章を読んでフフフと笑ってしまう可笑しみ。
    『変身』を頓挫したはずなのに、『城』、『アメリカ』、その他短編が矢のごとくストレートにストンと落ち着きました。
    面白味を得るためには、根気強さが要るということを身をもって経験した十代の私。

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    2010年04月14日
  • 審判

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    しまった。プラハに向かう電車のなかでうきうきと読んだのは失敗であったか。

    なんと絶望的な話だろう。まったく論理のわからないままに、罪人にされてしまうかもしれない。
    抗えど、抗えど、主人公におとずれる審判の結果はどうだ?


    カフカの多くの未完作品のうちのひとつ。

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    2009年10月04日
  • ある流刑地の話

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    すいません買ったきり読んでないです。だって買ったときにはカフカ熱が冷めてたんだもんじゃあ買うなボケ。

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    2009年10月04日