北林一光のレビュー一覧

  • ファントム・ピークス

    Posted by ブクログ

    読売新聞の日曜書評で見つけ、読んでみた。

    ドンデン返し系を想像していたが、そのような話ではなく、正当的なフィクションであった。

    自然と人間との関わりについても考えさせられる。

    著者が若くして亡くなっていたというのも驚きだった。






    330)

    0
    2020年09月17日
  • ファントム・ピークス

    Posted by ブクログ

    確かに「幻の山」より「ファントム・ピークス」の方がこの物語に合っていますね。
    もっと読んでみたかった作家さんです。

    0
    2020年07月26日
  • ファントム・ピークス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長野県の山で次々と失踪する女性。

    獣害事件かと見せかけて真相は殺人鬼による犯行かと思っていたらそのまんま獣害事件だった笑
    でも変に真相を引っ張っらないし、話を複雑にしなかったのがかえって好感が持てた。最近の本は最後の20ページくらいまで読まんと真相分からんし。中盤でネタばらししても最後まで読ませてくれる、そんな本こそ称賛されるべきでは?

    そもそも基本情報なしで読んだからどんな話なのかわからなかったのもあるが…
    たまにはこういう読み方もいい。

    文章も余分な物がなくて読みやすいしスリルもある。
    なかなかよかった。

    0
    2020年04月25日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    面白かった!!
    ほぼほぼ一気読みと言ってもいいくらいの勢いで読みきりましたw
    突然失踪した父の行方を探し、自ら真相を突き詰めていくサスペンス-ミステリー。
    ミステリーとしての展開や伏線の張り方など、文句の付け所は(自分の視点では)ありませんでした。

    時代は繰り返す
    因果応報など、
    かっこいい言い方はいくらでも出来そうですw

    また、主人公の一成がいろんな人と接し、父の過去を知り、様々な考え方やモノの見方を経験することで、人としても成長していく。
    大学生という大人と子供の狭間で、自らの意志とも葛藤している姿は読んでいて応援したくなるような、それでいてどんどん頼もしくなっていく彼に魅了されていき

    0
    2017年02月11日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    ファントムピークスで第12回松本清張賞最終選考に残ったのですが、癌のため45歳の若さでお亡くなりになられた北村一光氏の作品。

    行方不明になった父親を探すというストーリーですが、情景を非常にうまく表現されていて、山というものの美しさと怖さの両面から伝えられます。
    前作同様に自然との共存と言うようなこともメッセージとして含まれているような感じ。

    0
    2014年07月23日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    失踪した父親の車が、信州の大町で発見される。
    その地を訪ねた息子の一成は、父親の足取りを追い始める。

    山の描写がとても良く、信州の山に行ってみたくなる。
    山岳ミステリーと、少しオカルト的なものもあり、引き込まれて一気読み。
    一成と共に行動し始める女性、深雪がもう少し共感できるキャラクターだと、もっと好きだったかもしれません。
    作者が二つの良作のみで早世されたことが残念です。

    0
    2014年02月18日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    突然失踪した父親の手掛かりを探して奮闘する息子の物語。(実質的には親父の物語)

    オチとしては、父親の秘密の核心を追って秘境に入り、そこで哀しい父親の過去に出会うという、形式的にはよくあるパターンの一つなんじゃないかなと思うが、思ってたよりは面白く読めた。

    0
    2012年11月06日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    父の失踪を追い、父の出生を辿る物語。山好きな私としては、人が容易に入り込めない桃源郷適地に話が進んでいくところは楽しく読めた。主人公の成長を物語のなかで感じられるのもよい。精神世界的要素が濃いところは、私には少し合わないかなと感じた。

    0
    2012年10月18日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    最初の数頁で「あ、これは久しぶりの一気読みだ」と思った。丁寧な描写、気弱だけど常識ある主人公、超常現象的な場面も読者を置いてきぼりにしない展開。派手な物語ではないのに、いつの間にか夢中で登場人物達と過去を遡り山に登っていた。「ファントム・ピークス」も面白かったなあ。先日、類似事件が起こったのは怖かったけど…。夭逝されたこの作者の本はこの2冊で終わり。本当に残念。

    0
    2012年10月03日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    山登りの描写は迫力があると思います。
    『ファントム・ピークス』 に比べると人間関係が複雑でわかりにくかったと思います。

    0
    2012年08月29日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    やっぱり文にチカラがある。
    透視能力とかは全く持って信じていないのだが…
    この世界ではすぅーっと入ってくる。

    最近ちょいちょい山系の小説を読んでいるがやはり山にはロマンがある。

    後半はテンポ良くいけました。

    ただただ作者がすでに亡くなられているのが残念です。

    0
    2012年07月16日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    わくわくとしてページをめくる手がとまりません。
    物語の風景が脳裏に浮かぶくらいのめりこみます。
    難しい漢字は多いけど、話の流れはとても読みやすかったです。

    0
    2012年07月10日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    出だしからいい意味でオカルトチックに始まり、最後まで面白く読めました。
    山登りは好きだけど、この小説では沢登りについても詳細に描かれていて、
    その過酷さや見返りに得られる達成感がよく伝わってきた。
    長野を舞台にしていて、その自然美を純粋に描いている。
    一方、失踪した父親の謎に満ちた過去を探る展開がおもしろく、
    小説としてもとてもよく出来ていた。

    0
    2012年06月20日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    ファントム・ピークス」で北林さんを知り、「サイレントブラッド」でその描写力のすごさを再認識。読んでいると山の風景がはっきりと脳裏に浮かびます。山の荘厳さ、雄大さを感じ、いつかは山登りをしてみたいと感じました。もっともっと北林さんの作品に触れたかった・・・

    0
    2012年06月18日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一気読みしました~。

    「ファントム・ピークス」を読んだときも思いましたが、
    この方の話は「得体の知れないものへの恐怖感」というのが
    すごい気がします。
    「その正体がわからない限り、眠れねーぜ!」とばかりに
    読んでしまいました。

    私も一成と同じく、「父さんはなんでこんなところに来たんだろう?」
    と思っていたので、オババが語り始めたあたりから「おおっ!」
    と心の中で身を乗り出しましたよ。

    オニマサが山の中で生活をしていた、というくだりを読み、
    最近読んだ「羆嵐」に出てきた、熊撃ちの人(酒飲みで荒くれ者の)
    を思い出してまた寒気がしたり。

    最後の展開がちょっと「こいつが語っちゃうの!?」とい

    0
    2012年02月20日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    幽霊ものは苦手だが、この先どういう展開なのか、が気になって一気に読まされた。
    また、舞台が山なのがよかった。
    一つ、なぜ一成が殺されそうになったり、脅されなければいけないのか、わからなかった。。。

    0
    2012年02月16日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    北林一光の遺作にあたる、ネイチャー系ファンタジー。
    前作の「ファントム・ピークス」にかなりの刺激を受け、期待大のまま一気に読む。
    ・・・いやぁ、これも凄いわ、マジで♪

    長野県の山岳地帯を舞台に失踪した父親を捜索する息子、が軸。
    ここに霊験灼かな老婆、不自然なくらい快活(^^;)なヒロイン、山の申し子のような男が
    絡み、複雑怪奇な事件となっていく。

    とにかく自然の描写があまりに上手い。
    淡々とした文章なのだけど、行間から滲み出てくる大自然の厳しさ。
    このテイストの作品なら、もうホントにいくらでも読めるのだが・・・。

    返す返すも残念なのは、作者の北林一光氏が既に故人であること。
    読める作品が

    0
    2011年12月27日
  • ファントム・ピークス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    調子が悪くて一日中布団の中にいた、ということもありますが、
    一気読みでした。

    犯人は何なのか、ということは最初から薄々勘付いては
    いるのですが、次々と人が殺されていくのがもう、怖くて怖くて。

    実際に昔北海道で、たくさんの被害者を出した熊の事件があったんだなぁ。
    この本を読んでいる途中でネットで調べたけど、恐ろしい事件でした。
    ヒグマの恐ろしさを改めて知りました。

    この本を読み終わった途端、テレビで「初のクマサミットが開かれ…」とやっていてビックリ。
    くまの被害とかを報告したりするんだって。

    そこで、ツキノワグマが人里に現れたとかで、射殺されたりしてるのを見て「あれ? この本ではツキノワ

    0
    2020年04月19日
  • サイレント・ブラッド

    Posted by ブクログ

    失踪した父親を探して山に入る一成。カクネ里とはどんな場所なのか?
    自然の神秘と人の業と、惹かれるのは自然 その不思議。
    人の思いも不思議をおこす。

    読んでいる間中、山を感じる。ザイルを使うような山登りはテレビの中でしか見たことが無いのに、その息遣いまで聞こえる気がした。

    0
    2011年12月15日
  • ファントム・ピークス

    Posted by ブクログ

    長野県安曇野。三井周平の妻は山で行方不明になり、半年後に頭蓋骨が見つかった。三井は悲観に暮れながらも、遭難したとみられる場所から遠く離れた所で骨が発見されたことに疑問を抱く。
    数週間後、沢で写真を撮っていた女子大生が行方不明に。捜索を行う三井たちをあざ笑うかのように、第三の事件が起こる。
    山には一体、何が潜んでいるのか?


    作者さんの亡きあと、ご友人たちの手によって単行本化したパニック小説です。

    大学時代の美術史の先生が、「人間が無手で勝てる動物なんてチワワくらい」とか言ってたのが今も思い出に残っているのですが(何故美術史教師がそんな話をしていたのか)、個人的にはどんな動物にもあまり勝てる

    0
    2025年06月29日