【感想・ネタバレ】サイレント・ブラッドのレビュー

あらすじ

失踪した父の車が、長野県大町市で見つかった。その発見現場で息子の一成は深雪という地元女性と出会う。ある理由で一緒に父親の足取りを追う2人だったが、何者かにより妨害される。父にはこの地に秘密があったのだ。手がかりは「タケル」という名前と「カクネ里」という地名のみ。果たして、父は何者だったのか? 早世後刊行された、大ヒットデビュー作『ファントム・ピークス』の著者が遺した、珠玉のサスペンス・ミステリ。

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ネタバレ

失踪した父親を探す話です。
少しづつ、少しづつ情報があつまり、整理していくと
山が関係している、山に呼ばれている気がする・・・
真相に迫るにあたり、祖父の話も絡み合い
謎に謎が重なっている感じでした。
最終的に真実は山にあったんですね。

あと、大事なものは身近に隠されているものですね。

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2012年07月25日

購入済み

同じ著者様ということで『ファントム・ピークス』に続き読ませていただきました。相変わらずの山の描写には舌を巻くばかりです。最後まで通して読んでしまいました。

#ドキドキハラハラ

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2021年07月16日

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ミステリーだけどオカルト的な要素もあり、ホラーのようなゾクッとする部分もあり。。。
後半の謎解きの展開がすごかった!
前半はちょっとダレる部分もあるけど、半分過ぎたらあっという間な感じ。

森というか自然の持つ凄さみたいなのも感じたし、他の作品も読んでみよっと。

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2021年03月22日

Posted by ブクログ

面白かった!!
ほぼほぼ一気読みと言ってもいいくらいの勢いで読みきりましたw
突然失踪した父の行方を探し、自ら真相を突き詰めていくサスペンス-ミステリー。
ミステリーとしての展開や伏線の張り方など、文句の付け所は(自分の視点では)ありませんでした。

時代は繰り返す
因果応報など、
かっこいい言い方はいくらでも出来そうですw

また、主人公の一成がいろんな人と接し、父の過去を知り、様々な考え方やモノの見方を経験することで、人としても成長していく。
大学生という大人と子供の狭間で、自らの意志とも葛藤している姿は読んでいて応援したくなるような、それでいてどんどん頼もしくなっていく彼に魅了されていきました。

唯一、気になったのは、やはり翠の件かな。
非現実的な(妖怪とか超能力とか)設定は好きで、それ自体はよく読むけど、こういった殺人事件を推理するミステリー系では、ちょっとどうかなーと思ってしまう感じでした。

でも、ストーリーはそれを含めて「完成形」なんですがwww.

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2017年02月11日

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ファントムピークスで第12回松本清張賞最終選考に残ったのですが、癌のため45歳の若さでお亡くなりになられた北村一光氏の作品。

行方不明になった父親を探すというストーリーですが、情景を非常にうまく表現されていて、山というものの美しさと怖さの両面から伝えられます。
前作同様に自然との共存と言うようなこともメッセージとして含まれているような感じ。

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2014年07月23日

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失踪した父親の車が、信州の大町で発見される。
その地を訪ねた息子の一成は、父親の足取りを追い始める。

山の描写がとても良く、信州の山に行ってみたくなる。
山岳ミステリーと、少しオカルト的なものもあり、引き込まれて一気読み。
一成と共に行動し始める女性、深雪がもう少し共感できるキャラクターだと、もっと好きだったかもしれません。
作者が二つの良作のみで早世されたことが残念です。

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2014年02月18日

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突然失踪した父親の手掛かりを探して奮闘する息子の物語。(実質的には親父の物語)

オチとしては、父親の秘密の核心を追って秘境に入り、そこで哀しい父親の過去に出会うという、形式的にはよくあるパターンの一つなんじゃないかなと思うが、思ってたよりは面白く読めた。

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2012年11月06日

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父の失踪を追い、父の出生を辿る物語。山好きな私としては、人が容易に入り込めない桃源郷適地に話が進んでいくところは楽しく読めた。主人公の成長を物語のなかで感じられるのもよい。精神世界的要素が濃いところは、私には少し合わないかなと感じた。

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2012年10月18日

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最初の数頁で「あ、これは久しぶりの一気読みだ」と思った。丁寧な描写、気弱だけど常識ある主人公、超常現象的な場面も読者を置いてきぼりにしない展開。派手な物語ではないのに、いつの間にか夢中で登場人物達と過去を遡り山に登っていた。「ファントム・ピークス」も面白かったなあ。先日、類似事件が起こったのは怖かったけど…。夭逝されたこの作者の本はこの2冊で終わり。本当に残念。

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2012年10月03日

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山登りの描写は迫力があると思います。
『ファントム・ピークス』 に比べると人間関係が複雑でわかりにくかったと思います。

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2012年08月29日

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やっぱり文にチカラがある。
透視能力とかは全く持って信じていないのだが…
この世界ではすぅーっと入ってくる。

最近ちょいちょい山系の小説を読んでいるがやはり山にはロマンがある。

後半はテンポ良くいけました。

ただただ作者がすでに亡くなられているのが残念です。

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2012年07月16日

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わくわくとしてページをめくる手がとまりません。
物語の風景が脳裏に浮かぶくらいのめりこみます。
難しい漢字は多いけど、話の流れはとても読みやすかったです。

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2012年07月10日

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出だしからいい意味でオカルトチックに始まり、最後まで面白く読めました。
山登りは好きだけど、この小説では沢登りについても詳細に描かれていて、
その過酷さや見返りに得られる達成感がよく伝わってきた。
長野を舞台にしていて、その自然美を純粋に描いている。
一方、失踪した父親の謎に満ちた過去を探る展開がおもしろく、
小説としてもとてもよく出来ていた。

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2012年06月20日

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ファントム・ピークス」で北林さんを知り、「サイレントブラッド」でその描写力のすごさを再認識。読んでいると山の風景がはっきりと脳裏に浮かびます。山の荘厳さ、雄大さを感じ、いつかは山登りをしてみたいと感じました。もっともっと北林さんの作品に触れたかった・・・

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2012年06月18日

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ネタバレ

一気読みしました~。

「ファントム・ピークス」を読んだときも思いましたが、
この方の話は「得体の知れないものへの恐怖感」というのが
すごい気がします。
「その正体がわからない限り、眠れねーぜ!」とばかりに
読んでしまいました。

私も一成と同じく、「父さんはなんでこんなところに来たんだろう?」
思っていたので、オババが語り始めたあたりから「おおっ!」
と心の中で身を乗り出しましたよ。

オニマサが山の中で生活をしていた、というくだりを読み、
最近読んだ「羆嵐」に出てきた、熊撃ちの人(酒飲みで荒くれ者の)
を思い出してまた寒気がしたり。

最後の展開がちょっと「こいつが語っちゃうの!?」という感じで
「ええ~…」でしたが、それまではドキドキでした。

なんとなく、一成のお父さんはカクネ里で「やあ」みたいに
元気でいてくれることを期待してしまってました…。

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2012年02月20日

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幽霊ものは苦手だが、この先どういう展開なのか、が気になって一気に読まされた。
また、舞台が山なのがよかった。
一つ、なぜ一成が殺されそうになったり、脅されなければいけないのか、わからなかった。。。

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2012年02月16日

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ネタバレ

北林一光の遺作にあたる、ネイチャー系ファンタジー。
前作の「ファントム・ピークス」にかなりの刺激を受け、期待大のまま一気に読む。
・・・いやぁ、これも凄いわ、マジで♪

長野県の山岳地帯を舞台に失踪した父親を捜索する息子、が軸。
ここに霊験灼かな老婆、不自然なくらい快活(^^;)なヒロイン、山の申し子のような男が
絡み、複雑怪奇な事件となっていく。

とにかく自然の描写があまりに上手い。
淡々とした文章なのだけど、行間から滲み出てくる大自然の厳しさ。
このテイストの作品なら、もうホントにいくらでも読めるのだが・・・。

返す返すも残念なのは、作者の北林一光氏が既に故人であること。
読める作品が2つしか無い、というのは非常に残念だなぁ・・・。

※ファントム・ピークスのレビューは某所で読んでください!

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2011年12月27日

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失踪した父親を探して山に入る一成。カクネ里とはどんな場所なのか?
自然の神秘と人の業と、惹かれるのは自然 その不思議。
人の思いも不思議をおこす。

読んでいる間中、山を感じる。ザイルを使うような山登りはテレビの中でしか見たことが無いのに、その息遣いまで聞こえる気がした。

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2011年12月15日

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今回はカクネ里住人の末裔が、特殊な能力で、下界の人を誘ったり事件を起こしたりするかと勝手に読み進めたが。
前回同様山や森の描写は、目に浮かぶよう。 只、自然の山が厳しすぎて疲れる。

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2016年02月11日

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前作のイメージで手に取りましたが、ソレよりかはずっと読みやすい内容だったナリ。
いわゆる「ミステリー」作品だと言って良いと思う。
この方は文章が上手い、だから余計この方の作品がもう発表されない事が残念ですね。

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2015年07月20日

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1月-7。3.0点。
行方不明の父親を探す、主人公。
父親の出自の謎、自分のルーツに次々と疑問が発生。
行方不明先近くの女性と、協力しながら捜索していく。
精神世界系、オカルトの記述多し。さらっと読めた。

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2013年01月24日

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ネタバレ

前半はとても良かったのだが、だんだんとオカルトチックになってきて、あまり物語りにのめりこむことができなかった。
さらに、登場人物の話し方が口語的ではなく、今時使わない言葉もちらほら出てくるので、少し読みにくかった。

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2012年09月14日

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「『ファントム・ピークス』が面白かったら是非読んで下さい」と帯にあり、ファントム・ピークスはイマイチだったけど一応読んでみたら、こっちの方が大分面白い。田舎の山里が舞台なのは前作と同じ。前作にあった後半のグダグダ感がなく、終わり方もスッキリ。但し、ストーリーに意外感があまり無かったので星三つ。

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2012年06月28日

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1206 ファントムピークス程の臨場感は無かったけど、山の緊張感は今回も伝わりました。ものこの著者の作品が読めないのは残念です。。。

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2012年06月16日

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文体は嫌いではない。
ただ、今作は登場人物がイマイチなため、おしい。もっとこの人の書く本を読んでみたかった。

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2012年05月23日

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 出てくるキャラクターが大抵アクが強く、彼らのやりとりというか、生き方が出ていて面白い。
 沢登り楽しいんだろうなぁ。山っていいところなんだろうなぁ。(死ぬほど大変そうでもあるけど)と思わせてくれる。

 ……これから先、彼の新刊が読めないのかーと思うと悲しい。

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2012年05月05日

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自然描写は素晴らしいですね。
山屋の私にはその場が目に浮かぶようで嬉しいo(^-^)o
沢登りも情景が浮かびワクワクしました。
謎解きが後半まとめて一気となるのはいいのですが、少しばたつく感じがあり、謎解きも火曜サスペンス劇場チック感もします。
ん?そうなの?と思う事もありますが、気になるので一気に読んでしまいました(笑)
登場人物では、オババと深雪が可愛らしくて好きです。

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2012年03月24日

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ネタバレ

作者は自然や山に造詣が深いのだろう、こと細かな描写がそこかしこに施されていて、自然好きな私には嬉しかった。謎が段階的にではなくまとめて氷解するしくみになっているため、取ってつけたような印象を与えてしまい残念ながら読後感は今ひとつ。そういえばファントム・ピークスもそんな印象だったかも。でもけっこう面白かった。
男勝り、元気いっぱいの若い女性が登場するのが常なのかな。ジブリみたいだ。

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2012年03月16日

Posted by ブクログ

ファントム・ピークスが面白かったので期待して読みました。
ミステリーだと思って読みましたが、ホラー色が濃く感じられた。
テンポ良く読めましたが、展開もラストも今ひとつしっくりこなかったです。

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2012年02月15日

Posted by ブクログ

信州の山を舞台に、失踪した父を探す息子が
父の隠された過去と失踪した謎に迫る話。

息子が父の過去に迫っていく過程で、少しずつ謎に近づいていくのだけれど
途中で伏線を一気に回収してしまうところがあって、
それ以前の伏線の楽しみが半減してしまうのは残念だった。


著者が年輩だからなのか、言葉遣いが古く感じる。
携帯電話が有るくらい最近の話なのだが、どこか昭和臭く感じてしまう。

著者は山が好きなのか、
登山の描写が細かく、山登りを追体験できる。
やったことはないけれど、登ってみたくなった。

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2012年01月29日

Posted by ブクログ

最後の方で時間軸がバラバラになってしまい、よくわからなくなった。

幼い頃に過ごす環境というのは、その後の人生に、すごい影響を与えるんやなと思いました。

美雪が可愛くてしかたない。

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2012年01月29日

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