スーザン・ケインのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
内向型人間という言葉はどこかネガティブな印象を持って使われることが多いように思われるが、そこに優劣はなく、自分の表現方法と思考方法の違いであると言える。内向型は外交型よりもリスク判断能力が高く、深く思考することができる性質を持つ。そして、誰もが極端な内向型にとどまるわけではなく、時には偽外交型として振る舞い、世間との折衝の中で自分のポジションを調節し生き抜いている。重要なのは、セルフモニタリング力を高め、コアパーソナルプロジェクトを見つけ、適度に自分の回復の場所を見つけることだ。それは週末のカフェでもいいし、料理でも、大切な人との一対一のブランチでも充分である。自分の内面にどんな自分がいるかを
-
Posted by ブクログ
現代社会は、自信を持って人前で振る舞い、沢山の話を提供し、刺激を求め行動的な外交型の人間をあらゆる領域で理想とする風潮がある。しかし、いつも1人で本を読み、よく考えて話し、人前に出ることを嫌いながらも緻密に目の前の情報を処理する内向型の人間には、情報の深い洞察力、学力、改善力や、芸術的感性や感情のコントロールなどにおいて、社会において欠かせない力を発揮することができるという価値があるのである。それは一概に線引きできる特質ではなく、皆がそれぞれ外交性と内向性をまだらに備えており、それは適切な場面で無理することなく使いこなすことで120%の価値を発揮することができるのである。一方で内向型の人間が現
-
Posted by ブクログ
どうも私は他の人と友人との関わり方について、考え方が違うように感じられ、その疑問を解消法を探す内に本書にたどり着いた。その原因は、内向型の性質が強いことが関係していることが判明した。内向型とは、一人の時間に心理的ン休息を得ることができ、深い思考を得意とする人物のことである。本書は、外向型社会に生きる内向型人間の生き方と力を発揮する方法について説明されている。
まず、人間は内向型と外向型の性質を持っており、人によってその割合は異なることを認識しておくことが大事である。現代は、外向型人間が必要とされる社会なので、内向型人間が社会との差に悩むことも珍しくない。ガンジーやオバマ大統領など著名人に -
Posted by ブクログ
内向型人間と外向型人間との分析論です。日本でいうと、「繊細さん」になるかと。
内向的な人であればこそ、すばらしい力をもっているということです。
内向型の性格の分析、内向型の接し方を含めたことが語られています。
気になっているのは以下です。
■アメリカの文化
・性格の文化が広まると、アメリカ人は、他人が自分をどう見るかに注目するようになった
・現代の文明は、積極的な「やり手」の人間を重要視しているようだ
・現在では、より外向的になることは成功を導くだけでなく、私たちをより良い人間にすると考えられている。売り込みの手腕を、自分の才能を発揮する方法とみなしているのだ。
・HBS(ハーバード・ビジ -
Posted by ブクログ
「内向型は、発言するよりは、黙って流れを見守る方が好きです。発言すべきときがあれば、そのときだけ発言します。」p.9
「内向型の多くは、親しい友達と一緒にいるときや、自分が関心を持っているテーマで話しあっているときは、そうでないときよりも外交的にふるまうと言います。また、たくさんの人に囲まれているのを好む外向型も、そのほとんどは、気持ちをクールダウンさせる時間が必要だと言います。」p.11
「どれであってもかまいません。快適に暮らしていくための鍵は、自分がどういうタイプかを知ることにあるのです。」p.14
「どういう状況で力を発揮したりリラックスしたりできるか、ということがわかれば、気持 -
Posted by ブクログ
自分自身内向型であり、現実的に困難も抱えているので、いくらかは役に立ってくれるかなという若干の期待を持って読んでみた。
本の内容は、アメリカでは外向的な人間がもてはやされ、内向的な人間は見下される傾向があるが、実際はそれぞれに長所短所があり、内向型はもっと自分なりの生き方を追求してよいし、お互いに協力し合うことで、よりより結果をもたらすこともできる、という主張。なので、「すごい力」というタイトルは若干言いすぎではある。
とにかく長いので読むのに忍耐力が必要だったが、内向型とは何か、自分は内向型なのか、この本で取り上げられている内向型よりもさらに内にこもる傾向があるのではないかなど、読みながら自 -
Posted by ブクログ
ちなみに自分は「ENTJ-T」という外向型で「指揮官」というタイプ。
某サイトの「血も涙もない鬼だと思われても構わないさ。自分が有能な鬼のままでいる限りはね」というのがおそろしく当たっているものの、内向的な面もかなり併せて持っていて、どうしてもそのバランスが取りづらい。そんなアンバランスな自分にとって、本書は共感するところも多く、また為になるところも多い。
企業における人物評価において、外向型であること、という点があまりにプライオリティが置かれすぎている、と感じていたので、本書でのそうした偏った評価への指摘はかなり的確な点は素晴らしいと思った。
明らかに外交性が必要ないような職種でもそうし -
Posted by ブクログ
ネタバレ自己啓発というか自己発見かな?
内向型人間と外向型人間と言う字面からも想像できそうな2パターンに人類を分けてしまう。
これは少々強引な気はするのだが、他人との接し方、距離感に関して言えばこの分類はスゴク当てはまると思う。
この内向型人間(もしくは外向型人間)の心理的特徴を知ることで、自分の生きづらさや対人的な反応に対して納得が出来て腑に落ちることが多く、結果的に自己肯定感も高まる。
どちらのタイプが良い悪いではないが、確かに世の中ではリーダータイプという声高に意見を言う人が多くのシーンでもてはやされていることが間々あるが、決してそれが全てではないという事を教えてくれる。
分かってはいた -
Posted by ブクログ
内向型の著者が書いた、内向型人間の特性を描いた本。
世の中は外向型への評価が高く、それに対比すると内向型は外向型の長所が「欠けている」という評価となってしまうんですよね。内向型の長所はアピールしづらいというのはあるんじゃないかと思います。アピールするということ自体が、外向型の特性に属するということも大きな要因かと。
最近の日本は外向型への評価比重が以前より上がっているように思います。プレゼンは上手だが実力が伴わない人が昔より増えてないですかね。アメリカではこの本は結構売れたということで、内向型への見直し機運は高まっている(?)んでしょうが、日本はどうかなぁ。最近しばしば言われる、持続可能な○○ -
Posted by ブクログ
・内向的な自分が嫌だ
・どうにかして明るい人間になりたい
・外向的な自分を演じているが、本当はしんどい
という悩みを持ってる人に読んでほしい本
外向内向どっちが上というわけではなく、内向の秘めた能力を開花させるには外向的になるスイッチを作っておくと便利だよ、という感じの内容だと受け取った。
無理して明るく演じていた自分に嫌気が差していた頃だったが、自分のやりたいことがはっきりしているなら、明るく演じることも1つの処世術なんだなと思えた。
まぁ、そこまで到達するのにとても時間のかかる本だったけど...海外の本って例え話はさみがちなのかな? -
Posted by ブクログ
‘内向型’な性格について、社会とのつながりや‘外向型’との対比を用いつつ、‘内向型人間’を肯定しつつ幸せになる方法を説いた本
私はテストで17/20の点数だったのでほぼ確実に内向型の性格なのだろう。
訳本になるので、内容がところどころ分かりづらい部分があるが、大筋は上記の通りであり、内向型人間の行動原理や外向型人間に比べ優れている点を述べている。
私は現在イベント企画などクリエイティブな面でリーダーを務めているが、内向型リーダーはクリエイティビティを持ってチームをまとめられる点が特徴とあったので、今の活動を肯定された気がした(マネジメントの知識は他でつけたが)
終章にある、「ハリウッド