槻影のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
嘆きの亡霊メンバーの幼馴染組が全員集合。
ハチャメチャで、仲が良くて、彼らが生きてきた人生の時間のほとんどを、共に過ごして来たことが分かるような気安さと愛情、友情といった様々な情が溢れていて、嘆きの亡霊は、クライが引退しても大丈夫とはとても思えない関係性を垣間見た気がした。
クライの悪運というか、奇縁というか、それはとんでもなく周りに被害を及ぼすけれども、それを乗り越える事ができれば、とてつもない成長をもたらしてくれる。普通なら、命を失うか、良くて心が折れるかのどちらかだろうに。
それでも、あと一歩の所でギリギリ生還でとどまれるのは、クライが天賦の才を持つ者を引き寄せる縁の持ち主だからだろうな。
何がどうなっているのか状況がわからないから、
『うんうん、そうだね』
としか言えないし、答えられない。
でも、とてつもない驚異や災害や襲撃に直面しても、ああ、前もあったな、と平然としていられる肝の据わりっぷりは凄い。ある意味才能なのかもしれない。
あと、クライが風呂に入る時も寝るときも、命を守る宝具を手放さないのは、それだけ危機感をずっと持っているという事で、本当に心が休まらないのだろうなーとのんびりしているはずのクライの一面に、少々憐れさを感じでみた。
なんだかんだで上手くいく。上手くいくように、周りが頑張ってくれる。
これから、どんな事態がクライに降りかかってくるのか楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
僕がいなければ幼馴染たちは『正しく』強くなれた
才能あるパーティの中に足手まといがいることで、死が近くなる、取れる手段が少なくなる。そんな中で『大切な幼馴染』を失いたくない幼馴染たちは急速に、なりふり構わず、尋常ならざる強さを身に着けなければならなかった。
その歪さをクライは、身にしみてわかっているのだろうな。ただ、そこに悲観は無いのだけれど、負い目がある。
歪だろうと、強かろうと、弱かろうと、倫理観ぶっ壊れだろうと、クライにとって嘆きの亡霊たちは、『大切な幼馴染』で、故郷でハンターの夢を語った少年少女のままなのだな。
だから、一般人の思考を持ったまま、異常な経験則だけを受け入れた歪なクライは、嘆きの亡霊という歪なパーティのリーダーを続けているし、幼馴染たちの事を考えるならばさっさとハンターを引退して、パーティを脱退し、どこか遠くで一人ひっそりと新しい凡人の人生を始めるべきなのに、未だに嘆きの亡霊のリーダーであり、始まりの足跡という大きなクランのマスターでありつづけている。
本来なら一人の中で共存出来ない、凡人の思考と、超人の経験が、クライの中で混じり合っている。それが、クライの意味不明さとなって周囲の人を恐れさせ、警戒させる事になっているのでは?
クライの行動や言論は、かなり曲解されて勘違いされている。けれど、クライの歪さを正しく理解されているとも言えるのかも?
巻き込まれる人たちには、だたただ不幸なことだろうけれど、ポジティブに不幸と向き合えば、自らの成長の糧になる。
嘆きの亡霊がまだ全員揃って無いので、揃うとどうなるのか、本当に楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
クライは自分でちゃんと能はないし、能力もないことはわかっていて、自分の指示や采配も、ちゃんと下策であり無策の暴挙だという自覚もある。
なのに、言葉足らずの部分を、優秀な周りの友人や幼馴染や部下たちだ深読みして、帳尻があってしまう。そればかりか、引きの強さが功を奏しているのか、悪さをしているのか、結果は上々、クライの策で大団円に至ったような結末に落ち着いてしまう。
最良の結末に至った事を、本人だけがわかっていない。
自分の至らなさを再認識し、無能さに打ちひしがれ、床を転がり、エヴァに愚痴った後に、復活する。
仲間から十桁の借金。
妹の口座から勝手に金を使う。
自分で全く稼げないので金が無い、かと言って好きな宝具購入を諦めきれずに結局はオークションに行ってしまう。
ダメ人間のなかのダメ人間なクライ。
弱いし、肝も据わってないし、欲望には流されるまま。
それなのに、仲間からの信頼は揺るがない。なんでなんだろう?クライになんの魅力があるのか全然わからない。
でも、
あれ?クライって幼馴染たちに対する愛情や信頼はめっちゃ深くないかな?
とふと思った。
幼馴染たちは困った子達だけれど、クライは彼らは絶対に悪い事はしないと信じているし、大切に思っているし、愛している。何があったとしても、絶対の味方だと宣言している。疲れた彼らを迎えて褒めて癒してあげるのが自分の仕事だと自負しているみたいだし。
才能があって、能力のある幼馴染たちは苛烈な道を歩む。その道を歩けるのは、褒めてくれる、絶対の肯定をくれる、癒やしてくれるクライがいるからなのかも?そして、クライは絶対に自分を見捨てない。
それが伝わっているなら、これほど心強いことはないだろうな。
ちょっと、このパーティの尊さがわかって来た気がする。
勘違いかもしれないけどね。
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Posted by ブクログ
怖い!
思いが正確に伝わらないのって、こんなに怖いのか!
クライがいい加減に流すのが前巻では、クライのマイナス要素に思えていたけど、真面目に真摯に対応していたら、幼馴染たちと一緒に居られないだろうな。
倫理観ぶっ壊れた人たちの、最後の良心?なのだろうか、クライって。
いや、道化なのだろう。
ここまで、言葉を曲解されて真意も本音も友や仲間に全く伝わらないクライが可哀想になってきた。
クライにとって幼馴染たちは大切で、幼馴染たちにとってもクライは大切なのは救いなんだろうな。
健全な関係かどうかはわからない。
いや、クライと幼馴染の関係が、幼馴染やクランの仲間たちの生活を狂わせてしまっているような気がするので、別れてしまったほうが、お互いのために良いような気がする。
いや、もはや共依存状態なのか?
ギャグなんだろうから、そこまで考える必要はないと思うけれど、クライの言葉を皆が皆、自身の都合の良いように曲解して、どんどん狂っていくシトリーにリィズが怖い。
まだ出てきていない他の幼馴染達が気になって仕方がない。 -
Posted by ブクログ
主人公本人だけが自身を弱いと思っている勘違いではなくて、本当に主人公は自覚通りに弱いのに、周りが勘違いと深読み、主人公の話を素直に聞かない事に端を発する勘違いで、主人公のクライが最強に祀り上げられていく⋯という事なのか?
ティーがあまりにも献身的だし、副マスターの優秀さはクランに無くてはならないものだ。でも、それらに対して、クライはちゃんと報いているのかといえば、そうは見えなくて、適当に聞き流し、受け流し、問題を周りに丸投げして、多大な迷惑をかけている。
で、迷惑をかけられた人たちがクライから貰えるのは、誠意のない保身からの謝罪か土下座だけ。
うーん、主人公の魅力がわからん。
勘違いものなのだから、周りの人たちの勘違いと右往左往、そして主人公の能天気さをだた楽しむものなのだろうけれど、ティーが可哀想すぎるだろ。
ハードボイルドを目指すとか言っているのに、言動に芯がない主人公。ふらふら、ふにゃふにゃしてる。
ただ、盗賊の幼馴染の性格のぶっ壊れた感じからすると、彼女は社会に馴染める気がしないので、クライが干渉役になることで、かろうじて人間でいられているのだろうか?嘆きの亡霊という、化け物たちがクライを離さないのは、彼がパーティの『平穏』を担っているからなのかな?
主人公の魅力は全然わからないけれど、もう少しだけ追ってみようかな? -
Posted by ブクログ
一般の小説とラノベの違いを考察してみた。
一般小説には「現実」があり、ラノベには「理想」があるように思われる。一般小説はミステリーでも恋愛小説でもファンタジーでも、教訓や道理、常識など現実が必ず含まれている。ラノベは能力や好感度など非常識に獲得し、「転スラ」や「月が導く」のように種族の違いを超えた理想の国造りが展開される。こうなりたいという理想が柱になっている。
「嘆きの亡霊」も、なんにも考えないで適当にくだした判断が、全て他人から評価されるという、ある意味もっとも理想的な生き方だ。
今回はシトリーの活躍の巻。相変わらずクライはクライマックスで大活躍。(何もしていないが)