三上修のレビュー一覧

  • 電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?

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    ♪ぼ~くは三丁目の電柱です~♪ 雨の日、風の日、街角に立ち、通りを見てます、眺めています~♪

    夕焼け、お~そらは、いわし雲~♪

    電柱と言えばこの東電のCMソングが浮かぶ世代です。

     それはさておき、春から初夏にかけては鳥たちの子育てシーズン。ツバメは民家の軒下で、スズメは電柱の腕金や変圧器の中で営巣してヒナを育てる。ムクドリが民家の戸袋で子育てしているのに出くわしたこともあるし、シジュウカラが玄関ポストで子育てする様子を追ったテレビ番組もあった。都市で暮らす鳥たちは人間が作った構造物をちゃっかり利用する。

     電柱に巣をつくる代表格はザ・普通の鳥、スズメだ。(これ、著者が以前に書いたスズ

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    2022年04月26日
  • 電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?

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    電柱にとまる鳥たちの研究。
    普段何気なく見ている景色だが、言われてみれば百数十年前には存在しなかった景色で、百年後にはなくなっているかもしれない景色なんだな、とそこから感心した。
    最初の方の電柱そのものの解説がかなり細かく感じられて、鳥の話まだか??と焦れったかった。あとの話で用語が出て来たときに理解しやすかったので筆者の優しさではあると思う。
    あとがきで書かれているように、いずれ博物館や歴史館で「いまはなき電柱と鳥の関係」といった展示がされていると想像するとワクワクする。

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    2021年11月03日
  • 電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?

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    こんなに電柱・電線のことを知れたのは初めて

    電柱に種類があるなんて知らなかったし

    変圧器や碍子の役目もわかった

    この基礎知識は思わぬ収穫でした

    鳥にとってもまだ新しい文化ともいえる電柱

    その割には あらゆる部分を

    自分の都合のいい様に使い

    使われない様に工夫する電力会社

    知恵の戦いが面白い

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    2021年10月25日
  • 電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?

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    110ページ程の薄い鳥類学(?)の本なのに、第1章で25ページも使って電柱と電線の説明に費やしている。
    普通なら「早く鳥の話をしろ!」とイライラするところだが、ここが最も興味を惹かれ役に立つ知識となった。
    「電信柱」とは電話線を張り巡らせるための柱だが、「電信柱」という単語は街で見かける電柱を誰も「電力柱」とは言わない程に浸透してしまった。
    子供の頃から現在まで、犬や酔っ払いオヤジがおしっこするのは「電信柱」だ。

    この本を読んでから意識して電柱をじっくりと観察する日が続いている。
    「電力柱」や「共用柱」でない正真正銘の「電信柱」も何本か見つけた。

    私は鳥が好きなので普段から街を歩くときは鳥

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    2021年04月17日
  • スズメの謎:身近な野鳥が減っている!?

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    日本中のスズメの数は何羽いるのか。それはどうやって推定したらいいか。最近スズメの数が減っているという声があるが、ほんとうなのか。その根拠は。何故減っているのか。

    仮定の建て方、どのようなデータを使えばいいのか。調査の仕方がなど、説明は平易であるが、科学の手法を解説。

    データには偏見があること。自分の仮定にあった解釈をしがちだが、まったく別の解釈の仕方もあり、必ず多面的に見る必要があることなど、参考になる。

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    2025年07月27日
  • スズメの謎:身近な野鳥が減っている!?

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    小学生向けに噛み砕いて書かれた話と思っていたら、主題のスズメを例に情報リテラシーや科学的思考法、更には研究者になる方法や心構えにまで触れられていて、 想像以上に充実した内容でした。デザインや挿し絵もかわいくて、スズメにそれほど興味がないという人にもお薦めの良書です。

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    2013年10月11日
  • 電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?

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    地味に配電系統周りの説明が非常に簡潔でわかりやすく、よかった。わりとのほほんとした感じで、鳥の電線への止まり方や、電柱への巣の作り方などが紹介されている。他方、鳥の巣に対して苦心する電力会社の様子も描かれていて、そちらも楽しい。本書と関係ない話だが、そういえばスズメって今めっちゃ減少しているんじゃなかったっけ。電柱の地中化も影響しているのかな。

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    2025年06月12日
  • 身近な鳥の生活図鑑

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    鳥類(特に雀)の研究をされている著者による良書でした。身近な鳥たち…雀、鳩、烏を中心に燕、ハクセキレイ、コゲラを加えた鳥たちに対する愛情が感じられる記述で、面白く読みつつ、大変に参考になりました。鳥の生態は興味深く、その観察は面白いですね。…と同時に鳥と人間の生活との共存についても考えさせられます。

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    2022年07月11日
  • スズメの謎:身近な野鳥が減っている!?

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    ネタバレ

    スズメの習性を解説した本かと思いきや、雀の数が減っているという話が本当なのかを確かめようとする内容だった。最近話題になったフェルミ推定のような話だったが、研究者としての心構えも説いていて、今後研究者を志す方にも大いに参考になるかと思う。

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    2022年04月11日
  • スズメの謎:身近な野鳥が減っている!?

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    日本にはスズメは何羽いるのかで始まる、スズメの謎。
    その研究法やアプローチなどを分かり易く、説明。
    1 スズメを知っていますか?  2 スズメは日本に何羽いる?
    3 スズメの減少  4 なぜスズメは減少しているのか?
    5 スズメが減少するとどんな問題があるのか?
    6 研究の世界
    コラム1~7 おすすめの本有り。
    スズメの謎を教えてくれる本・・・だけでなく、
    研究自体の進め方をも教示してくれる内容。
    いかに調査するか?
    いかに研究するか?
    仮説からの実験と観測。
    分かってくるのは、日本には推定1800万羽のスズメがいるらしい。
    数々の調査記録を精査して分かるのは、スズメの減少の実態。
    減少の原因

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    2021年12月26日
  • 電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?

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    ちょっと物足りなさは感じるけれど、非常に面白い本でした!
    自分が電柱好きかもしれないって事が発覚。
    鳥が好きだから読んだはずなのに、なぜか電柱の方にドキドキしてしまった…。

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    2021年12月25日
  • 電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?

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    「現代の鳥たちは、人間が150年かそこら前に作り出した構造物を普段使いの足場としているのです。」電線をふとみあげると「かあ~」という鳴き声。ちゅんちゅんという鳴き声にふと視線をあげるなじみ深い光景。
    電柱があらわれるまではなかった光景だと思うと感慨深い。第1章の電線と電柱の基礎知識には、…知らなかったということも多々あり。
    すべての鳥が電線にとまっているのではなかったのね~とびっくりしました。カラスやスズメがどこに止まるのかまで観察されていて面白い。
    自然災害が多い日本では今後、電柱が地下に設置されるのかと思ったり。まだ先のことかもしれませんが、電力会社と鳥との共存を目指す工夫などが紹介され何

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    2021年06月24日
  • 電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?

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    電線に鳥が止まっている、と言う風景は、長い地球の歴史の中においては、たかだか200年(この先電柱は地中化され、姿を消してしまうかもしれないから)。ほんの一瞬の出来事。
    その貴重な風景が見られる時間に私たちは生きている、という視点が斬新すぎる。衝撃的ですらあった。

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    2021年02月22日
  • スズメの謎:身近な野鳥が減っている!?

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    スズメの生態が詳しく書いてあっていろいろな知識が得られるという本ではない。研究するということがどういうことか著者の実体験に基づいて述べられているのだ。小学校高学年ぐらいから読める内容だと思う。生き物を相手にする研究をしていきたいという子どもには、とても意義のある本だろう。スズメを研究した人はほとんどいないらしく、著者は自分自身で調査の方法を模索している。その点が中心の本だ。スズメは日本に何羽ぐらいいるのか、スズメの数は減っているのか。著者は、いろいろ試してみた末にスズメの巣を数えていくことを採用する。日本の3県を選び、さらに住宅地、商業地、農地、森林の4地域に分けている。住宅に巣をつくることが

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    2021年02月01日
  • 電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?

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    スズメがアームに飛び込む写真などは、初めて見た。とてもニッチな観察対象なのだが、読み物としてとてもおもしろい。

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    2020年12月28日
  • 電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?

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    面白かった。タイトルがとてもすばらしい。が、申し訳ないことにP1〜25の電柱と電線の基礎知識のところが一番興味深かった。もちろん、本題の鳥との関係や、鳥の巣、電力会社の鳥との戦いなどとてもエンジョイした。ヴォリュームはとても少ないが、気分転換的にとてもリフレッシュになった。

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    2020年11月29日
  • 身近な鳥の生活図鑑

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    スズメ以外の鳥は名前がよくわからないので、しばらくはハクセキレイとコゲラに注意して街を歩いてみよう。

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    2017年01月22日
  • 身近な鳥の生活図鑑

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    「本格的なバード・ウォッチングもいいけど,実は街中にいる身近な鳥たちにも目を向けてみると,結構楽しいよ」ということで,スズメ,ハト,カラスをはじめとする街の鳥の生態について紹介された1冊。著者の茶目っ気たっぷりの解説に,何度も笑った。ところどころ,おおらかな説明があるけれど,そこがまた何ともお茶目で。帰り道が楽しみ♪

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    2016年05月07日
  • 身近な鳥の生活図鑑

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    スズメ、カラス、鳩を中心に都市にいる鳥について書いた本。へぇー、なるほどーがたくさんあった。古典の中の鳥の記述にも触れられていたのは、さすが大学の先生。最後の章の人と鳥がいかに共存すべきかが印象深い。あとがきであまり書きたくはなかったと書いていたが、鳥によりすきず、人に寄りすぎず、良い考えだと思った

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    2016年01月06日
  • 身近な鳥の生活図鑑

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    ネタバレ

    スズメ、ハト、カラスなど人の生活圏で見られる鳥たちの生態について記した本。日常的に見られる鳥たちについて詳しく説明がされていて、これらの鳥をじっくり観察してみたいと思った。

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    2015年12月30日