三上修のレビュー一覧
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♪ぼ~くは三丁目の電柱です~♪ 雨の日、風の日、街角に立ち、通りを見てます、眺めています~♪
夕焼け、お~そらは、いわし雲~♪
電柱と言えばこの東電のCMソングが浮かぶ世代です。
それはさておき、春から初夏にかけては鳥たちの子育てシーズン。ツバメは民家の軒下で、スズメは電柱の腕金や変圧器の中で営巣してヒナを育てる。ムクドリが民家の戸袋で子育てしているのに出くわしたこともあるし、シジュウカラが玄関ポストで子育てする様子を追ったテレビ番組もあった。都市で暮らす鳥たちは人間が作った構造物をちゃっかり利用する。
電柱に巣をつくる代表格はザ・普通の鳥、スズメだ。(これ、著者が以前に書いたスズ -
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110ページ程の薄い鳥類学(?)の本なのに、第1章で25ページも使って電柱と電線の説明に費やしている。
普通なら「早く鳥の話をしろ!」とイライラするところだが、ここが最も興味を惹かれ役に立つ知識となった。
「電信柱」とは電話線を張り巡らせるための柱だが、「電信柱」という単語は街で見かける電柱を誰も「電力柱」とは言わない程に浸透してしまった。
子供の頃から現在まで、犬や酔っ払いオヤジがおしっこするのは「電信柱」だ。
この本を読んでから意識して電柱をじっくりと観察する日が続いている。
「電力柱」や「共用柱」でない正真正銘の「電信柱」も何本か見つけた。
私は鳥が好きなので普段から街を歩くときは鳥 -
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日本にはスズメは何羽いるのかで始まる、スズメの謎。
その研究法やアプローチなどを分かり易く、説明。
1 スズメを知っていますか? 2 スズメは日本に何羽いる?
3 スズメの減少 4 なぜスズメは減少しているのか?
5 スズメが減少するとどんな問題があるのか?
6 研究の世界
コラム1~7 おすすめの本有り。
スズメの謎を教えてくれる本・・・だけでなく、
研究自体の進め方をも教示してくれる内容。
いかに調査するか?
いかに研究するか?
仮説からの実験と観測。
分かってくるのは、日本には推定1800万羽のスズメがいるらしい。
数々の調査記録を精査して分かるのは、スズメの減少の実態。
減少の原因 -
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「現代の鳥たちは、人間が150年かそこら前に作り出した構造物を普段使いの足場としているのです。」電線をふとみあげると「かあ~」という鳴き声。ちゅんちゅんという鳴き声にふと視線をあげるなじみ深い光景。
電柱があらわれるまではなかった光景だと思うと感慨深い。第1章の電線と電柱の基礎知識には、…知らなかったということも多々あり。
すべての鳥が電線にとまっているのではなかったのね~とびっくりしました。カラスやスズメがどこに止まるのかまで観察されていて面白い。
自然災害が多い日本では今後、電柱が地下に設置されるのかと思ったり。まだ先のことかもしれませんが、電力会社と鳥との共存を目指す工夫などが紹介され何 -
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スズメの生態が詳しく書いてあっていろいろな知識が得られるという本ではない。研究するということがどういうことか著者の実体験に基づいて述べられているのだ。小学校高学年ぐらいから読める内容だと思う。生き物を相手にする研究をしていきたいという子どもには、とても意義のある本だろう。スズメを研究した人はほとんどいないらしく、著者は自分自身で調査の方法を模索している。その点が中心の本だ。スズメは日本に何羽ぐらいいるのか、スズメの数は減っているのか。著者は、いろいろ試してみた末にスズメの巣を数えていくことを採用する。日本の3県を選び、さらに住宅地、商業地、農地、森林の4地域に分けている。住宅に巣をつくることが