【感想・ネタバレ】スズメの謎:身近な野鳥が減っている!?のレビュー

あらすじ

スズメは本当に減少しているのか? 日本人の暮らし方が変わり、人間と付かず離れずの距離感で生きてきたスズメが減少しているといわれている。
その実態は? スズメが少子化している事実を科学的に検証します。
そもそもスズメは日本に何羽くらいいるのか? スズメの数の数え方といったフィールドワークのおもしろさから、データをどう見て、研究に役立てるのか科学の考え方も紹介。
イラスト、写真満載、子供から大人まで楽しめるサイエンスノンフィクション。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

日本中のスズメの数は何羽いるのか。それはどうやって推定したらいいか。最近スズメの数が減っているという声があるが、ほんとうなのか。その根拠は。何故減っているのか。

仮定の建て方、どのようなデータを使えばいいのか。調査の仕方がなど、説明は平易であるが、科学の手法を解説。

データには偏見があること。自分の仮定にあった解釈をしがちだが、まったく別の解釈の仕方もあり、必ず多面的に見る必要があることなど、参考になる。

0
2025年07月27日

Posted by ブクログ

小学生向けに噛み砕いて書かれた話と思っていたら、主題のスズメを例に情報リテラシーや科学的思考法、更には研究者になる方法や心構えにまで触れられていて、 想像以上に充実した内容でした。デザインや挿し絵もかわいくて、スズメにそれほど興味がないという人にもお薦めの良書です。

0
2013年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スズメの習性を解説した本かと思いきや、雀の数が減っているという話が本当なのかを確かめようとする内容だった。最近話題になったフェルミ推定のような話だったが、研究者としての心構えも説いていて、今後研究者を志す方にも大いに参考になるかと思う。

0
2022年04月11日

Posted by ブクログ

日本にはスズメは何羽いるのかで始まる、スズメの謎。
その研究法やアプローチなどを分かり易く、説明。
1 スズメを知っていますか?  2 スズメは日本に何羽いる?
3 スズメの減少  4 なぜスズメは減少しているのか?
5 スズメが減少するとどんな問題があるのか?
6 研究の世界
コラム1~7 おすすめの本有り。
スズメの謎を教えてくれる本・・・だけでなく、
研究自体の進め方をも教示してくれる内容。
いかに調査するか?
いかに研究するか?
仮説からの実験と観測。
分かってくるのは、日本には推定1800万羽のスズメがいるらしい。
数々の調査記録を精査して分かるのは、スズメの減少の実態。
減少の原因は様々な理由があるのも、分かってくる。
スズメと農作物との関係、他の生き物との関係。
環境の変化も。20年間に半減していることも。
スズメの価値観についても考察。
うちの近所にもスズメはいるけど、近しいようで遠い存在。
確かに生態はほとんど知らなかったし、それ故、研究するのが
難しいこともよく分かりました。すぐ逃げちゃうもんね。
スズメの研究を始めた理由と、鳥の研究者になるための指南は、
これから目指す人たちへの導きになる話。
平易な文章ながら、詰まっている内容は興味深いものでした。

0
2021年12月26日

Posted by ブクログ

スズメの生態が詳しく書いてあっていろいろな知識が得られるという本ではない。研究するということがどういうことか著者の実体験に基づいて述べられているのだ。小学校高学年ぐらいから読める内容だと思う。生き物を相手にする研究をしていきたいという子どもには、とても意義のある本だろう。スズメを研究した人はほとんどいないらしく、著者は自分自身で調査の方法を模索している。その点が中心の本だ。スズメは日本に何羽ぐらいいるのか、スズメの数は減っているのか。著者は、いろいろ試してみた末にスズメの巣を数えていくことを採用する。日本の3県を選び、さらに住宅地、商業地、農地、森林の4地域に分けている。住宅に巣をつくることが多いので、住宅地に最もスズメは多い。数えた結果を統計的に処理すると、全国に約1800万羽だそうだ。また、年々スズメの数は減っていて、環境の変化や、巣を作りにくい住宅が増えたことによって、スズメの少子化が進んでいるようなのだ。森雅之の挿絵がなんだかなつかしい思いを誘う。

0
2021年02月01日

Posted by ブクログ

 表題はスズメの謎。スズメがなぜ減っているかという内容だと思いきや、これは一つの研究の仕方、方法を一から丁寧に解説したものだ。

 内容は小学生でも分かるように書かれているが研究論文としての価値もある一冊。

 何かを調べそれを報告するという職を担う人は、自分の成果をだれにでも分かりやすく文章としてまとめるとても大切なこと。

0
2015年11月12日

Posted by ブクログ

参考になった。
すずめの個体数は、1000万程?意外に知られていないし調査も難しいんだ。
人の近くに巣をつくる。春から子育てをする。

0
2013年03月09日

Posted by ブクログ

わかりやすい。生き物の観測のやり方や研究の選び方なんか、ちょっと裏話みたいのも書いてあって正直な人だ。そんなにたくさんいなくてもいいから、生まれた数が寿命を全うできますように、スズメ❤️

0
2022年03月01日

Posted by ブクログ

<目次>
第1章  スズメを知っていますか?
第2章  スズメは日本に何羽いる?
第3章  スズメの減少
第4章  なぜ雀は減少しているのか
第5章  スズメが減少するとどんな問題があるのか
第6章  研究の世界

<内容>
スズメの生態、というか、メインの話はスズメの羽数をどのように調べるか?である。地道で人様に迷惑をかけない方法を書いてある。そして、スズメは確かに減っている、との結論だ。第5章は、ちゃんと研究されていないようだが、コラムを含めて「鳥類学者」になるには?その苦労は?がわかる本である。

0
2021年08月06日

Posted by ブクログ

スズメが日本に何羽いるか、その数は本当に減っているかなど身近なスズメについての話。であると同時にググってもわからないことをどうやって調べれば良いのかを科学的な見地から説明している本でもあり、研究者として身近なスズメをテーマに選ぶことの悩みなどにも触れられていたりする。
ちょっとテーマがブレてしまっていて、想定している読者層がはっきりしない印象を受ける。

0
2013年07月01日

Posted by ブクログ

昔は雀の声で目覚めるほど、身近だったすずめ。
最近、ヒヨが減ったかなって感じた時、あれ?雀も?と気づきました。
そして、見つけた本。
すずめの研究をしている方は少なく、何羽生息しているかという難しいところからスタートさせた筆者。
すずめの減少への生態系などへの影響など、まだまだわからない事がたくさんあるけれど、こういう所から研究ってスタートするんですね。
1度崩れてしまったらもとには戻せない生態系。
トキのようになってしまうことも充分あり得ること。
冬にまあるく膨らんでいる姿や、愛くるしい目、ちゅんちゅんという声、全てが可愛いすずめ。
いつまでも、その姿を目にすることが出来ますように。

0
2013年04月23日

Posted by ブクログ

個体数の減少が危惧されているスズメ。でも、どうやって数を把握しているのだろうか。筆者は、スズメの生態に興味を持ち、観察を重ね、全国的な数の把握に乗り出す。
スズメの一生や、どうやって数を数えたかなど、興味深い。

0
2013年04月20日

「学術・語学」ランキング