安部敏樹のレビュー一覧
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息子のために今読んでます(笑)
「リーンによるプランの改善」
これはよく分かりました。
仮説検証でいきなり大金をかけて事業実施しても外れる可能性が高くて。
それよりも「プロトタイプ」や「ABテスト」を繰り返していく方が費用対効果が高いと言うことです。
例えばWEBの広告を数種類作って反応の高いネタに絞り込んでいくとお金もかけずにターゲッティングができます。
これってすごいことですよね。
Facebookに広告出すとか考えたこともなかったです。
事業計画のところのシングルマザー支援のところは共感しました。
「高等職業訓練促進給付金」に着目してくれたのは嬉しいですね。
僕が20年ほど前に母子福祉担当してた頃に導入された事業なんですよ。
僕やったら
空いてる民泊に住居を確保して
勉強スペースを確保して
ファミサポを何時から何時まで確保して
この辺りを一世帯ごとにコーディネートしながら勉強のモチベーションを上げる工夫をしますね。
それこそもう少し
リーンマネジメント
したら事業化できそうな気がします。
誰かやりますか(笑) -
Posted by ブクログ
著者は、テレビによくコメンテーターとして出演している。最初見たときは、夏でもないのに、半袖のTシャツで登場、TPOを気にしない服装に驚いた。これまでの人生が波瀾万丈であることを知る。不登校、家庭内暴力で家を飛び出すが、とりあえず学習院に進み、学年最下位。ここから一念発起して勉強に励み、横浜国大に進むが、仮面浪人して東大へ行く。自身が歩んできた人生と、その過程での出会いや見聞から、社会問題へ関心を強く持ち起業する。本書は、身近だが関心に濃淡の差がある社会課題を取り上げ、一般人の感覚の代表者としてのおばさんを登場させて、著者との会話を通して、著者の考え方を紹介しながら、課題の本質に迫っていく。一朝一夕に答えが出ない問題を、当事者サイドでどこまで考えることができるのかが問われている。著者の言葉を借りると、「無関心の打破ができれば、やさしい関心のネットワークが広がる社会になる」。孤立化した人々への熱い思いが伝わってくる。
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限られたトピックス、かつ分かりやすく簡潔にするために敢えて掘り下げ尽くしていない一冊だけど、私のように「なぜ抜け出せない人がいるの?」「なぜこんな簡単な議論が政治の世界では進まないの?」という風に、関心はあるが構造を理解できていない…という人にピッタリ。
私は仕事上、結婚により姓が変わったことで海外就労ビザがなかなか降りず、大変な思いをしたことがある。経験から夫婦別姓を望んできたが、いつまで経っても議論が進まない。「一体何が論点で進まないの?」という不満がこの本を読んで少し消化された。過去からの日本の家族構造、そして賛成派・反対派の論じるメッシュの違い…。なるほど、だから進まないのか。
どの社会課題もあれは嫌だ、これは嫌だと政府に文句を言うだけではあまりに他責。ひとりひとりがまず隣人の事として関心を持つこと。これこそが第一歩だと思った。 -
Posted by ブクログ
若き実業家 安部敏樹氏と竹中平蔵氏との対談をまとめたもの。知識が豊富で経験豊かな竹中氏に安部氏が挑んでいる形だが、知識、経験が不十分ながらもがむしゃらに突き進む安部氏の姿勢には、好感が持てる。議論はしっかりとかみ合っており、面白く読めた。やはり竹中氏は、すごい。
「国民皆年金制度ができた1961年当時の日本人の平均寿命は、66歳。だから、「平均寿命より長生きするリスク」を背負った65歳から年金を支給するようになりました。ところが現在、男性の平均寿命は81歳、女性は87歳に達しています。女性でいえば、年金支給開始年齢から平均寿命まで22年もあるんですよ。制度ができたときと同じ65歳に支給して、財源が足りるわけがありません」N549
「(年金は破綻しない)なぜなら、年金は国の制度であり、税金を投入できるから」N572
「(若者について)何も問題がないと思っているのであれば行動する必要はありません。選挙にも行かずのんきに寝ていればいいんです。ところが一方で、若者は「将来が見えない、不安だ、老人はズルい」と文句は言う。それはつまり、「問題がある」と思っているということでしょう。問題があると思っているのに、なぜ何もしないのですか?」N761
「「well-informed public(かしこい世論)」はただ座って待っているだけで実現できるものではありません。自分たちで勉強してつくりあげていくものなんです。だいたい不安を口にする人は「いまの社会は先が見えない」なんて嘆きますが、いままで先の見えていた時代がありましたか?」先が見えないからこそ、自分たちでつくり上げてきたんでしょう。そもそも「強者の理論」というけれど、強者・弱者という対立概念が昭和のインテリ風で古臭いなあ」N769
「社会や政治に対するリテラシーが低すぎる。フィードバックが遅いのは、民主主義の基本です。「自分たちで決めた」という納得感を得るために、たとえスピードが遅くなってもみんなで意思決定するのが民主主義なんですから。いろいろな考えの人に支持されたいろいろな人が喧々諤々と意見を交わして政策に落とし込む。このプロセスを考えたら、フィードバックが遅いのは仕方ないと思いませんか?それで余りあるほどの恩恵があると思いませんか」N819
「システムが変わらないと選挙に行かないというのであれば勉強不足か、まともに物事を考えられないと言われてもしょうがないんじゃないでしょうか?」N854
「(合意形成の重要性)僕たちは震災の復興支援で石巻に入り込んでいましたが、あそこは方向性が定まらないまま復興が進んでしまった。被災後新しい家を建てる時、元々住んでいた場所や愛着のある商店街の近くを選ぶ人もいれば、便利さからイオンのそばを選ぶ人もいたりと、全体として動きがちぐはぐだったんです。一方、女川は非常に先進的で、合意形成を民間に自発的に行わせた結果、すでに今後20~30年間を見通した復興計画ができあがり、コンセプトも定まっています。行政も民間の意見をベースに政策をどんどん作っているし、うまく連携できている。復興計画としてはまさに理想的ですね」N1084
「首長は、基本的に地方分権に反対なんですよ。地方分権が進めば、自由が与えられる反面、運営がうまくいかなかったときの責任も持たされるから。できるだけ国に頼って、楽をしていたいんです」N1109
「なぜシャッター通りができるかというと、シャッターを下ろした人が、そこから立ち退かないからです(竹中)。ほんと、そうなんですよ。商店街の店はだいたい2階が自宅なんです。家賃がかからない分住人も金銭的にそこまで困っていませんから、知らない人に1階を貸すというリスクをあえてとろうとしません」N1121
「アクティブラーニングをさせるためには、ある程度の知識や教養が必要になる。たとえば、ハーバード・ケネディ・スクールは2年コースで、1年目は統計学や経済学、法律学といった「知識」の勉強をひたすらさせます。そうしてひととおり知識を身に着けた2年目で、初めてアクティブラーニングに入る。学ぶ側に基本の知識がないとアクティブラーニングは機能しないという考え方ですね」N1470
「(安部)僕は、まったく反対の「遅延評価学習法」もアリだと思います。つまり、「興味があることを調べる中で、その知識が必要になったら学ぶ」というイシュードリブンのスタイルです。このやり方だと、自分が何を知るべきなのか、いかに物事をわかっていないか理解して勉強できるんですよね。(慶応SFCは、そのスタイルを採用している(竹中))」N1473
「(教育界の縦割体質(大学の教授等))学問の壁を超えるのは禁忌で、「餅は餅屋に任せろ」って雰囲気がある、自分の城を守りたいのかもしれないけど、それじゃあイシュードリブンの本質的な議論が進まないんです」N1491
「国鉄の民営化がいい例です。あのとき、じつは交通経済論の研究者の多くは民営化に反対していたんですよ。鉄道はネットワークの経済性があるから全部つながっていないと意味がない、放っておいても独占企業になるからそのまま国営でやらせるべきだ、と言っていた。でも、民営化してよかったのは明らかで、JR東海とJR東日本が競うからこそいいサービスが生まれているわけですよね。専門家は、ひとつの側面からしか物事を考えられないから間違えるものなんです」N1496
「(事前に完璧な予想はできない)事前にわからないこそ「生み出さないと学べない」んです。だから、いまの学問の主流はは、どの分野でも「すでに完成されたものを分解すること」から「つくりながら学んでいくこと」に移りつつある」N1530
「成熟したこれからの社会では、アカデミックな視点や思想が欠けたビジネスは、早晩行き詰ってしまうと思いますよ」N1615
「(営利と非営利の違い)どちらも収益をあげてよいが、非営利の場合は構成員(株主など)に利益を配分しない」N1621
「(チャーチル)成長はすべての矛盾を覆い隠す」N1685
「(他人と過去は変えられない。でも、自分と未来は変えられる)私は、「これから日本はどうなるんですか?」と若者に聞かれたときは、「自分と未来は変えられるんだから、自分でつくっていったらどうですか」と答えます」N1720
「何もしたくない人はしなくていい。なぜなら、「ラクに生きて貧しくなる自由」はあるからだ。その代わり、がんばって金持ちになった人に絶対に文句を言うな。「がんばって豊かになる自由」もあるんだから」N1731
「一人ひとりが頑張らないと生活がよくならないなんて、当たり前の話でしょう」N1767
「(パスカル)人間は自分の理解できないものは否定したがる」N1938
「島国はなかなか変われない代わりに、変わるときには腹をくくってガラリと変わるんですよ。サッチャーが「イギリス病」を吹き飛ばしたようにね。明治維新も戦後の民主化も、世界に冠たるショック療法でしょ?日本はまたそうなるんじゃないかと、直感的に感じています」N2325
「ライブドアを粉飾と断じてホリエモンを塀の向こうに入れるのであれば、東芝も同じように法に基づいて裁かなきゃダメでしょう。粉飾決算の規模だって、ケタ違いにでかいんだから。世の中はフェアじゃない、チャレンジしても正当に評価されないという不信感は、もうすでに生まれてしまっていますよ」N2545
「(思考停止フォーマット)まず「とにかく反対すること」。慎重に物事を進めれば「進みが遅い」、スピーディに進めると「拙速だ」と攻撃すればいいんです。簡単でしょう? もうひとつが「永遠の真理を使うこと」。これも簡単で、「もっと国民の声を聞くべきだ」「生活者の立場に立たなければならない」といった、正しすぎて反論しようがない言葉で批判すればいいんです。「永遠の真理」を使った時点でまったく建設的な議論にはならないけれど、ただ反対するだけなら十分なんです。「ラベリングすること」「反対すること」「永遠の真理を使うこと」。長年批判されているうちに、「思考停止フォーマット」のグルーピングまで編み出せた」N2644
「日本人は新しいことを始めるとき、必ず「問題が起こらないようにするためにはどうするか」と議論します。「安心」を得るためですね。でも、どんなにがんばって防いでも、問題は起きる。だから「問題が起きたときにどう解決するか」が本来話し合うテーマです」N2654
「(自分の見たいものしか見えない)「目先の快適さに縛られる既得権益者」と「選挙に行かない若い世代」、そして「次の世代にツケを回そうとする高齢者」はみんな似ているんですよね」N2733 -
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・『日本は「かつて豊かな国だった」になる』
20世紀初頭、アルゼンチンはフランスやドイツよりも裕福な国でありヨーロッパ中の農家が出稼ぎの船に乗ってたどり着く、夢と希望の国であった。
50年前、スウェーデンは離婚が多く、性に関するモラルが低い国と認識されていた。
40年前、イギリスは高い社会福祉費の為に財政は逼迫され、経済は停滞し、社会は荒れていた。ヨーロッパの癌のような存在であった。
・『税金とは?』
一人でやれないこと
みんなでやったほうがいいこと
みんなでやらないとできないこと
これらを実行するためにある。
・『メディアに必要なのは中立ではなく、特定の利害から独立すること』
いまの日本のメディアは「反権力という権力」。
ジャーナリズムとは権力から距離を置くこと、そして同時に大衆から距離を置くこと。
・『教育』
絶対的な答えのない問いを教えられるよう、結論だけではなく結論までのプロセスを指導できる教員を増やすことが必要。
アクティブラーニングの必要性。
・『高齢化社会』
60代と90代を高齢者とひとくくりにした制度には改善の余地がある。
高齢者が増えるほど、社会全体の格差は拡大する。日本の格差拡大のかなりの部分は、じつは高齢化によってもたらされている。
・『老害にならないために』
傾聴する力がある人。
何歳になってもリスクを取って挑戦できる人。
・『変化を起こす人の思考法』
最初から問題をゼロにしようとせず、問題が起きたときにどうするかを考える。
常に制度の前提を疑い、時代の変化に適応した制度をゼロベースで考える。
・『日本につけるクスリ』
社会全体に対して当事者意識を持ち、痛みも含めてみなと共有し、ともに未来を作り出していける市民や国民をできるだけ多く生み出していくこと。 -
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東大在学時に社会問題を解決するために設立したリディラバの代表である安部敏樹氏が東大生を相手にチームビルディングと課題設定能力の講義を収めた一冊。
世界で活躍するリーダーを育てるためのチーム作りや考え方などを著者が行う講義を通して本書で学ぶことが出来ました。
また、プレゼン、ディスカッション、ブレインストーミング、ファシリテーターなどのポイントになる部分を第一部の講義を通して学ぶことができ、非常に勉強になりました。
そして、第二部では社会問題を通してビジネスプランの策定や食、ジェンダー、貧困、農業という社会問題について学生の発表が掲載されていて発想のヒントを具体的に掴むことができました。
自分たちの生活の身近にある社会問題に関心があってもその解決のための行動や考え方を本書での講義を通して学ぶことができ、非常に貴重な体験ができるだけでなく、社会を変えるために課題を見つけ、それを実現していくためのノウハウを学べたと感じた一冊でした。 -
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竹中平蔵さんと「社会の無関心を打破する」を掲げているリディラバの代表安部さんが対談形式で日本の社会課題について語り合っている本書。
竹中さんはご存知の通り、経済学者でありながら郵政民営化を進めて達成した方で、個人的になんとなく好意をもっていなかったのだが(何故だろう?)本書を読んで見方が変わった。完全なる偏見だった。反省。
安部さんも竹中さんもお互いの自論はありつつも(当然のことながら)建設的な議論を交わしているので大変わかりやすく読むことができたし、章の最後にはちゃんとまとめも書かれているので理解しやすかった。お2人が目の前で話しているかのごとく本書を読むことができるのも魅力の1つかもしれない。
いわゆる若者代表の安部さんと、人生の先輩代表竹中さん。年齢が離れた2人が同じテーマに沿って議論するのは、実社会ではなかなか難しいことなのかもしれないと思いつつ、おもしろく拝読させてもらいました。本書が発売してから1年少ししかたっていないが、また是非議論して欲しい。