小野はるかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一生懸命に働いてきた会社を突然、リストラされたまひろ。
リストラ対象にならなかったその優位な立場にある同僚たちからの心配メールも、読む気にもなれず、引きこもり生活一ヶ月。
29歳独身のまひろにとって、全ての気力も奪われて、この現実から逃げてしまいたいという気持ちが抑えきれなくなったちょうどその時、
「心と体のデトックスしませんか。」
スマホから、ある地方の観光誘致の文言が流れてきたのだ。
その場所は、子供の時のひととき過ごしていた場所だと思い出し、衝動的に出かけたのだった。
時間がゆっくり流れていくような錯覚を覚えるほどの豊かな自然に包まれて、スマホを手放し、宿泊先の素朴だけど春の山菜を用いた美味しいお料理、そこで関わった人達の中でゆっくりとまひろの深く傷ついた心を癒していく。そして子供の頃、ここで過ごした過去の思い出も蘇ってくる。
最後までほのぼのとした優しい気持ちになれるような内容だった。
まひろが本当に美味しそうに食べていた山菜のお料理そして味噌汁、私も食べてみたい。何よりこういった環境でデジタルデトックスやってみたいな。
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Posted by ブクログ
実績も上げ、必死に働いていた会社にリストラされ、途方に暮れてしまう・・・
あるきっかけで、昔訪れたことのある場所に赴く、そこで出会いがあり・・・
田舎でスローライフをしたと考えている方や都会の窮屈した生活に耐えかねてデジタルデットクスしたいと考えている方には刺さる小説ではないでしょうか。
山菜料理がふんだんに出てくるため、山菜に興味が湧いてきます。ってか食べたいです。
個人的には。「思い出のランの蘭ゼリー」の老夫婦の思い出がウルってきましたね。
そんな思い出を作っていきたいと感じます。
田舎に5泊6日で日常を忘れて過ごしてみたいものですね。 -
購入済み
昔の中国が舞台の女性と宦官が活躍するミステリー…はちょっと最近大流行りしていたものがあるので二番煎じ感は拭えないですが…
絵は割ときれいで、世界観も割と下調べもしてありそうです。ただちょっと話があちこちにいってわかりづらい、というのが印象です。読んでたら面白くなるのかな。 -
Posted by ブクログ
大光国という架空の国が舞台の、中華風ファンタジー。
ぼんやりしている女官が、事件が起きると、意外な才能を発揮します。
大光国の後宮で、「死王」が生まれたという騒動が起きる。
不審な亡くなり方をした妃の棺に、赤子の死体が見つかったのだ。
美貌の宦官・延明は、皇后の命を受け、事態の収拾を図ることになった。
侍女の桃花は、普段は居眠りばかりしているのだが、死体を前にすると別人のようになって鋭い指摘を繰り広げる。
実は、桃花は検視官の家の出で祖父に仕込まれており、父の命でやむなく宮中に上がったが、いずれ年季が開けたら検視官と結婚して仕事に参加するつもりでいました。
名家の出で、冤罪により宦官にされた苦しみを抱えた延明。
誰もがときめくようなその美貌にも、全く動じない、ちょっととぼけた桃花。
何となく聞いたことがあるような、ないような?
事件についての書きっぷりはリアリティがあり、先を楽しみにさせる力があります。
後宮のじっとりと暗い怪しげな雰囲気は、出ていると思います。
何となく、入り込めないようなものも感じたのですが、それが何かはだんだんわかってきました。それも味ですね。 -
Posted by ブクログ
大光帝国の後宮は、謀殺されたという噂の妃の棺から赤子の遺体が見つかったことで幽鬼騒ぎに揺れていた。
皇后の命で沈静化に乗り出した宦官の延明は、調査の最中侍女の桃花に目をつける。普段は出世欲もなく居眠りをしてばかりのぐうたら侍女だが、彼女には検屍術の心得があった。
中華風の後宮を舞台にした、検屍ミステリキャラクター文芸です。
第6回角川文庫キャラクター小説大賞の、大賞と読者賞をダブル受賞した作品。
出世や寵愛を求める欲望や、宦官に対する差別や忌避感などどろどろした感情渦巻く後宮での事情に全く興味を持たず、泰然としている桃花。それでも友情に厚く、慈愛や正義感も持ち合わせていて、誰かが本当に必要としている言葉を自然とかけてくれる。魅力的なヒロインだと思います。
個人的に、おっとりした言葉遣いが好き。
キャラクター小説大賞という事で、登場人物に惹かれるのはもちろんですが、ミステリ要素や推しである検屍の部分もしっかりと書かれているように感じました。
妃や宦官たちの立場や階級、後宮や宮城の立地や位置関係などは、一読しただけではすっと入ってこないかも? と思いましたが、いわゆる「後宮もの」を読みなれていると違うのかもしれません。