アレッサンドラ・ヴィオラのレビュー一覧

  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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     本書を読みながら、植物の持つ潜在的な力に改めて驚いた。植物は「口がきけず動きもしない、人間たちの世界の調度品」にすぎないと思われていた。
     しかし、植物は、動かないが故に長い時間をかけて進化してきた。そして、現在も植物は重要な役割を果たしている。

     植物がなければ、地球上に酸素は生まれず、動物や人間が出現しなかった。そして、植物が光合成をして、動物や人間の栄養になってきた。現在のエネルギーのもとである石油、石炭、天然ガスは過去の植物の遺体が作った。それがなければ、産業革命も起こらなかった。

     植物は、半分以上動物に食われても、再生する。植物の細胞には全能性がある。そうやって、私は組織培養

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    2025年09月28日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    植物に対しては動物と違って動かない、動物より下等であるといったイメージを無意識に持たれていないでしょうか?
    しかしながら
    ・動物は体を半分にされると絶命してしまうが、植物は残された枝葉より再生可能である
    ・地球上のたんぱく質の99%以上を占めて居る
    ことを鑑みると植物には動物に勝るとも劣らない知性を持ち合わせており、地球支配をされているとも言えるのではないか。
    コペルニクス的転回を促される一冊。

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    2024年11月04日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    読んだ直後は植物の知性は人間と違うな、面白いなというくらいだったが、時間が経つにつれて、これはある種生き方に革命的な視点転換を示す本なのではと思い至った。今いる環境から抜け出したいけれど、残念ながらそこで生きざるを得ない(動けない)という人に、オルタナティブを提示するかもしれない。

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    2024年05月02日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    この本をきっかけに植物が大好きになったし、植物はとても興味深いと思った。植物どうしのコミュニケーションだったり、植物と動物のコミュニケーションはとても興味深く、植物の生き方に感心した。

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    2024年04月29日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    植物の世界も「不思議な世界」満載。
    いかに人間が「思い込み」や「偏見」で、
    人間以外のものを見ているか、ということをこの本でも思った。
    植物と日々暮らしている僕は、「不思議さ」も感じさせてもらっている。
    しばらくは「植物」関係の本を読んでいきたい。


    〈本から〉
    植物は固着性(移動できないということ)をもつ生物であり、動物とは違う方法で進化し、モジュール構造(たくさんの構成要素が機能的にまとまった構造で、各部分は交換可能)でできた体をもつようになった。

    植物は、いわゆる「群知能」〔集団の個々の構成員の総合作用によって全体の協調性が生み出され、高度な集団的振る舞いを可能にする知性〕も持ってい

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    2020年06月15日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    かなり興味深い。
    書き方も面白くてあっとゆうまに読んだ。
    動物も元々は植物だったんだろうと思うし、
    大昔に違う進化を選んだだけで、
    その後もずっとわたしたち動物と同じように、
    植物としての進化を続けてきているわけで、
    動物が高等で植物が下等なんて考えはおかしいわけで。
    これからは植物も兄弟と思う。遥か遠い親戚だ。
    敬意を払って、大切にしそこから学びたい。

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    2020年03月03日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    "地球で存在する生物の99.7%を占める植物。この地球を観察しているETは、この星の知的生命体をとらえる時どのような結論を見出すのだろうか?人類は知性を持ち、あたかもこの星の住人の如く過ごしているが、少数派であることを忘れている。
    本書は、植物に目を向けその驚くべき生態を紹介している。
    植物は動物のように専門の器官はないが、体内の液体を循環することができるし、においでコミュニケーションをとれるし、外部からの接触にも対応できる。人間が想像できる範囲で植物の謎に迫った本。本書には記載がないが、樹木など100年単位で生きているものもあるので、我々の時間軸とは別の次元で活動しているのだろうな

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    2018年11月23日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    とても刺激的で面白いです。
    今まで気付かなかったというか、考えなかった事に気付かされた感じです。
    今までの私のイメージでは、進化の最先端は、人間と昆虫で、集中処理と分散処理の最先端、というイメージがありました。
    でも本書を読んで、植物も進化の最先端に居て、著者は植物を昆虫に似たイメージで語っていますが、もう少し違う観点から捉えるのが良い気もしました。
    確かに、植物はもっと研究されるべき対象ですね。高校生くらいに読んでもらって、興味を持つ人が増えると良いですね。

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    2018年09月09日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    地球上の全生命の99.9%を占めるといわれる植物の複雑な生命システムにいて分かりやすく説明する本。動物よりも軽んじられている植物の凄さを啓蒙する本、という側面が強く、今までこのような視点を持っていなかった私にとって、目から鱗な話題が多くとても面白かった。

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    2016年07月02日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    我々人間は得てして植物を取るに足らない生物とみなしがちであるが、それは(植物が動物のような「脳」を持っていないことと、実際には動いている植物を人間が知覚できないことに起因する)偏見に過ぎないことが示されている。
    植物は人間を含む動物とは異なる進化戦略を採った生物であり、動物と同様及び動物が持たない感覚も持っている。知性を「問題を解決する能力」と定義した場合、植物にも知性があると結論付けることができる、と本書では主張されている。
    植物の知性に関する研究の進展は、人工知能等知性一般に関する研究等にも貢献し得ることも本書末尾で示唆されており、大変興味深い内容であった。

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    2016年02月14日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    私はヴィーガンで、植物や菌を食べて生きています。
    元々、植物には脳がないだけで、知性やコミュニケーション能力など、そういったものはあると感じていました。
    人間に理解できないだけ、判別できないだけ、認識できないだけで、植物はむしろ人間に語りかけているかもしれないとも考えています。
    人間のモノサシだけで判断する愚かさは常々感じています。
    その感じていたことをこの本はわかりやすく、根拠も示しながら、解説してくれました。
    自分の感じていたことに根拠が補填され解像度が高まりました。

    私たちは命を殺して生きています。
    そこから逃れることはできません。
    しかし、少しでも、犠牲にしない搾取しない選択肢はある

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    2025年06月04日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    植物同士のやりとり、
    昆虫や動物との関係

    あらゆる植物は知性を持ち、感じ、問題を解決しながら進化してきた
    オカルトでもスピリチュアルでもなんでもなく、
    人間など植物の足元にも及ばないのかもしれない

    細野晴臣の書評のように、世界観が転回する

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    2025年02月23日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    マンクーゾさんの本の一冊目。植物の「知力」を論じた本としては、のほうが、論理的な抑制の効かせ方という点で、「植物はそこまで知っている」の方が僕は好き。
    でも、マンクーゾの情熱とか、実際へのアウトリーチとか、好ましいのも確か。そういう意味では「未来を知っている」の方が、オリジナリティが高いかな。

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    2021年09月11日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    面白かった。最初は、少しでも植木や花を育てた人なら誰でもわかりそうな事が書かれていて、飽き気味に読んだ。もっと実験の詳細や数値での提示が欲しいと思ったが、中盤からは分かりやすい文章で好感。様々な事例で、いかに植物か優れているかを論じ、また植物の知性を活かした将来も見据えてある。感動的。

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    2018年08月01日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    植物も知性を持っている!何を持って知性とするかによると言えるが、漠然と認識していたよりはかなり高度な能力を持っているようだ。早回しの画像を見ると、植物が動物のように動くのがわかる。時間軸の違いだけなのか?いずれにしても、もっと柔軟な発想力を持たないといけないと感じさせられた。

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    2017年04月12日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    人間は動植物の頂点にいる。
    言葉を操り、道具を使い、他の動物たちの精子を握り、植物たちを管理する。
    そんな思い込みは単なるおごり以外の何物でもない。
    人間たちは自身を万能だと思っているが、実は下等だと思っている植物たちに「使われている」だけなのかもしれない。

    植物に脳はない。
    しかし脳がないから知性がないという結論は、あまりにも植物を知らぬし軽視しすぎている。
    植物たちは動物のように大事な器官を作らないことを選択した。
    そうすることで生存率を高めたのだ。
    つまり、リスク分散というわけだ。
    動物は脳や心臓がないと死んでしまうし、手や足がもがれたら死んでしまうそうだから。

    「人媒」も有用だ。

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    2016年05月26日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    植物の知性についての本。植物の権利と地位向上のための本と言っても良いかもしれない。植物の知性を理解するには植物と動物の違いを理解する必要がある。重要な臓器を持たず、それ故に脳がないこと。体の各部分が独立した能力を持ったモジュールで、それが集まったコロニーのような構造であること。どこかが食べられたりして欠損しても致命傷にならず再生できること。そのため体の各部分に情報処理機能があり、インターネットのように分散型の知性である。特に根系は根冠が無数にあり、それが互いにコミュニケーションをとり全体としての知性が創発していると説く。根のネットワークをニューロンと仮定すると根が思考を持っていても良いのかもし

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    2016年05月05日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    植物が人間や他の動物と同等、あるいはそれ以上に優れた生物であることを解説した本。植物の優れた特性、腫を広げるための驚くべき戦略の数々がたくさん紹介されていて非常に興味深い。ただ図版や写真が少ないので、紹介されている植物のイメージがつかめないところが残念。
    いずれにせよ、植物に対する認識が一変する良書。
    本書内で、植物が自分の繁殖のため、昆虫や動物はもとより、人間までも利用しているのではとの説が紹介されていたが、未だ解読不能の奇書「ヴォイニッチ手稿」の植物と思しきイラストが載っている一連ページの解釈として、人間は植物のための養分として生かされているという解釈をネットで発見し、この解釈がもしかした

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    2016年03月05日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    ネタバレ

    確かに本書が述べるように、植物は感覚をもっていて、コミュニケーションを行い、眠り、記憶し、他の種を操ることができるのですが、それを「知性をもっている」と表現しています。確かにそう思えるいっぽうで、新たにこんな疑問が私には浮かびました。「それじゃあ、植物は意志をもっているのだろうか」と。それとも、知性=意志なのか?人には随意筋と不随意筋があるように、植物にも随意筋のようなものがあるのだろうかと思ったもので。この本を読んで、私の謎は深まるばかりです。

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    2016年02月20日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

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    とても良い

    地球上全体を見れば、その生物の中で動物はわずか1%程度の個体数しかない
    総重量でいうと0.3%しかない
    動物は植物がいなければ絶滅するだろうが、植物は動物がいなくなっても繁栄を続けることができる

    植物の根端は情報センサーであり情報発信ネットワークのひとつだ
    インターネットの形態はこれに近いものだ
    集合知が生み出すものは創出と呼ばれるそうだ
    大きな拍手の渦や、ウェーブのように個体ではなし得ないものが創出されるのだ

    そもそも植物は生き物なのかと、その昔は哲学の対象となっていたと言う
    魂についても知恵についても考察されてきた
    イスラム教のコーランでは植物は生き物から除外されている

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    2022年12月15日