石川湧のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この物語が作られたのは19世紀末のフランス。
その後多くの国の言葉で翻訳され、子供から大人まで、多くのひとの冒険心をくすぐる。
絵画であれば美術館で飾られ、音楽であれば「クラッシック」とカテゴリされるところ、本は紙に印刷されることで、今でも多くの人へ作者の意図そのまま愛されることができる。
もちろん「絶版」として一部のマニアの嗜好品となるものもあるが、読む人が多ければ変わらずに世に出続ける。
この、石川湧訳角川文庫版も既に60年以上重版され続けているし、他の出版社からも多くの翻訳版が存在する。
もうそれだけで感動に値する。
本の神様、ありがとうございます。 -
Posted by ブクログ
読書録「幸福論」4
著者 アラン
訳 石川湧
出版 角川書店
p260より引用
“ 不幸だったり不満だったりするのは、む
ずかしくない。人が楽しませてくれるのを
待っている王子様のように、坐っていればよ
い。”
目次から抜粋引用
“いらだち
惨劇
野心家に告ぐ
幸福な農夫
なんじ自身を知れ”
教育者であり思想家である著者による、人
が幸福であるための在り方をまとめた一冊。
フランスの将軍の逸話から意志を持って行
動することの大切さまで、数多くあちこちに
書かれた物を編集して作られています。
上記の引用は、「幸福たるべき義務」と題
された項での一節。
自分にとっての楽しみ -
Posted by ブクログ
多くの名言があった。
文章的に多少難解なところはあっても、内容的にはそれほど難しいことはなかった。
ただし、実践となると、意外と大変そうだ。
ひにくっているのか、本気で言っているのか、紛らわしい箇所もあった。
時代を感じさせるような記述もあった。
ウーマンラッシュアワーのコントのセリフを読んでいるかのような、勢いと流れを感じた部分もあった。
第92章が、言いたいことがまとまっているように思えた。
P263「悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する」
本当にそうだと思う。
P250「解きほぐせ、解放せよ、そして恐れるな。自由な人は、武装を解除している」
これは、考え方においても、こだわりを解