松村美香のレビュー一覧

  • 老後マネー戦略家族!

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    60年代生まれでバブル社員の夫、専業主婦の妻、銀行に一年勤めて退職して家に籠る長男、そして大学3年生の娘、といった典型的な一般家庭。
    老後、親の介護、就職や仕事に対する考え方の世代間ギャップ、社会や地域活動、副業、合同企業創業等々。

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    2021年06月23日
  • 利権聖域 ロロ・ジョングランの歌声

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    松村美香『利権聖域 ロロ・ジョングランの歌声』角川文庫。

    古本屋で眼にし、第1回城山三郎経済小説大賞受賞作に惹かれて購入。単行本は2009年の刊行。

    その後の著作が極めて少ない作家だが、女性作家とは思えない硬質な文章と慎重なストーリー展開は好み。

    変わりゆく世界情勢。微妙なバランスの上に成り立つ西と東の関係はいつ壊れてもおかしくはない。国際経済協力、海外ボランティア。巨大な資金が動くところには人間の欲望が渦巻き、必ず利権が発生し、悪が生まれる。いつの時代も、どこの国でも変わらない出来事。

    主人公の週刊誌記者・藤堂菜々美は8年前にインドネシアの東ティモール独立紛争に巻き込まれ、死亡した新

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    2021年02月02日
  • 利権鉱脈 小説ODA

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    読み終えて、「スゴイ」っていう言葉が
    思わずでてしまった。

    開発コンサルタント 櫻井万里子の 仕事ぶり。
    仕事にかける想い。
    おじいちゃんは、軍隊のえらい様。
    お父さんは、経済企画庁のえらい様。
    万里子は、現場を大切にして 国際開発コンサル会社に勤める。
    アラフォーで、独身。アフリカ、モンゴルっていう国を平気で
    駆け回る。大和撫子という表現を超えた芯の強さ。
    経済通産省の官僚 水谷からは 女軍曹とさえいわれる。
    万里子には、モンゴルで死んだ加藤への想いもあった。

    人口 270万人のモンゴルの 開発コンサル。
    地域都市計画つくりを進めるが、結局は資源がらみ。
    モンゴルには 天然資源が多くある

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    2018年02月18日
  • 利権鉱脈 小説ODA

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    ※私的メモ

    【出会い】
    同僚の紹介。業界小説。

    【概要】
    ODA案件をめぐる関係者間の利権の綱引きとりそうとの葛藤を描く。

    【感想】
    新感覚の経済小説であり、日本の開発援助史と業界のリアルな感覚を知る入門書としても秀逸。
    現場に身を置いているだけあって、日常や心理のディテール描写はかなりマニアック。

    援助村は小さいながら多様なアクターが非常に異なる価値観を持っている中で、経産官僚を(外務ではなく)主役のひとりに置いている設定がきいている。
    しかも、実施機関への出向者という立場がおもしろい。

    ざっくばらんな感想としては、よく仕事しながら書けたなということと、クライアントについてもあけす

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    2014年02月09日
  • 利権聖域 ロロ・ジョングランの歌声

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    ネタバレ

    後輩が半年以上前に貸してくれた本。

    研修旅行でインドネシア行く前に読んどけば良かった〜。激しく後悔。

    まあそれはともかく、内容は、

    全体的にはODAについての表裏を語っているんだけど、

    小説のストーリーのなかにその内容が散りばめられているので、

    そこまで硬い内容というわけでなく、

    そしてそれ以外のストーリーがそれなりに成り立っているので

    ODAのことわかんない人でも楽しめそうな本だった。

    最も自分はODA、しかもインドネシアのODAについての話だったからフィクションだったけど非常に面白かった。

    この本を読み終えて、非常に単純な思考回路の私は、

    就活終わったら海外ボランティア

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    2014年01月22日
  • 利権鉱脈 小説ODA

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    ざるで水をすくうような仕事だと思った。でもやったらやめられないんだろうなとも思う。
    見なければ見ないですむ世界。でも見てしまったら二度と目を離すことができない世界。

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    2013年07月15日
  • 利権聖域 ロロ・ジョングランの歌声

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    インドネシア、東ティモール、それに関わるODAを絡めた小説。
    経済小説と思って読み始めたが、主人公が女性ということもあるからか読みやすく、難しい部分もそれほど感じなかった。途中から止まらなくてドンドン読み進んでしまった。

    激動の時代のインドネシアの様子がよくわかるし、当時のODA事情についても勉強になった。内容も理屈っぼくなく簡易な文章で理解しやすかった。

    ただ一点、強いて言うなら恋愛要素もかなり含まれており、経済小説としてはやや物足りなく感じてしまったかな。。。

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    2022年11月29日
  • 老後マネー戦略家族!

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    金融教育の本。
    小説だけど、ビジネス本って言ってもいいかな。
    金融リテラシーをつける。
    お金を考える。
    生き方を考える。
    家族を考える。

    良書だと思います

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    2019年10月12日
  • 老後マネー戦略家族!

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    ネタバレ

    一般的なサラリーマン家庭の奮闘を描いた本小説。著者は開発コンサルタントということで、海外(ベトナム)の話も出てきます。うつ病になって新卒就職後に1,2年で辞めた息子、大学生の娘、ポストオフまじかな夫、専業主婦の妻が介護や老後、将来を現実的に考え奮闘していきます。
    老後資金をためる方法も勉強になりましたが、印象的だったのは、下記5点です。
    ①損しないためには金融リテラシーが必要ということ、
    ②公共のサービスを研究すること
    ③社会とのつながり(人と人の関係)が重要であること
    ④「悲観は気分、楽観は意志」by哲学者アラン

    軽快なテンポなので面白く、すっと読めますが、色々勉強になる1冊でした。

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    2019年01月02日
  • 老後マネー戦略家族!

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    サラリーマンの夫、専業主婦の妻に子供二人と一昔前のモデルケースのような山田一家。息子の失業をきっかけに老親の入院・介護問題、夫の左遷異動など次々に問題に直面。危機に見えた家族関係がだんだんと修復し、一歩進んだ関係になる。山田一家は危機に面してそれぞれ出会った人たちによって今まで見えなかったことに気が付き世界が広がった。こんなにうまくいくのかなぁ、て部分はあるけど、小説の中だからいいのかな。

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    2017年07月31日
  • アフリカッ!

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    経営の本としてはよくできている。小説としては非常に安直なつくりで、特に主人公と現地日本人女性との出会いからロマンスまでは無用な味付けと感じる。

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    2014年09月14日
  • 利権聖域 ロロ・ジョングランの歌声

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    ※メモ

    【きっかけ】
    松村シリーズ第一弾

    【概要】
    インドネシアを舞台にした汚職がらみの経済小説。

    【感想】
    人物関係の設定がテンコ盛りで、援助と汚職の堅い話をストーリーのなかでおもしろく読めた。
    他の作品で著者の本業であるコンサル業界についてはかなりリアルに描かれていたが、本作では雑誌編集の現場も生き生きと描写していたので感服。
    援助用語的なものも少々あったけれど、会話をうまく使うなど、読みやすくはなっているかと思う。

    若手会社員の仕事観を書いているところは確かに・・・と思うところも。女性読者であればよりそういう部分はあるかもしれない。

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    2014年11月08日
  • アフリカッ!

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    五稜商事のシステムエンジニア、村上大輝は念願叶ってアフリカ開発部へ。
    新規のビジネスモデルを探すべく、人類発祥の地へと飛ぶ。
    ところが文化の違いは想像以上。
    簡単な道具もまともに使いこなせない地元民相手に、いったいどんな商売が可能なのか?
    ついには自ら病に倒れてしまい―エチオピアからケニア、ロンドン、そしてザンビアへ。
    新たな市場を求め、若き日本の商社マンが暴れ回る!?

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    2014年03月21日
  • 利権聖域 ロロ・ジョングランの歌声

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    ODAを扱ってはいるけど、それがメインではなく、すごく小説的だった。登場人物に生活感がないというか、もうちょっと魅力的だといいなあと思うけど、小説としてはおもしろい。

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    2013年07月19日
  • 利権鉱脈 小説ODA

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    城山経済小説大賞受賞後の初の作品。前作より格段に面白い。埋蔵資源が豊富なモンゴルを舞台に、1つのODA地域開発案件を巡って、J○CA、開発コンサル、経○省、商社が、それぞれの思惑と理想のもとに静かな駆け引きを繰り広げる。話の進みが遅いのが若干気になるが、それはODAに賭ける人たちの理想と限界、そしてそれを超えてなお途上国の発展に力を尽くそうとする気概、それを丁寧に描写し伝えようという、現役のコンサルでもある著者の信念の裏返しであろう。

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    2013年05月30日
  • 利権聖域 ロロ・ジョングランの歌声

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    上司に薦められて。インドネシア、東ティモールにかかるODAやそれに関わる利害関係者(商社、ゼネコン、政府、NGO等)の様々な歴史や関係をジャーナリストの視点から描くフィクション。小説としては好みが分かれるかもしれないし、個人的には感情移入しづらい部分があった(主人公が女性のため?)が、本書はODAに関わるステークホルダーの果たしてきた役割を俯瞰するのに良い教科書になると思う。(もちろんこれが詳細も含めて全て正しいかどうかは議論があると思われるが、)商社やゼネコン、政府関係者の視点を知るのに非常に勉強になった。ODAとNGOの歴史も平易に紐解いており興味深い。自身にとっては実施機関の役割、ODA

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    2013年02月27日
  • 利権鉱脈 小説ODA

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    作劇という点では凡作以下ですが、この本のウリはそんなところではありません。清濁併せ呑むのはわかっていながらも、ODAの世界でもがき苦しむ人達の群像劇かと。で、それをもって、世界の中での日本の立ち位置を考えさせられます。

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    2013年01月29日
  • 利権聖域 ロロ・ジョングランの歌声

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    ネタバレ

    国際協力(ODA)の裏側・矛盾を浮き彫りにしつつ、主人公が従兄弟の死の真相を解明していく物語。
    過去にはODAにおける談合や裏金は暗黙の了解であり、業者側はそれを必要悪であったというスタンス語る場面があるが、それなりの説得力があった。
    「必要悪」について考えるきっかけとしたい。
    前半の様々な伏線が後半次々と明らかになっていき、一気に読み切ってしまった。

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    2012年05月21日
  • 老後マネー戦略家族!

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    深く考え過ぎず、やりたい、興味があるということに挑戦し続けられたらいいな。そうしているうちに道はひらけそう。

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    2025年06月25日
  • 老後マネー戦略家族!

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    家族の中で、父は一つの会社にずっと尽くし、母は専業主婦。
    息子は大手銀行に就職したが1年でうつ病のため、退職。
    娘は大学生だが、将来わ決めかねており、母の息子に対する溺愛ぶりにうんざりしている。
    時代は移り変わり、それぞれの年齢での考え方は大きく違う。
    それぞれに色々悩み、考えを少しずつ近付けて行く。
    老後を考えて行く中で、参考になりそうな話だった。

    2022.6.19

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    2022年06月19日