あらすじ
定年が近づく父、専業主婦の母、仕事を辞めた息子に学費のかかる娘……。老後や将来への不安から、山田家は顔を合わせればケンカばかり。しかし勇気を持って踏み出した先には、めくるめく財テクワールドが待っていた! 目標額は三〇〇〇万。崖っぷち中流家族の奮闘がここに始まる!
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Posted by ブクログ
60年代生まれでバブル社員の夫、専業主婦の妻、銀行に一年勤めて退職して家に籠る長男、そして大学3年生の娘、といった典型的な一般家庭。
老後、親の介護、就職や仕事に対する考え方の世代間ギャップ、社会や地域活動、副業、合同企業創業等々。
Posted by ブクログ
金融教育の本。
小説だけど、ビジネス本って言ってもいいかな。
金融リテラシーをつける。
お金を考える。
生き方を考える。
家族を考える。
良書だと思います
Posted by ブクログ
一般的なサラリーマン家庭の奮闘を描いた本小説。著者は開発コンサルタントということで、海外(ベトナム)の話も出てきます。うつ病になって新卒就職後に1,2年で辞めた息子、大学生の娘、ポストオフまじかな夫、専業主婦の妻が介護や老後、将来を現実的に考え奮闘していきます。
老後資金をためる方法も勉強になりましたが、印象的だったのは、下記5点です。
①損しないためには金融リテラシーが必要ということ、
②公共のサービスを研究すること
③社会とのつながり(人と人の関係)が重要であること
④「悲観は気分、楽観は意志」by哲学者アラン
軽快なテンポなので面白く、すっと読めますが、色々勉強になる1冊でした。
Posted by ブクログ
サラリーマンの夫、専業主婦の妻に子供二人と一昔前のモデルケースのような山田一家。息子の失業をきっかけに老親の入院・介護問題、夫の左遷異動など次々に問題に直面。危機に見えた家族関係がだんだんと修復し、一歩進んだ関係になる。山田一家は危機に面してそれぞれ出会った人たちによって今まで見えなかったことに気が付き世界が広がった。こんなにうまくいくのかなぁ、て部分はあるけど、小説の中だからいいのかな。
Posted by ブクログ
家族の中で、父は一つの会社にずっと尽くし、母は専業主婦。
息子は大手銀行に就職したが1年でうつ病のため、退職。
娘は大学生だが、将来わ決めかねており、母の息子に対する溺愛ぶりにうんざりしている。
時代は移り変わり、それぞれの年齢での考え方は大きく違う。
それぞれに色々悩み、考えを少しずつ近付けて行く。
老後を考えて行く中で、参考になりそうな話だった。
2022.6.19
Posted by ブクログ
老後のお金が気になる世代の一般的な家庭のリアルな話でぐいぐい引き込まれたけど終盤はうまく行き過ぎ感がありリアル感が半減。お金に関することを早いうちに勉強することの大切さは共感できる。『悲観は気分、楽観は意志』フランス哲学者アラン著『幸福論』の言葉が印象的。人間は成り行きに任せると気分が滅入り悲観主義に陥ることが多い。一方楽観主義はその人の意志によって生み出されるという。
Posted by ブクログ
災難続きだと思われた家族がそれぞれのきっかけで変わっていく姿が、読んでいて清々しかったです。些細なきっかけで自分の進む道が固まってきた、海外赴任という大きなきっかけでようやく柔軟な考えができるようになった父。程度の違いはあれ、それぞれ新しい出会いや行動によって変わっていきます。最初は流されていた人間が、自分の意志で行動を選択することで、良い方向に進んでいく。「悲観は気分、楽観は意志」という言葉が刺さります。