坂口由美子のレビュー一覧
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日本の神話をよく知らなかったので。
地方の伝承との刷り合わせから日本書紀ほどその神性や正当性はないらしい。
どのようにこの国という体制が出来上がったのか、言葉は語られることによって、人にその存在を信じさせる。ないけどある。とても不思議な力を持ったもの。言葉による国の物語。序文でも注意している。「巨安...続きを読むPosted by ブクログ -
本書は古文の知識を必要とせず、原文・現代語訳付きなので読みやすいのではないのでしょうか。
卜部(吉田)兼好は、深い洞察力とバランス感覚に優れていた人物であったことが本文から感じ取ることができます。
また、各段でオリジナルの表題がつけられております(例えば、「いい男の条件」、「女の色香の威力」、「孤独...続きを読むPosted by ブクログ -
全文を原文でちゃんと読んでみたくなって買いました。
改めて、日本語の美しさ・豊かさ・奥深さと、芭蕉という人の博学さ・感性の鋭さにふるえました。
旅行に行っても写真をパシャパシャ撮って終わりにしてしまうことが多いけれど、
見たもの・聞いたもの・感じたことを、私も今度からちゃんと言葉で書き記していきたい...続きを読むPosted by ブクログ -
平安期の大歌人、紀貫之が侍女になりすまし、帰京の旅をかな文字で綴った紀行文学の名作。国司の任期を終えて京へ戻る船旅は長く苦しい日々の連続であった。土佐の人々に温かく見送られ出発したものの、天候不順で船はなかなか進まない。おまけに楫取はくせ者。海賊にも狙われる。また折にふれ、土佐で亡くした娘を想い悲嘆...続きを読むPosted by ブクログ
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わかりやすいですが、ところどころ飛ばしています。
内容ですが・・・なんか、こう、頭が良くて才能がある人が、自分ではどうしようもない理由(性別など)で思うように生きられない話はなんだかモヤモヤする。
あ、話としてはとても面白いです。斬新な着眼で。
あと、好色手籠め男には本気でイラッとした。
チ○ポも...続きを読むPosted by ブクログ -
昔の日本の風流に触れ、いまの自分にはまったく無い趣ある詩に感服した。
あえて多くを語らないことで余韻を持たせ読者の想像力を掻き立てる。
逆に全てを語りすぎてしまうと、それは「無粋」というものになってしまい、味わいがなくなる。
粋な心を持った登場人物達による贈答歌には大変興味を惹かれ楽しく読むことがで...続きを読むPosted by ブクログ -
いまはむかし、竹取の翁といふものありけり――竹取のおじいさんが竹の中で見つけた小さな女の子、なよ竹のかぐや姫。大勢の貴族に求められた彼女は五つの難題で求婚者をはねのけ、帝の寵愛さえも拒む。しかしその中で、彼女は人間らしい愛を学んでいく。けれどももう、時は、いいえ、月は満ちた――還る時が、やってくる。...続きを読むPosted by ブクログ
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Eテレで放送している「100分de名著」は10月の名著が「おくのほそ道」であった。これを視聴して「おくのほそ道」の概略をつかむことができた。しかし本編を読んでいなかったので、これを機会に手に取ったのがこのビギナーズ・クラシック版である。
この「おくのほそ道」は紀行文だとばかり思っていた。しかし...続きを読むPosted by ブクログ -
一年で最も夜の長い日に、本書を読むという粋な会があると聞き、買って読みました。
私が気になったのは、初段の以下の箇所です。
「この男、かいま見てけり。思ほえず、古里に、いとはしたなくてありければ、心地まどひにけり。男の着たりける狩衣の裾を切りて、歌を書きてやる。その男、信夫摺の狩衣をなむ、着たり...続きを読むPosted by ブクログ -
いやー読むのに時間かかった~
終盤でようやっと、おもしろくなってきた。が、歴史知識が少なすぎて当時の情景創造度合いはとても低いのだろうな。。。
奈良時代のことなんてなんも知らんからな。。。いつかこの時代の書籍にも手をつけえてみよう。Posted by ブクログ -
古典はあまり読んだ事が無いので挑戦しました。でも、とりあえず入門っぽい本から。
女性にえらく厳しい。と思ったら、男性にも厳しかった。趣深い文章で、大変鋭いので、読んでいて胸が痛いことも度々。
大変読みやすく構成されているので、助かります。Posted by ブクログ -
日本人の常識的に有名なのに、細かい話は知らない。
そんな源氏物語のあらすじを大まかに読むことができます。
しかしながら、ちょこちょこ読んでいたせいで人物の相関がわからなくなる。
巻末の相関図に何度助けられたことか(笑)
これだけの長編を一冊にまとめたわけだから、かなりザックリしています。
瀬戸内寂...続きを読むPosted by ブクログ -
人間の力ではどうにもならないはかなさを「無常」と呼んで、その中でどう生きていったらよいかを説いた本。今でも通用する内容。
「自分と対面できるような『つれづれ』(ひまな)の時間を持つことで、人生の真実が見える」
「やり残した部分を残す(完成させない)ことで、ものの命は永く続く」
「自分の外に向か...続きを読むPosted by ブクログ -
ビギナーズクラシックスの名にふさわしく、
初心者に読みやすい配慮がされてて良かったと思う。
平家物語を一つの小説として楽しめた。
もし読んでいたのが電車の中でなければ、
時たまある原文を音読してみてもいいかなと思ったんだけど。Posted by ブクログ -
読みやすかったですね。
現代文だけまとめて読みました。
今から千年も前の人たちが考えていることは、今とあまり変わらない。Posted by ブクログ -
徒然草って、こんな本だったんだ!凄く冷静に人間を観察されていました。どんな話題も現代に置き換える事が出来、不思議な感じ。どんなに時代が変わろうとも人間なんだなぁ。Posted by ブクログ
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神から天皇に至るまでの系譜を、当時の天皇のためにまとめた神話集。政治的な側面や教育的な面があり、様々な思惑が詰め込まれて編纂されているのが面白い。また、神々のキャラクターも様々でエンタテインメントとしても楽しめました。
日本人として、知っておこうと思って読みはじめたのに、意外に楽しい読書経験でした...続きを読むPosted by ブクログ