バトラー後藤裕子のレビュー一覧

  • 英語学習は早いほど良いのか

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    英語学習に限らず、第二言語習得に関する研究を次々紹介してくれる一冊。
    よく言われる「臨界期」は本当に存在するのか?決まった年齢を超えてからの言語習得は不可能または、一定のレベルに達することができなくなるのか?などの問いの答えとなるようなならないような研究がたくさん出てくる。
    虐待等により正常に言語を習得できなかった事例には心が痛んだ。
    20代以降でも外国語を現地の人のように操れるようになった達人の事例や、学習開始年齢よりも学習時間の影響が大きいというような話には単純に励まされた。
    全体的にはタイトルに対するハッキリとした答えは出てこない。というか、こっちを取ったらあっちが立たず、これについて調

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    2025年01月02日
  • デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来

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    AIを含むデジタル技術と教育の関係について関心があり本書を手に取りました。私は教育関係者ではありませんが、子供を持つ親としてとても興味深く読みました。まず本書は新書ですが、かなりの情報量で読み切るのにだいぶ時間がかかりました。ただ素人にもわかるようにアカデミック研究をかみ砕いて説明してくれているので、基本的なことは理解できた気がします。

    細かい点はさておき、本書を読んだあとの全体的な印象です。幼稚園児以下にはテレビがプラスの影響をもたらさない、といったように結論がほぼ出ている領域もあるのですが、大半の教育分野については、誰に、どうデジタル技術を活用するかによって、プラスにもマイナスにもなり得

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    2024年11月07日
  • デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来

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    デジタル・コミュニケーションを前提とした、子どものリテラシーを育てるための言語教育に対する提言が書かれた本。また、急速に進歩した子どもの言語習得に関する最近の欧米や日本の様々な研究が紹介されている点も価値が高い。
    著者は、子どもの第二言語習得が専門の、ペンシルバニア大学バトラー後藤裕子教授。

    この本の最大の特長は、日本語と欧米の言語の特性を踏まえた上で論考がなされていることだろう。
    また、ことばを身につけるときの身体性の重要性を説いているのも、子どもとことばに関わるボランティアをしている私の実感と合っている。
    これからを生きるこどもたちには、デジタルを使ったコミュニケーションによって、インタ

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    2022年11月23日
  • デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来

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    デジタル・デバイスを用いた学習、とくに、著者が専門とする語学学習について述べられた本です。
    必要に応じて、学習に限らず、デジタル・デバイスの歴史やAIの歴史にも触れてあり、デジタル・デバイスを用いた学習についての外観を知るにはとってもよい本だと思います。
    ただし、学習全般ではなく、基本的には語学学習に限定されている点には注意が必要です。

    今の技術では、デジタル・デバイスだけでの語学学習は厳しい、とくに年齢が低いほど厳しいですが、小学生以降であれば、使い方次第では有効な場面が多々あるようです。

    結局のところ、デジタル・デバイスを用いた学習と、人のサポ―トのある学習の組合せが、語学学習にはベス

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    2022年06月25日
  • デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来

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    英語教育に携わっているので、読んでよかった。著者の研究がICT分野に進出していった理由は、イコールデジタル世代への言語教育にはICTが不可分である、と分かった。また、学校では教師にデジタルリテラシーが必須だということが納得行った。まずは使うことからだな、と。

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    2022年01月27日
  • 英語学習は早いほど良いのか

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    子供の第二言語習得を研究する筆者が、子供が語学学習の天才であるかのような思い込みが根強くあるところ、科学的にわかっていることは何か、実証研究の結果を整理し現実的に期待できるのはどういうことで、早期外国語学習をどういう形で導入するのが子供達のためになるのかを探求する興味深い書。早期英語教育の導入にあたって児童の社会経済レベルへの配慮が不可欠とのメッセージは重いですね。

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    2015年10月29日
  • デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来

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    子供とのinteractionがありさえすれば、YouTubeをみさせるのもあり、など子育てに役立つ情報は結構あった。

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    2024年05月09日
  • デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来

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    日本はデジタル教育も既に後進国であり、その差はコロナ禍で世界の先進国比でも2歩も3歩も遅れた致命的な結果を生み出した。それは、ここにあるデジタルテクノロジーに対する「アクセスの差」から「使用の質の差」となって現れているのは賛同する。政府(文部科学省)、教育委員会はデジタル教育に対する「形式だけ」で実務が伴ったリーダー的存在が欠けており、1990年代にも「一人1台のPC」と言って既に30年近く立っているが未だ同じことを言っている。やはり教育関係者も含めて一般的にデジタル・リテラシー不足であり、その人材不足が旧態依然のシステムのままで、今後、その差はアジア諸国でも最低となることは既に見えている。も

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    2021年07月27日
  • デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来

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    「紙がいい、デジタルがいい」と判断するのはこの本を読んでから。
    新井浩子さんの議論や、ゲームの意義、AIなど、人によっては物足りない部分もあるかもしれない。

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    2021年07月03日
  • 英語学習は早いほど良いのか

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    幼少期からのバイリンガル教育は母国語の思考発達の妨げになると思い込んでいたので、早期英語教育には否定的だったが、研究で明らかにされていないことも多く、結論づけるのは時期尚早という印象。

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    2021年05月19日
  • 英語学習は早いほど良いのか

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    ひとことで言うと、分かっていないことが結構多いということがよく分かった。
    それでも、多くの学術データが紹介されており大いに参考になった。
    外国語学習であれば後々挽回できそうなので、1歳娘への英語教育は焦らず、まずは母語に注力したい。

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    2021年01月01日
  • 英語学習は早いほど良いのか

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    第1章から第6章まではこれまでの研究成果を綿密に考察しており,専門家には有用な部分だと感じたが,一般の読者にはやや難しいのでは.第7章がポイントだ.早期に外国語を学ぶことの重要性はあまりないことを強調し,学習時間が習得の程度を左右する由.その通りだと思う.週に一時間,英語を学んで身につくと考える方が異常だ.

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    2018年05月29日
  • 英語学習は早いほど良いのか

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    英語の早期学習という場合でも、様々な要因があるにも関わらず、単純化されているということを明らかにした本である。

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    2015年12月23日
  • デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来

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    私が子供の頃はゲームや漫画、テレビ。今の子供たちは、オンラインでゲームをする事が多いし、ネットの動画や検索が当たり前の社会に生きていて、そこにAIも加わる。昔は外で遊びなさいと言われる事もあった。それは運動の必要性のみならず、親世代が外遊びから得た学びを体験して欲しいからという理由もあるのだが、今、どんな学びが正しくて、デジタル社会どのような影響を与えるのかは予測できない。

    ちょっと小難しい事を述べる。この世界は素粒子単位をデジットとしたデジタル社会として仮定する事は概ね可能で、しかし複雑系などの相互作用や量子のランダム性などにより、予測不可能な状態があるため、実存とデジタル観念世界、可能世

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    2025年02月02日
  • 英語学習は早いほど良いのか

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    ~という研究結果があったが、~なので正確な評価は分からない。みたいな結論ばっかりでどっちやねん!とはなった。評価の方法や定義づけが定まっていないまだまだ研究の余地のあ分野で、変なこと言えないのは分かるけど。

    とりあえず臨界期に近いものは存在するけど、明確な区切りはない。ネイティブになるのはほぼ無理。早期学習よりも、総学習時間が大事って事は分かった。

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    2023年08月22日
  • デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来

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    デジタルをどのように使っていくかが、やっぱり大切ということ。

    研修を受けた時に紹介されていたので、読んでみた。
    幼少期の動画視聴やテレビ視聴は一緒に見ている大人が大事ということがすごくわかった。

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    2023年06月21日
  • デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来

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    ネタバレ

    子どもたちは、今や膨大な情報に取り囲まれている。その中で、異なる立場にいる人たちの見解を正確に理解し、意見と事実を判別し、情報の信頼性を判断し、信憑性のある情報に基づいて、論理的に判断を行い、その結果を言語化して、他人にも伝えるような能力をPISAでは求めている。

    読みの4つの特徴。①移動性…どこでも持ち運びができ、読む行為は場所を選ばない ②身体性…紙の質感、感触。何ページあるか視覚的に感じ、ページのどの辺に書いてあったかを記憶する。本は情報である前に「モノ」である ③対話性…読む際に付せんを入れたり、アンダーラインを引いたり ④共有…読むことは意外と社会的な行為である

    ハイパーリンクの

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    2022年03月22日
  • デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来

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    SNSとかゲームとか、そういう楽に楽しめるものに時間を持ってかれすぎてる。しかも、そういう人たちがとても増えている。大人も含めて。
    これが国力を落としてる原因になってるのは、事実だと感じる。

    一方で、ちょっと指先を動かせば、なんだって学べる。未経験のものに取組んだり、より深く学んだり、そういう障壁は異常に低くなったとも感じる。
    全体としては、堕落の方向に沈んで行ってるんだから、せめて自分だけはそうならないよう、テクノロジーも選んで使う側に居たい。

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    2022年01月23日
  • デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来

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    ネタバレ

    子どもの時からデジタルというのはおそらく結構大変そうだ。格差大きくなりそう。身体化。共同注意。学習言語の習得を逃げてSNS依存を拡大。
    テレビの時と似てるような違うような。比べてみたい。

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    2021年08月21日
  • デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来

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    1.この本を一言で表すと?
    日本と海外の最新の研究結果から、デジタルと学びの関係を分析した本。

    2.よかった点を3~5つ
    ・テクノロジーの進化に伴い、それを主体的効率的に有効利用していくグループと、自動的にテクノロジーに振り回される、または取り残されていくグループとの間の格差が拡大か、各特化していくことが懸念される。今のうちに、しっかりとデジタル教育格差拡大のカラクリを理解し、手を打っておかないと、大変なことになりそうだ。(p61)
    →教育格差拡大の懸念はますます高まっていると思う。デジタル教育の良い部分を積極的に取り入れることが必要だと思う。

    ・ビデオ不全と相互干渉(p88)
    →教育の目

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    2021年08月11日