バトラー後藤裕子のレビュー一覧

  • 英語学習は早いほど良いのか

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    ネタバレ

    早期英語教育の効果について、様々な実験や検証結果を示し、論じている。大量のデータ+難しい言葉で、検証内容については、少し飛ばしたところもある。

    ・早期教育者が有利になるためには、大量のインプットが必要。
    ・開始年齢よりも、総学習時間数が英語の熟達度に関係している。
    ・臨界期はなく、緩やかに熟達度が低下しているイメージ。
    ・日本人は、英語の読みを習得するのにハンディがある。(コロケーションの違いなどから)
    ・ある検証では3〜6歳より7〜9歳の方が英語習得度が高かった。→日本語で言葉の基礎力が身に付いているため

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    2021年07月07日
  • デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来

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    このへんは常にキャッチアップしていかないと、で。著者の専門もあり、デジタルと言語能力についてのデータや考察が中心。全体的にわかりやすくまとまってた。まだ結論が見えないところは憶測を述べるのではなく、まだわからない、と書いてあるのは信頼がおける。(新書レベルだったら当然かもだけど)

    メモ
    ・テクノロジーリテラシーの格差と、それによる学力の格差の問題は今後も注視が必要(アクセスができても、どのように使うか、社会経済的地位による違いがある)

    ・文字への依存度の少ないアプリ利用の伸びが顕著

    ・デジタルコミュニケーションに欠落しているバック・チャネル行動(あいづち、うなづきなどジェスチャー)、もと

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    2021年06月27日
  • 英語学習は早いほど良いのか

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    第二言語及び外国語習得の年齢との関係についてのサーベイ。
    よその国に行って第二言語として習得する場合と、時刻にいて外国語を習得する場合がまず違うというのが新鮮。前者の場合は早いほうが確実にいいが、後者の場合はどれだけ接するかがかなり需要で、それがない場合はむしろ自国言語がちゃんとできたほうが外国語の習得には良いという研究結果もある。
    まず大事なのは、多く外国語に触れる、適切なフィードバックをもらう。そもそも積極的な学習に関わる。
    また早く始めたからといって、自国言語がおろそかになるというエビデンスはまだないとのこと。

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    2015年11月28日
  • 英語学習は早いほど良いのか

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    第二言語の学習年齢に焦点を当て、外国語学習は早ければ早いほどよいのか、臨海期(学習が可能な一定期間のこと)はあるのか、などについて、世界中の様々な研究を紹介し、まとめたもの。
    各研究について、非常に詳しく紹介されているため、その研究の意図と結果が理解できないものも数多くあり、さらに、最後の最後まで著者がまとめてくれないため、様々な研究の羅列になっている感がある。
    最終的には、英語学習は小学3年生頃から開始するのが良いのではないか、と書いてある。
    ただし、まず、英語を教える先生方が、良い教授法を習得する必要があるということだ。

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    2015年10月09日
  • 英語学習は早いほど良いのか

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    音声認識、発音以外は早ければ良いという単純な話ではない、多量の良質なインプットが重要だという話はよく聞くことだ。
    後者を指摘するならば、小学校からのイマージョンなり、内容重視の方法なり、コンテクストを伴うインプットをもたらすものとして、より評価されてもいいと思われるが、著者は日本の英語環境が十分ではないと慎重だ。
    結局、今のような英語教育を少し工夫して、教員研修にお金をかけて、担任ががんばって授業数を増やし、保護者は過度な期待を持たなければいいのだということだろうか?

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    2015年09月21日
  • 英語学習は早いほど良いのか

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    「臨界期仮説」は仮説であるということ。つまり、臨界期というの「ない」ということでしょう。
    「聞く」「読む」「話す」など様々な要因があるのに、ついぞ「話す」ことに重点を置きがちな日本人ですね。
    要するに・・・・「強い動機」さえあれば、年齢に関係なくマスターできるということですね。

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    2015年09月17日