このへんは常にキャッチアップしていかないと、で。著者の専門もあり、デジタルと言語能力についてのデータや考察が中心。全体的にわかりやすくまとまってた。まだ結論が見えないところは憶測を述べるのではなく、まだわからない、と書いてあるのは信頼がおける。(新書レベルだったら当然かもだけど)
メモ
・テクノロジーリテラシーの格差と、それによる学力の格差の問題は今後も注視が必要(アクセスができても、どのように使うか、社会経済的地位による違いがある)
・文字への依存度の少ないアプリ利用の伸びが顕著
・デジタルコミュニケーションに欠落しているバック・チャネル行動(あいづち、うなづきなどジェスチャー)、もともと文化により差
・OECD報告より「優れた読解力の意味を考え直す必要」「すばらしいスマートフォンを持ちながら、貧しい教育を受けている子どもは、深刻な危機に陥る」
・PISAが求める能力(異なる立場の意見を正確に理解し、意見と事実を判別し、情報の信憑性を判断し、論理的に判断し、言語化する能力)を身につけるには、計画性を持った教育が必要
・「ビデオ不全」2歳以下、テレビやビデオからの学習は学びが劣る
・2歳以上で言語発達を促進する視聴の条件‥内容(キャラが直接話しかけ、子どもが反応する機会がある)、ストーリーがある。大人向けの番組はむしろマイナスのことも。
・バックグラウンド視聴も、子どもにマイナス
・子ども向け外国語習得アプリ、「いつから」より「量と質」が大事。特に文法、語彙は小学校高学年あたりから始めた方が効率がいい。
・読みの身体性 デジタルもがんばってきているが、まだ紙の本には届かない。(デジタルならではの良さもあるが)
・SNSの打ち言葉が読解力に及ぼす影響、マイナスのデータもあるが、不明。さまざまなテクストに触れるのが必要。
・デジタルゲーム、言語習得で重要な要素あり。①意味のあるインプットと言語使用 ②認知的にチャレンジングで楽しいタスク ③繰り返しの効用 6年生が授業で行ったゲーム要素、学びの要素のl洗い出し、ゲームの企画