魚川祐司のレビュー一覧
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本書を入門書や注釈書といって良いものか?
ゼロポイントの題通りに、ど真ん中を、引用、知性を持って理論的に説き明かしていく。そしてそれは筆者の裏付けのある実践でもって支えられている。
仏教用語に関する予備知識や仏教に触れる経験があった方がより興味深く読めるとは思います。
歴史を振り返ったりスッタニパー...続きを読むPosted by ブクログ -
仏教瞑想がどういうものか、普通の人の生活でどう活かすことができるのか、付き合い方を知ることのできる本。
瞑想にも多様性があり、目的と方法が多様であり、自分に合う合わないもあるとのこと。唯一の真実があるから、自分をその瞑想合わせなくてはならないと考えるのではなく、自分の目的、適した方法を考えて、合わな...続きを読むPosted by ブクログ -
仏教がアナーキーかつラディカルで、しかもプラグマティックであることを隠すところなく伝える本。
生き生きとした筆致にもかかわらず、内容は慎重を期していて、信頼が置ける。
釈迦が輪廻を否定したって私も思っていた!どこで習ったのだろう。。Posted by ブクログ -
瞑想の考え方について知りたいと思い手に取ったが時間がなくざっと読んだだけなので、瞑想の参考に出来るほどのものは得られなかった。しかし涅槃や悟り、仏教の起源については初学者の自分にも分かりやすく書かれていた。今回読めていない部分が多いので再読したい。Posted by ブクログ
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仏教にはずっと興味があるが、スマナサーラ長老がメジャーになってから風通しが良くなった。最近は西洋風に加工したマインドフルネスも流行ってる。魚川祐司さんのアプローチがとても現代的。ミャンマーとタイの違いも興味深く。僕はタイ風の仏教アプローチが気に入りました。Posted by ブクログ
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やや難解な内容ではあったがゴータマ仏教の神髄に触れられたような気がする。まだわかったようなわからないような状態ではあるけど、それこそ簡単にわかったらもっともっと解脱する人も多いだろうし。Posted by ブクログ
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生きることの苦に対する姿勢が仏教だとすると、生きることが楽(喜)だと思っている自分はどうなのか。
その楽が原因で苦がくるのか。あるいは楽には楽の生き方があるのか。
探っていきたいと思った
理解しても「わかっちゃいるけどやめられない、悪い癖」。これを抜くために修行Posted by ブクログ -
悩みを抱えた人たちの相談を長年引き受け、解決へと導いているタイ仏教僧プラユキ・ナラテボー師(日本人)の対談本。
仏教とその瞑想による強烈な効能について深く語る。
対談形式なのでわかりやすく、プラユキ氏の人となりも大変柔らかで安心して読める。
特に注目なのはプラユキ式の瞑想法というのが、目...続きを読む -
201607/
縁起の法則が、私達衆生の迷いの生存状態・苦の現状を形成している法則であるからであり、ゆえにそのはたらきをありのままに見て、私達を現状に至らしめている原因・条件(因縁)を消滅させることができれば、私達は苦であるところの迷いの生存状態から脱却する(解脱する)ことができるからである。/
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仏教の核となる教義をここまでわかりやすく解説した本はないのではないか。
巨大な哲学的体系では決してなく、苦、縁起、輪廻、涅槃、解脱など極めて論理的で、かつ「書かれていることを、書かれている通りにしたら、書かれている通りに解脱できた」という、極めて実践的なものでもある。
解脱とは徹底して客観視する...続きを読むPosted by ブクログ -
解脱・涅槃とは何か、輪廻と縁起をどのように捉えるか考えるために購入。
パーリ経典に拠る仏教理解を基本にして、解脱・涅槃とは何かという「仏教のゼロポイント」を検討する。
著者はテーラワーダ仏教の瞑想センターで実践を積んでいるが、仏教徒ではない。
本書は、仏教「思想」の本であって、宗教としての「仏教」...続きを読むPosted by ブクログ -
なんか、もう、今年最強。涅槃の説明。因果とかってラプラスの悪魔的なもんだよ(私の理解ね、著者の言葉ではないです。)だから、要は、そこで起こってることって色。色即是空。っていうようなことがつらつらと書いてあって、自由意志の問題とかを頭がくらくらするくらい考えてる欧米な人達と比べてのパンチ力半端ないよね...続きを読むPosted by ブクログ
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恐ろしい仏教入門書を読んでしまった。私は仏教徒ではないということ。この本は、仏教価値を一転させた。さて困った。私の宗教とは?Posted by ブクログ
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再読。やはり素晴らしい。ちゃんと読めてなかった部分もたくさん。ニー仏さんのツイキャスなどを聞いてから読むとまた別の感慨もある。輪廻のところ、ツイキャスで質問したいわ。Posted by ブクログ
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仏教の目的である「解脱・涅槃」とはどういうことか?
その他、縁起や無我など基本的な仏教で重要な要素について解説されているが、しかたないとはいえ、専門用語は多い。
ただ、あくまでも著書はテーラワーダの視点から述べており、大乗仏教に対しては、読み手からはやや否定的と感じる立場である。
その立場も、日本...続きを読むPosted by ブクログ -
自然と湧いてくるものを止めるためには、流れに逆らう行為を敢えて行う必要がある。「悟り」とは何なのか?簡単ではないが、読む前よりははるかにわかるようになった。Posted by ブクログ
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資本主義経済とあまりにも相容れないような気がする。
他者が不必要?自己がいかに無為であるかを追求すること?
仏教の大原則は輪廻転生の前提。縁起からおこる全ては無常であり、それは不満足である。
我儘は、自分のコントロールのできない、外からやってきた無我であり、結局は隷属である。
宗教に効能効果はない。...続きを読むPosted by ブクログ -
ブッダの教えについて、「これが本当の教えだ、あれは違う」と様々な宗派の色々な意見があります。
そんな事より、この教えで心の平静を得られたと言ってくれた方が、よっぽど信用できます。
けれども、誰もそんな事は言いません。現代社会では、悟りは「円満な人格完成者」と思われているからだそうです。
本書を...続きを読むPosted by ブクログ -
真宗系の本ばかり読んでいるが、いったい上座部仏教ではどのように仏教を解釈しているのかを客観的に知りたくて読んだ。著者が宣言している通り、信仰者ではなく、仏教哲学に基づく悟りの実践者としての立場から、典拠を明示してブッダが求めた悟りについて簡潔に分かりやすく記述されている。
テーラワーダはこういう風に...続きを読むPosted by ブクログ