宮山香里のレビュー一覧
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ネタバレたしかに、ペチカはいい子になったし、ルージャンはいい男になったし(ここ最重要)人間は変われるから素晴らしいのはよくわかったんだけど、最後にヴォーと刺し違えて消し炭になってしまった守頭は金色の雨で復活できたのかい?
そうは思えない感じだったな。あいつも人間なんだから、やり直すチャンスがあってもよかったんじゃないかな。
あと、テディーは復活したの?
ヴォーは最期に「闇」という言葉を口にしていたけど、彼にとって永遠の生はまさに闇だったのだろうな。
その生が終わるのは、ある意味救いだったかもしれない。
わたしがひねくれているからか、心が濁ったおばさんになっちまったせいか、涙腺はあんまり刺 -
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ネタバレ上下巻呼んでの感想。
物語の世界観がよく練られており、想像力を掻き立てられる。
所々、展開が強引であったり、先が読みやすかったりするが、
童話・ファンタジーという括りで評価すれば、特に気にならない。
登場人物の心理描写に長けており、心に触れているような
気持ちになれ、最後は温かい気持ちで読み終えることが出来た。
時折、ハッとさせられるようなフレーズもあり、大人が読んでも楽しめる童話。
私が心に残ったのは下巻のフィツの言葉。
「永遠じゃないから変われるんだよ。ペチカもルージャンもみんな変わった。変われるって素晴らしいことなんだ。変われるってことはいつだって可能性があるってことなんだ。変われるっ -
Posted by ブクログ
上巻では追手から逃げ回ってばかりだったペチカ。そして彼女を探し続けるルージャン。ながい旅を経てついにペチカに再会したルージャンは、ペチカを追手から身を挺して守ろうとする。しかしペチカにはなぜルージャンが会いに来たのかわからない。なぜならルージャンもかつてのいじめっこの一人だったからだ。
過去の記憶がルージャンを見るペチカの眼を曇らせる。素直に感謝の気持ちが湧いてこない。猜疑心が膨らむ。
ルージャンは過去の過ちを謝りたかった。その一心でペチカを探し続けた。ペチカが許そうとしない気持ちはわかる。許されなくても、ペチカを守ると決めた。この先どんなことになろうとも。
世界の終わりは確実に近づいて -
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妖精が出現すると、疫病が流行り世界は滅びる。
そんな言い伝えが残るクローシャ大陸の僻地トリニティ。
孤児のペチカは生活に困窮し、救貧院の役割を果たしている村の教会の雑用をしている。しかしそこでは常にいじめの対象となり、おびえる毎日がつづく。人を信じることができず、こころの支えは亡くなった母の写真だけ。いつもひもじいので猫が寄ってきても、食べ物を取られたくないから蹴とばす。すさんだ性格のため友達は一人もいない。
そんな彼女のもとに、ある日妖精が現れる。妖精の名はフィッツ。
妖精の出現に世界が滅びる前兆とおびえるペチカ。果たしてフィツが姿をあらわした目的とは。
なんて、書いてると面 -
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悲しい展開だった前半が終わり、1年がたった。
ペチカは14才になり、花屋で働かせてもらうようになった。優しい店主夫人と、警察官の旦那さん。どちらも内向的なペチカを支えてくれている。
フィッツとは離れ離れのままだったが、フィッツも一人で生きてゆく大変さを知りながらなんとか命をつないでいる。
でも、人間界を滅ぼそうとするヴォーは密かに力をつけていた。
たぶん助けてくれるだろうと思っていたルージャンがやっと、(少しづつ)かっこいいことに。
ハッピーエンドでよかった。
付記では、童話物語は本来10巻からなる妖精の書で、この「大きなお話の始まり」「大きなお話の終わり」はその5巻・6巻なんだそうな。 -
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しっかり作り込まれた別世界ファンタジーもの。
孤児のペチカ(13才)は、教会の 雑用などの手伝や施しで、貧しさのなかで生きている。教会の守頭からも、村の子供たちからも辛くあたられ、ただひとつの心の慰めと言えば、優しかったお母さんの思い出だけ。
ある日、教会の釣り鐘塔の掃除をしていて、妖精フィッツと出会う。
この世界では、妖精は人間に災いをもたらすとして恐れられている。ペチカもフィッツを恐れ(もとから怖がり)、なんとか巻こうとするが、フィッツにとっては、人間界に降りてきてはじめて会った人間(フィッツにとってはペチカ)としか話しが出来ないし、観察しなくてはいけない。
けれど、そんなペチカに大人た -
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とりあえず上巻のみの感想。
先にいろいろなところで高評価を目にしてしまったので期待しすぎだったのかもしれないけど、ちょっとダレる。一文一文が長く説明的で、文章がこなれてない感じがある。ただ、話は面白い。
ペチカを性格が悪いと書いてあるが、いじめられすぎててそんな印象がなかった。てっきり、イアンハンタみたいなキャラだと思っていた。それはともかく、子猫は蹴ったらアカンやろ絶対。全私がドン引いたわ。
フィツよりもテディーがかわいい。ブル。ルージャンがいいやつ。
守頭がなぜあんなにペチカにつらく当たるのか、理由が分からない。指潰された後はともかく。意味もなく残酷なやつだって現実にはいる