宮山香里のレビュー一覧

  • 童話物語(下) 大きなお話の終わり

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    成長した少女ペチカは幸せを掴んだようにもみえるが、心の底では納得していない。離れ離れになっていた妖精フィツと苦難の末に再開するが、世界の終わりを告げる「妖精の日」が始まってしまう。

    結末は妖精レベルでは何ということもないのだろうが、人間レベルとしては涙を浮かべて読まざるを得ない。

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    2020年12月22日
  • 童話物語(下) 大きなお話の終わり

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    ゆるす旅はまだ途中。これからも血みどろにまで発展することもあるのだろう。しかし、怒りを生み出す孤独を強い意志で包み込む存在が、かろうじて世界を維持する。

    全般的に荒削りですが、グッとくるところの多かった物語でした。

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    2020年11月14日
  • 童話物語(下) 大きなお話の終わり

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    感動の物語は、下巻で終わってしまう。
    とても優しくなれる物語。

    だけど、守頭という人は、バイオハザード2だかに出てくる巨大な人を彷彿とさせますね。

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    妖精フィツとの突然の別れから1年、14歳になった少女ペチカは大都市パーパスで暮らしていた。初めて幸せを手にしたに見えたペチカだったが、世界の最後を告げる「妖精の日」はすぐそこまでやって来ていた…・。すべてが崩壊へと向かうなか、始まるペチカの最後の旅。そして感動のクライマックスへ。

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    2018年10月12日
  • 童話物語(上) 大きなお話の始まり

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    #新刊ラジオ で激しくおススメされていたので読んでみた。

    上下巻と長編だが、読む価値はある。というより、是非読むべき物語。

    「感動した」と言ってしまうと陳腐な気がするが、とても大切にしたい物語だった。

    上巻は、設定資料集つき。世界地図も上巻のみ。

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    世界は滅びるべきなのか?その恐るべき問いの答えを得るために、妖精フィツは地上へとやってきた。最初に出会ったひとりの人間を九日間観察して判断することがフィツの使命。しかし、フィツがたまたま出会ったのは極めて性格の悪い少女ペチカだった…。単行本未収録の設定資料集を新たに追加して、感動のロングセラー、ついに文庫化。

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    2018年10月12日
  • 童話物語(上) 大きなお話の始まり

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    まわりの人たちの優しさを信じられないペチカが、かわいそうだった。
    「かわいそう」という言葉では、語れないくらい。

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    2018年02月23日
  • 童話物語(下) 大きなお話の終わり

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    親、そして、優しさを亡くし、貧困であるがために毎日、生にしがみつくように暮らしていたペチカ。全てのものが永遠に変わることのない世界から来た妖精、フィツ。周りに流されるようにしてペチカをいじめていたルージャン。この3人が、生まれ故郷から抜け出し、人や自然の温かさや優しさ、厳しさ、醜さ、美しさ、世界の広さなど、様々なことに出会う事で、少しずつそれぞれが成長していく物語。新たな旅立ちや、旅の途中の休息の際に読みたくなる、背中を押してもらえる、そんな物語。

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    2017年06月02日
  • 童話物語(下) 大きなお話の終わり

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    まとめを見て読んでみました。
    もっと早く読んでれば良かったと後悔。

    上でのペチカの悲惨さが辛かったのですが、どんどん優しい物語になっていってて素敵でした。
    ルージャンとペチカとフィツがもう…最後は泣ける

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    2016年01月06日
  • 童話物語(下) 大きなお話の終わり

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    幼い頃にこの本を読めていたら、とてもとても感動しただろう。

    これだけの辛い道のりを必死で歩んできたからこそ、優しくしようとしても許せなかった気持ちがあったからこそ、最後のペチカの言葉がとても重く、私の気持ちにスッと入ってきて、私の中の紫に染まる気持ちを溶かしてくれた気がする。

    人はたくさん間違うし、自分勝手だったりする。けれど優しくて、優しくなくても、優しく変われる。
    よく耳にする悪く言えば綺麗事だとすら思える言葉が、この作品の中で生きていたペチカやルージャンの変化と、フィツの経験によって、こんなにも心に響くのかと。

    私もまだまだ、変わりたい。そして人も変わる。嫌いな人が好きになるかもし

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    2015年12月09日
  • 童話物語(上) 大きなお話の始まり

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    ネタバレ

    長いお話だった~。

    序盤は主人公ペチカがいじめられたり殴られたりで、読んでるのもつらかった。
    ペチカ自身生きていくのに必死で、子犬を蹴飛ばしたり、優しい気持ちを持つ余裕がなかったけれど、
    そっと寄り添ってくれるおばあちゃん、愛情を注いでくれる夫婦に出会って
    ペチカは少しずつ変わっていきます。
    いじめっ子だったルージャンも改心してペチカを一生懸命助けたり、
    じーんとするところはルージャンの場面だったりする。

    読み終わったあとは優しい気持ちになれる一冊。

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    2013年10月17日
  • 童話物語(下) 大きなお話の終わり

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    「童話が人間の集合的無意識からもたらされるもの…」
    という解説の一節が興味深い。

    本作品が不特定多数の人間によって書かれたものでは多分ないし、
    宮部みゆき女史の『英雄の書』にある、物語が産まれ回帰する“無名の地”から
    生まれたわけでもないだろう。

    血の通った人間が書いている以上、物語は現実世界と、
    そしてそこに生きる人たちと繋がっているんだなと教えられる。
    本作品は決して商業的に書かれたものではなく、
    作者が本当に書きたい話を書きたいように書いたと思う。
    それゆえ、より強く現実世界との繋がりを感じることが出来た。


    フォロワーが別作品のレビューで同じようなことを伝えているけど、
    その捉え

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    2013年09月09日
  • 童話物語(上) 大きなお話の始まり

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    ハードカバーを読んだときには、物語への引き込まれ方が半端じゃない…
    と思った以外はもうひとつかなと★三つにしていたんだけど、
    文庫版を読んでこの物語の、この本の良さがわかってきた(気がする)。

    作者の拙くも(エラそうにすみません)熱い想いが込められた文章と
    生々しくも逞しく生きる登場人物達から、
    いつの間にか目が離せなくなること請け合い。

    巻末の歴史なんかも想いが詰まっている。

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    2013年09月09日
  • 童話物語(下) 大きなお話の終わり

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    ヤバイです。この下巻だけで3回以上は泣きました。それぐらい感動します。ペチカが成長していく所も良いです。本当に心に残った作品でした。

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    2013年08月06日
  • 童話物語(上) 大きなお話の始まり

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    とても心に残った作品です!最初のこの上巻はひたすら主人公が辛い目にあい読むのが辛いくらいですが、その後から本当に泣ける話しです。

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    2013年08月06日
  • 童話物語(上) 大きなお話の始まり

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    人の心の描写が上手く、特におばあちゃんで泣きました。上下巻読み、生きているうちに押し殺していたり隅に追いやっていた感情感性取り戻せた気がします。

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    2013年07月17日
  • 童話物語(下) 大きなお話の終わり

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    ネタバレ

    友人に聞いて借りたファンタジー小説。
    世界観の設定がものすごくしっかりとしていて、これぞファンタジー小説!!という感じがする。
    壮大なストーリーではあるはずなのに、少女が主人公で、この少女が何とも人間くさいせいもあってか、「懸命に生き延びている」という感じがして、彼女の世界の狭さを知る様だった。
    実際、彼女、ペチカが求めてることはといえば、誰にも追われずに狙われずに静かに暮らせること、だったんだろうなあ、とは。
    しかし追いかけて行ったルージャンの成長っぷりには目を見張るものがあります。
    ルージャンいい男だよ!けどなんだかすごく不憫臭が漂っているよ!!
    そして、騒動の根本?となったフィツですが、

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    2013年02月02日
  • 童話物語(下) 大きなお話の終わり

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    ネタバレ

    この本は大事なことを考えさせてくれます。
    命が有限であること。美しいことを美しいと考えることができる。
    誰しもが持っている憎しみ・・・

    今は心が整理できていないけど・・・
    この本の大きなテーマのゆるし。 今まで、私は人に対して、
    本当の意味でのゆるしをしたことがあるか?疑問です。

    目の前にいる人をやさしく、大切にしたくなる本でした。

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    2012年11月03日
  • 童話物語(上) 大きなお話の始まり

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    内容…★★★★★
    人物…★★★★
    文体…★★★★

    上巻はどこまで読んでも正直ペチカが好きになれない。
    ペチカがどんなに暴力を受けようと、哀れなくらい質素な生活をしていようと同情してあげられないのは、彼女の行動もかなり非道だからかもしれない。
    やられっぱなし、もしくはされた相手に仕返しするんならいいけど、
    猫を殺してしまったり、小さな妖精に暴言を吐いたりと
    自分より弱いものに当り散らしているから、結果ペチカのほうが悪いように見えてしまう。
    これは下巻になってもちょくちょく出てくるので、ペチカの性格が元から良くないのだと思われる。
    下巻の半分に差し掛かったころ、ようやくペチカが好きになってくるの

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    2012年10月19日
  • 童話物語(上) 大きなお話の始まり

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    性格の悪い少女に最初は嫌な思いをしながらも、読み進める内に惹きこまれていく。最後は涙が止まらなかった。
    上下巻。

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    2012年10月18日
  • 童話物語(上) 大きなお話の始まり

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    読み終わるのがこんなに勿体無いと思ったのは初めて。すべての文章に優しさがあふれている。
    魔法や剣の外国ファンタジーもわくわくしてすきだが、日本作家ものは心にしみじみくる気がする。

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    2012年08月15日
  • 童話物語(下) 大きなお話の終わり

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    小学生の頃に初めて読んで、何度か読んでいるものの何年かぶりに再読。

    終盤にかけてが涙なしには読めませんでした。
    昔に読んだときよりもぐっと引き込まれました。
    思えばファンタジー小説にはまったきっかけはこの本だったかも。

    何かを変える決断をするときにはまた読み返して、ペチカ達に勇気をもらいたいと思います。

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    2012年05月18日