五十嵐藍のレビュー一覧
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『ちーちゃんはちょっと足りない』の阿部共実先生に負けないくらい、読み手の心を決して痛くはないけど、結構、深めに掻き毟ってくる漫画を描ける描き手の一人だな、五十嵐藍先生は
読んでいると、「トラウマ」と呼べるほどじゃないにしろ、あまり、目を合わせたくない自分の中にいる、簡単に壊れそうなのに、汚い何かが重しを乗せてる蓋を内側からわずかに開けて、自分とそっくりの顔を覗かせてくるような気がしてならなかった・・・・・・
面白い、とは違う意味合いで、確実に読み手の心に強い印象を残していく
情緒が不安定な時に読んだらマズそうだな、そう、しみじみと思えるのは、私の精神状態が今現在、割と安定している証拠だろうか
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Posted by ブクログ
まぁ、ともかく、カオス
ラブコメ、ホームコメディ、エロコメディ、どのジャンルにも入っている
成年漫画に載っていても不思議じゃない、そう感じるギリギリのラインを踏むか踏まないか、で攻めてくるものだから、余計に淫らさが際立っている
姉弟が主軸だった前作もエッチいストーリーだったが、ここにフェロモンMAXの妹が参戦した事で完全にリミッターを外してきやがった、確実にこっちの頸動脈を狙ってきている
画もネタもキャラの個性もシャープだから、余計にスピードを感じ、受けるなんてとんでもない話で、急所を抉られないよう避けるので精いっぱい
当たればデカい一発、喰らい続けたらマズい小技の積み重ね、どちらも的確に使い -
Posted by ブクログ
超シスコンの弟とサディスティックな姉とのお話(血はつながってない)
サディスティック成分は割と多め。
姉が本気で弟の苦しむ顔を拝みに仕掛けてきます。
割とネタはストレートなものが多く、エロの表現も割と下品。
でもチョイチョイと姉の優しさが垣間見えるのが安心できますね。
本来のツンデレの配分ってこんなものなのではないでしょうか?
姉妹のやりとりが素敵なのは当然なのですが、
京ちゃんや水野さんが素敵ですね。
というか水野さんが素敵なんですよ。
あのシニカルな感じのかまって感が可愛い。
京ちゃんの悩みも眺めてて大変微笑ましいです。
サブキャラの扱いが丁寧です。
最後に実姉が出てきてリアルを突き -
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『放課後ロスト』の予習で読んだ。
「放課後」、「ブルーアイズ・ヘキサ」、「レコードの暗号」、「ゴミ捨て場の通信」、「アスファルトワールド」、「休み時間の10分(#1)」、「一人遊び A」、「一人遊び B」、「ステレオタイプ」、「透明なデカダンス」、「エンドオブザワールド」、「ピアノ」、「worldgaze clips / kaleidogazer」の全13編からなるオムニバス。
前巻に続き、映画版とは繋がりのない最終巻。
正直、あまりにも各々の作品が短く、語りきれてない印象を受けるものも多かったりで、良くも悪くも散文的な作品ではある。
個人的に好きだったのは男子学生とレコ -
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映画『放課後ロスト』の予習で読んだ。
諦めた絵描きに再挑戦する女子高生の「らくがき、うわがき」、女子高生2人が録音遊びにこうじる「プレイ フォー トゥデイ」、部活仲間の男女が身近な数字を集める「数字遊び」、高校中退後の青年が青春の未練に区切りをつける「橙色の時間とさようなら」、空想癖のある女子高生が街をぶらぶらする「クウソウ」、それぞれの青春が重なって遠い過去になる「常温で灰になる日の燃え残りに映る幻」、高校の文化祭を背景に色んな青春の形が交錯する全6編。
映画では、「らくがき、うわがき」が同名タイトルで、「橙色の時間とさようなら」の要素も加えて映像化。「プレイ フォー トゥデイ」と「常温 -
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『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』の公開にあわせ、大九監督の過去作を追っており、映画『放課後ロスト』の原作として本作を購入。
高校生の委員長と有川が束の間の家出に繰り出す「放課後ロスト」、高校生男女が死んだカラスの墓探しをする「ウォーキング ウィズ ア フレンド」、幼少期に好きだった少女に執着する男子高校生の葛藤を描く「緑雨」、青い鳥探しに奔走する女子高生の「blue imaginary birds」、放課後を舞台にした全4編からなる青春オムニバス。
映画をだいぶ前に見たこともあって、こんな話あったっけ?と思いながら読んだが、あとあと映画を見返すと、「放課後ロスト」は「ショート・ト