マイケル・ピルズベリーのレビュー一覧

  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    CIAの職員として、中国と友好関係を結ぶために長く働いてきた著者の自伝のようなもの。
    悔恨の書というか懺悔の書というか、個人としてはそのような趣きがあるとしても、政府が発刊を許したのは、ここから反撃を始めるぞ、という狼煙の役割もありそう。

    米中の橋渡しが著者の仕事だったとは言え、日本の姿がまったく見えないこの半世紀の記述である。
    せいぜい尖閣でのせめぎあいなど、チャイナが牙を見せ始めてからの一例として登場するくらい。
    この存在感のなさが「戦後レジーム」なのだな、とつくづく。

    また、チャイナの側も日本のことなどまったく歯牙にもかけていないのが伺い知れる。
    それは、別にチャイナのGDPが膨張し

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    2019年12月05日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    親中派の著者(マイケル・ピルズベリー)が、中国の軍事戦略研究の第一人者となり、親中派と袂を分かち、世界の覇権を目指す中国の長期的戦略に警鐘を鳴らすようになるまでの記録。
    以下、本書より元防衛大臣・森本敏氏の解説。

    本書は米国における中国専門家として著名であるばかりでなく、米国政府の対中政策に最も深く関わってきたマイケル・ピルズベリー博士の中国論。
    ピルズベリー博士は実際、本書の中で「ニクソン政権以来、30年に渡って政府機関で働いていた中国の専門家として誰よりも中国の軍部や諜報機関に通じていると断言できる」と自負している。
    その本人が本書の冒頭で、米国は中国の国家戦略の根底にある意図を見抜く事

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    2018年12月22日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    原題はthe hundred marathons 100年マラソン。
    アメリカのインテリジェンスに籍を置いていた中国専門家による中国の戦略に警鐘を鳴らす一冊。
    はっきり言って、翻訳がイケてなく読みづらい。だがそれも、中国文化・歴史観に全く馴染みのない欧米人が読んだときの「捉えどころのなさ感」を共有する舞台装置、ともとれる。
    三国志など色々な中国歴史古典に親しみ、文化的にも近い我々からすると然もありなん、なところもあるが、全く文化的親和性のない、歴史の浅い、欧米人には、きちんと言葉で説明されてもなかなか理解しづらいのではないだろうか。
    著書自身が中国に対する評価の転換、自らの分析や判断の誤りを認

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    2018年10月24日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    是非読んでほしい。特に政治に関わる人には。
    中国とアメリカの力関係を冷静に分析した本。
    今後、中国がどこに向かうのかを踏まえ、しっかり処方箋を提示している。

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    2017年11月28日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    中国の国家戦略の実像と、それをアメリカを始めとする西側諸国(日本などその同盟国・友好国も含む)が致命的なまでに見落としてきたことを明らかにする。

    「勢」を読むこと、すなわち①他人をだまして思いどおりに動かし、そして②最大の好機をじっと待つことが、中国の戦略観の核をなしている。

    著者が鳴らす警鐘を真摯に受け止め、各国が毅然として行動しなければ、遠からず、情報統制・言論弾圧、兵器の拡散、深刻な環境汚染etc.が蔓延した、中国を覇権国とする世界秩序が現出しかねない。

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    2017年08月31日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    政治的な話題はさておき、これはこれで参考になった。

    中国に対しては、大きく二つの切り口がある。

    ・経済が成長し続けるのか崩壊に向かっているのか。
    ・共産主義が続いていくのか資本主義化していくのか。

    本作は、経済は成長し続け共産主義が永続する、というシナリオで論じられている。

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    2017年04月05日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    中国の野望について警告する書。書いてある内容はにわかには信じられないものだ。中国共産党による国家樹立から100年、2049年に中国が世界の覇権を握る計画があるというものだ。確かに、最近の中国の言動を鑑みると、米国と伍するような状況になりつつあるようにも思える。本書は米国が引き続き覇権を握るためにどのようなことに気を付けるべきか警鐘を鳴らしている。では、日本はどうするべきなのかは書かれていない。米国の同盟国として、フィリピンやベトナム、モンゴルと協調することくらいしか書かれていない。米国が持つ駒のひとつという扱いだ。まあ、そこは軍隊を持たない日本なので、仕方ないかもしれない。ただし、日本が集団的

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    2016年10月18日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    『China 2049』
    ・中国(共産党)はいずれ崩壊する
    ・文革以降、中国は伝統を顧みない別の国となった
    といった認識をひっくり返す一冊。
    10年以上、関連書籍が散々煽るも全く崩壊せずに成長を続ける中国。何かおかしい、騙されているのでは、という漠然とした感覚への解答。
    プロパガンダと切り捨てるには腑に落ちすぎる。
    アメリカは中国の姿を冷静に捉えていると思っていたが、日本と同様、いいように操られていたとは。
    著者がアメリカの無謬性を何の疑問もなく展開しているのには引っかかる。日本から見ればアメリカも同じようなところはある。しかし、ニュースを見ていればどちらの脅威が大きいかは自ずと見えてくるだろ

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    2016年09月23日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    ネタバレ

    中国が空母を持ったのは、カモフラージュが目的のようにも思えてくる。
    共産党政府が一枚板ではないが、タカ派が多数なのは確かだと言う。周辺に改革や自由化を純粋に擁護する人がいるので、それが誰かを突き止め支援するのが、情報機関の課題だというのが、著者の主張。

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    2016年09月06日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    中国が虎視眈々と世界の覇者たる地位を築こうとしていることを教えてくれる本。過去(中国の歴史)の例に倣い、野望は表に出さず、2049年を目途に米国をしのぐ国づくりをしているのだそうです。
    とはいえ、なぜ著者はこのことを、わざわざ本にしようと思ったのか。あえて口外しないという選択肢もあっただろうに、なぜ?というのが素朴な疑問。本にすることのメリットとは何か。
    国レベルではなく、個々人レベルで中国(人)に気を付けろということなのか。
    そうこうしている間に、北朝鮮は核実験を実施。中国はこれに遺憾の意をしめしているが、果たして本音は?
    ニュースを見る目が変わる、秀逸な本だと思います。

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    2016年01月18日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    【中国、世界の頂点に向けて…?】
    筆者はアメリカの元政府関係者でもあった外交戦略家。書かれたのは2015年、原書タイトルは中国の100年マラソン。
    2049年は、共産党成立から100周年のとして、その年を目指した中国の長期的な世界の覇権獲得へ考え方、アプローチが書かれている。
    中国のナショナリスト・タカ派の理論こそが、中国の外交アプローチを真に決定づけているものである、とし、中国の歴史を遡って戦国時代の思想家・戦略家の考え方を理解することで、現代中国の世界派遣に向けた長期戦アプローチが見えてくるとする。孫氏や三国志のエピソードが引用されている。

    全力でアメリカの視点から書かれた本であること、

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    2024年02月15日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    拡張の論理、成長軌道の必要性について考える。

    脱成長、資本主義の限界、持続社会というようなキーワードが散見され始める中、国家はGDP成長率を求め、株主に対し企業は利益拡大を約束し続ける。人間社会のレースは、相手が成長する限り、立ち止まったものは相対的弱者となり、組織は支配欲を根底に持つから、この防衛本能において成長志向は止まらない。

    防衛のための競争。それゆえの成長。だから、競争の構図を読み解く事が人間社会においては、原理原則の出発点となる。国家として、一時的にもこの覇者となり得たのがアメリカ。しかし、圧倒的なはずの覇権国家に対して、二番手以下の利害思惑がバグのように溜まり、トゥキディデス

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    2023年09月24日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    ネタバレ

    今後の数十年間に延々とつづくのは、戦争や領土侵略ではなく、経済、貿易条件、通貨、資源、

    地政学的協力をめぐる攻防だろう

    ①勢をうまく利用する
    ②無為をなす
    ③他国の力を借りる

    態勢を整えておいて、好機が訪れたらそれを逃さない。

    肝に命じておこう

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    2022年08月06日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    China 2049というタイトルのとおり、2049年に向けての百年マラソンを含めた、中国共産党や中国人(のタカ派)の真意、行動のとり方の話がメインの本である。

    ただ、それらの話は参考にはなるものの、大部分の日本人としては目新しい話ではないと思う。

    それよりも、中国に対する米国の関わり方の歴史や、それに対する中国の反応の仕方の変化(本質的には何も変化はなく、表面的な態度の変化があっただけかもしれないが)、相互の(というよりはほぼ米国側のかもしれないが)ミスコミュニケーション、こういった話の方が興味深かった。

    日本より格段にレベルが高い米国のインテリジェンス能力も、中国に対してはあまり機能

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    2022年04月24日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    中国の恐ろしさがアメリカの中国戦略専門家の、目線で描かれてる。
    100年マラソンの先のデイズトピアが隣国としてあまりに恐ろしい。90%が日本人を嫌っていて、日本大丈夫だろうか?

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    2021年01月30日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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     チャイナの「世界覇権100年戦略」について、元CIA長官で親中派であったマイケル・ピルズベリーが詳しく語っている。
     チャイナが世界の覇権を握るべく何か長期的戦略を持っているのは漠然と知っていたが、その戦略は孫子の兵法など古典的なものに沿っているといった細かいことまでは知らなかった。
     アメリカはチャイナの野望に気付きいてそれまでの宥和的態度を一変させ、現在ではトランプ大統領が対中制裁などを行なっている。日本はアメリカと協力して対中政策をしっかり取ることができるのか、安倍政権以後の日本政府の動きに注目しなければならないと思った。

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    2020年09月02日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    覚えているだろうか?

    ほんの10年前までは、日本は世界第2位の経済大国だった。今や中国は日本をはるかに追い越し、世界一の座を耽々と狙っている。

    この躍進は、世界の工場として海外からの設備投資が集中し、その後、豊かになった国民による内需が拡大したため、といった経済的な説明もできるのだが、実は、中国政府の長期的な戦略に基づく周到な計画のたまものである。

    100年マラソンといわれるこの戦略は、西欧により中国は搾取されてきた雪辱を果たすため、毛沢東時代から秘密裡に実行されてきた。

    「孫子」「戦国策」といった中国古典においては、謀略を使い、戦わずして勝つことが美徳とされる。100年マラソンにも、

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    2019年03月04日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    中国共産党が中国を支配してから100年越しでどんな計画を持って世界をリードする大国になろうとしているかというのが米国の専門家によって語られている。中国は皆が信じ込まされているように弱く儚くもないし、民主化へ進むこともないし、タカ派も強いし、中国古典からの教訓に基づき淡々と世界の覇者への地位を狙っている。この現実は西側諸国の指導的地位にある人間は認識しとかなければならんな。

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    2017年01月23日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    かの国は怖い。
    それを改めて印象付ける。
    市井の個人でなく、米国の対中国情報分析の重要人物による分析で、過去、自分たちがうまく踊らされて来たことへの反省にも言及。
    日本人が読めば、さもありなんと思える。
    これに比べれば、米国なんぞ子供。日本に至っては人が良すぎて話にもならない。
    この先、本当にどうなるんだろうね。

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    2016年08月14日
  • China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

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    現代中国を支える基盤となる同国の長期戦略について良く理解する事が出来た。日本は地理的に非常に厳しい位置にいる事を忘れてはならないとあらためて気付かされた。

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    2016年05月22日