外間守善のレビュー一覧

  • 沖縄の食文化

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    著者の思い出も交えた食べ物の説明がすごく良かった
    知らないものも結構あった

    あとがきでガチマヤーは餓鬼の猫って意味だと書かれていて納得した(子供の頃よく言われてた)

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    2023年11月21日
  • 沖縄の歴史と文化

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    【沖縄文化というダイナミズム】
    私が食卓でヘビロテするお皿はやちむん(沖縄の器)の7寸皿だ。ゴーヤーチャンプルーはもちろん麻婆豆腐、鶏の唐揚げ、ぶり大根など何でもサマになるところが気に入っている。しかしこのお皿のルーツについてこの本を読むまで考えたことがなかった。
    本書は言語学者で沖縄最古の歌謡集『おもろさうし』研究の第一人者である外間守善氏による初学者向けの沖縄文化史概説である。特徴は島尾敏雄のヤポネシア構想にならい、太平洋文化圏に位置する沖縄の歴史と文化を、日本列島の文化の根っことして紹介している点だ。
    たとえばやちむんの創始は南方の酒器であるとされているが、その後朝鮮、中国、薩摩の陶芸が

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    2022年01月07日
  • 私の沖縄戦記 前田高地・六十年目の証言

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    "沖縄戦の記録を読むのは、本書が初めてだ。
    本書を手に取ったきっかけは、映画「ハクソーリッジ」を鑑賞してから。
    映像もすごいインパクトがあったが、本書を読むと前田高地の戦いが壮絶だったことがよくわかる。映画の主人公であった、デズモンド・T・ドスさんの記述もある。映画ではあたかも一夜の出来事のような描き方をしているが、何日も何日も戦場をさまよい八十余名の負傷兵を崖下に運び命を救ったとの記載がある。
    PTSDのリアルな描写もあり、著者が本書を書くことにも相当な葛藤があったことがわかる。戦争の恐ろしさは、人を殺してもなんとも思わなくなることだと、経験者が語りかける。
    沖縄が戦場となり、多く

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    2018年11月25日
  • 沖縄の歴史と文化

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    ネタバレ

    沖縄の歴史を太平洋または東アジアの諸列島という視点で捉えている。

    文化の北上説と南下説の両方を紹介し、酒、染織、陶芸の3つの具体例を示している。
    古代史が弱いという指摘があるとすれば、それは文献に比例しているという視点で見れば過不足ない。

    文献のない事項と、文献のある事項とを、あたかも同一の価値かのように説くような、通史は素人受けしても、価値があるかどうかとは別の次元ではないだろうか。

    日本史の一部として沖縄の歴史を説こうとする傾向に対して、明確な課題を提供していないかもしれない。それは、日本語で日本において歴史を記述しているためかもしれない。

    本土自体が混合文化であるのに、

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    2011年06月27日
  • 沖縄の食文化

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    読み始めて「あれ?」と思う。
    沖縄の食文化を体系的に論じた本では、ない。
    沖縄の料理や酒、菓子類の作り方を解説するわけでも、ない。
    民俗学の第一人者である著者が、自分の経験を通して語った、食を中心とした沖縄生活誌といった風情。
    あるいは、地元の物知りの先生を公民館やカルチャーセンターにお迎えして、ゆるくテーマについてお話を聞いているような雰囲気か。

    読んでいるうちに、もはや存在しない古い時代の沖縄の家でどんな食べ物が並んでいたか、見えてくる気がする。
    そして、食べている家族の姿も見える気がする。

    沖縄は、中国の文物だけでなく、東南アジアからも、日本本土からも、モノが入ってくる。
    独自のもの

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    2025年06月15日
  • 私の沖縄戦記 前田高地・六十年目の証言

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    沖縄出身の初年兵だった外間守善氏の手記。氏が配置された第24師団第32歩兵連隊第二大隊(志村大隊長、山形・北海道・沖縄の部隊)が初期配置の島尻から前進して前田高地の戦いに従事、撤退もままならず、潜伏しつつ終戦・投降した流れを一兵士の視線から見る。

    また、普通の戦記はそこで終わるのだろうが、米軍に収容され、戦後直後の沖縄で教職に従事しつつも、21年秋には疎開した母や姉を追って本土に潜入し宮崎で再会を果たすところまでの戦後直後の混乱期の動きも興味深い。

    最後4割は、証言編として志村大隊長や第一大隊長の伊東大尉、同僚の北海道・沖縄の兵士、ハクソーリッジのエドモンド・ドス一等兵などの回想(前田高地

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    2024年11月02日
  • 沖縄の歴史と文化

    購入済み

    名著と名高い本書。沖縄を太平洋文化圏の中に位置付け北に日本・朝鮮、西に中国、南にマレーシアやベトナム、タイなど東南アジア諸国と、それぞれの地域の影響を受けながら独自性のある文化と歴史を形作っていったことがわかります。

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    2024年08月17日
  • 沖縄の食文化

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    なかなか良い勉強になりました。
    主に琉球の時代から続く伝統的な食材やお菓子などについて、写真付きで、著者の思い出と共に書かれていて昔の沖縄の雰囲気も味わう事が出来ました。
    沖縄に生まれながら全く知らない事だらけで、沖縄の文化、特に食文化についてもっと学びたいと思わせてくれました。感謝です。

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    2023年09月08日
  • 沖縄の食文化

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    沖縄学の権威による沖縄食文化史入門書。取り上げられるのは、ラフテーやゴーヤチャンプルーなどよく知られた料理から、今では幻となった伝統菓子にいたるまで幅広い。

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    2023年06月21日
  • 私の沖縄戦記 前田高地・六十年目の証言

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    太平洋戦争末期、帝国日本の敗戦もほぼ確実な状況となり、アメリカの本土上陸の足掛かりとして、大規模な戦闘が行われた沖縄。日本軍は陸軍海軍合わせた正規軍隊は5万、現地招集の後方支援部隊などがほぼ同数、合わせて10万強。対するアメリカ軍は最初の上陸部隊だけでも18万、延べ上陸数は28万弱。加えて海からの艦砲射撃と空からの航空機による支援攻撃と、その圧倒的な攻撃力をもって昭和20年3月末から周辺島嶼そして4月1日から本島への上陸を開始する。その後の戦闘経緯については多くの書籍に記されており、将官クラスから一兵卒、民間から志願した鉄血勤皇隊やひめゆり部隊、そして行政の長と様々な立場から語られてきた。戦後

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    2023年04月16日
  • 沖縄の食文化

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    外間さんの本ということで、それだけでも貴重。
    ただ、内容が濃く、なかなか読みすすめることができなかった。
    もう一度読み返したい。

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    2023年03月27日
  • 沖縄の歴史と文化

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    中公新書
    外間守善 沖縄の歴史と文化

    沖縄学入門書。グスク時代以前からの通史、ヤポネシア構想による文化圏比較、日本文化北上説など 全体像が理解できる構成

    琉歌など言語文化や神観念など宗教文化は 大陸の影響を受けた大和民族との共通性もあり、複合文化の面白さを感じる。八八八六の三十音の短歌は 難解すぎる


    通史の中で見ると、薩摩の琉球入りから沖縄の不条理な近代史が始まる。琉球処分や沖縄戦を見るかぎり、近代における国民国家主義は間違いだったように思う。国家を守るために 自国民の犠牲をいとわない軍隊の実態に 戦争の無意味さを実感する


























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    2023年03月03日
  • 私の沖縄戦記 前田高地・六十年目の証言

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    あまりよく知らなかった、
    前田高地での戦いのことがなんとなくわかりました。

    後書きの、
    沖縄への思いがとてもこころに残りました。

    現実的にはむつかしい問題とは思うが、
    せめて沖縄をただのリゾート地と思う方が減ると良いと思いました。

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    2020年07月11日
  • 私の沖縄戦記 前田高地・六十年目の証言

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    戦争の恐ろしさを感じた
    繰返される悲劇的な出来事に
    日本が戦争を起こしたり
    巻き込まれる事が無い事を
    願うばかりであった
    貧富の差の無い
    平等な地球が生まれるのではと思ったが
    国と国との利害関係とかを考えるとそうも言ってられないが
    実際問題 戦争や内紛が 起きない事を 望むばかりだ

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    2012年05月05日
  • 沖縄の歴史と文化

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    太平洋文化圏の中で沖縄の歴史と文化を捉える。日本的なものと大陸文化、南方文化を取り入れ沖縄的なものへと練り上げながら発展してきた沖縄独自の歴史と文化に触れることができます。また、一口に沖縄といっても、本島と八重山地方、宮古地方では方言を筆頭にそれぞれ全く異なる文化を有しているという事実を理解することができます。

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    2011年12月06日