斎藤惇夫のレビュー一覧
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この原作版での仲間の一人「ボーボ」はその名の通り、ボーっとした性格で、仲間たちが議論を白熱させても、ひとりボーっと「さかなになって海を泳いでみたい」と考えている。
そのボーボが、イタチとの長い戦いで仲間がみんな疲れ休んでいるとき、突然叫び声をあげ、一人で突っ込んでいった。イタチが隙をついて岩の間から入り込みネズミたちを襲おうとしていた。
別に誰かに指示されたわけじゃない。ボーボだって、できたら危険なことは避けて、いつものように空想にひたる自分の好きな時間を過ごしていたかったはず。でもボーボは突っ込んだ。気がつけば体が動いていた。そしてボーボは・・・
「ガンバと15ひきの仲間」の題のとおり、ひ -
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台所の床下の貯蔵穴に住んでいるドブネズミのガンバ。
海を見に行こうと誘われて出かけ、船乗りネズミと知り合ってうかれているところへ、助けをもとめにきたネズミが。
自分たちが住んでいる「夢見が島」がイタチに襲われ、助けてほしいと。恐ろしい敵はノロイ一族だと。
昔々アニメでやってた「ガンバの冒険」の原作です。
絵が怖かったぐらいしか覚えてないですが(でも歌はうたえる)、本で読むとかなりおもしろかったです。それぞれのネズミたちが名前からも想像できるような、特技を生かしてイタチに立ち向かっていく姿、なんて勇気のある・・・ノロイの誘い出す踊りもユニークだし、いい本です。
続編あるので読みたいな -
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再読です。
私が最も好きな本のうちの1冊なんですが、いつ読んでもやっぱりいいです。大好きです。最後に読んでからもう随分経っているんですが今でもそれは変わりません。むしろ前以上に好きになりました。
途中に出てくる動物園が日本のように感じました。みんな形も顔つきも違うのに、みんなどこか似ている。冒険話に興味は示すものの誰も冒険しようとはしない。時にはしようとするものを阻害したり、孤立させたり。動物園は餌に困る心配もなく、安全です。生きてく上で必要なものは全て揃っています。それでもどこか貧しいんです。生きている、と感じないんです。これはまさに日本のような気がしてなりませんでした。みんな -
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ゆくえ不明のネズミをたずねて四の島の渡ったガンバと仲間たちは、絶滅したはずの二匹のカワウソを見つけます。野犬と戦いながら、カワウソの仲間が生き残っているかもしれない伝説の川「豊かな流れ」をめざす冒険がはじまりました。小学4・5年以上。
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「冒険者たち―ガンバと15ひきの仲間」の続編。
時系列的には間に「グリックの冒険」が入ります。
これも「冒険者たち」同様、小学生の頃大好きな本でした。
当時何度も繰り返し読んでいた本で、間違いなく私の読書の原点にある一冊です。
子供の頃は純粋に冒険小説として読んでいたけど、改めて読んでみると、環境破壊や絶滅危惧種(ニホンカワウソ)などの問題提起を含ん -
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『冒険者たち』
『グリックの冒険』
から続くガンバと仲間達のシリーズ第3弾。
表題通り、
ガンバ達と2匹の日本カワウソ達の大冒険記です。
この本を小学生時代に読んだ後
カワウソに関して
色々調べて
自然の大切さや
人間の愚かさを
小さいながらにも
深く感じる事ができた
素晴らしい名作です。
もちろん
他のシリーズも
面白く、感動的ではあるのですが
僕にとって
思い出すだけで目頭が熱くなる場面がありまして、
詳細は読んでいただければと思うのですが、
あの崖のシーンは、
本当に
今でも
鮮明に思い出すことが出来る
なんともいえない場面です。
そして出来るならば
文庫版ではなく
分厚い方を選ん -
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ネタバレ子供の時にお年玉で購入したハードカバー。大人になった今読んでも名書。
カワモが疲れ切って精神病んだ描写とか、子供向けだけど胡麻化しなくきちんと書かれているところが素晴らしい。無理やりガンバたちがカワウソを連れだしたのではない、カワウソたちが自分たちの仲間を探したいと自発的に動いた、というところがポイントで、ガンバたちがカワウソたちを連れてきてしまったと気に病む必要もなく、カワウソたちもやらせれているわけではない、自分たちの為に行っているということが重要。今までいたところではすぐにでも野犬に襲われていただろうし。
キマグレ、めっちゃいいキャラだった。かっこいい。生きててくれてよかった。
イカサマ -
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子どもたちの読み聞かせで初めて読んだ作品。
個性あふれるネズミたちが主人公のお話は、
小学生の頃にハマった「ミス・ビアンカシリーズ」以来かな。
ネズミのガンバが主人公で、次々に出会う周りの仲間たちとともに冒険に巻き込きこまれていく。
ガンバは最初からやる気のある主人公キャラではないのも面白いところ。
ほんのちょっと責任感が強くムキになりやすい性格なだけで、彼を取り巻く周りの環境が、ガンバをみんなのリーダーに成長させていくのも見事。
途中からどんどん緊張感が出てきて、
えっ?えっ?
っていう予想外の展開が続いて、
中盤以降は、伏線の回収も見事で、
最終章は完全にネズミたちと一緒に大冒険してる -
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ずっと読みたいと思ってたので、この機会に読んでみたよ。
アニメ版も有名だよね。
私は子供の頃に見てたのかなー?って思って調べたら、まだ私が生まれる前のアニメだった。
原作小説の方は、児童書にしてはなかなか分厚くて、読み進めていくうちに内容も大人っぽくてビックリした。
台詞回しとか。
そして、薮内正幸さんのイラストがまた素晴らしいんだよね!
表紙のツブリに乗るガンバがとっても格好いいし、所々出てくる挿絵も全部素敵。
ひとつ勘違いしてたのが、他に『グリックの冒険』と『ガンバとカワウソの冒険』があるんだけど、『冒険者たち』が1巻だと思ってたら、『グリックの冒険』の方が先に刊