中川一徳のレビュー一覧
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上巻以上に面白い
上巻の後半は創業者の成り立ち話が多く食傷気味で、下巻の前半もそれをならっていたが、息子さんのお話以降はフジテレビの全盛期と凋落につながるお話で面白過ぎました。
次は続きの二重らせんを読むのが楽しみです。 -
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フジテレビの黒歴史
地元はフジテレビ系列では無かったので、上京当時はキラキラした東京のイケてるTV局というイメージしか持っていませんでした。
が、こんなにドロドロした背景があった会社なんだと驚きと、それ以上になんて面白い歴史なんだと感じる程の創業者の豪腕ぶりとクーデターの裏側にあっという間に上巻を読み終えました。
下巻が楽しみです。 -
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テレビ朝日、フジテレビの興亡を辿るノンフィクションの下巻。本書ではほぼ全編を通じて、堀江貴文氏のライブドアによるニッポン放送株の争奪戦の詳細が描かれています。
上巻で詳しく述べられていますが、フジテレビ株の多くを、より小さなニッポン放送が所有し、そのニッポン放送株の多くを鹿内家が所有していました。鹿内家の影響力を削ぎたい日枝氏をはじめとするフジテレビ経営層はニッポン放送の株式公開・上場という手段を用いて鹿内家の影響力を排除することに成功します。
ところが、フジテレビという巨大メディア企業を、実質的にはより時価総額の小さなニッポン放送の株を買い占める事で実質的に所有できるといういびつな構造と -
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フジテレビとテレビ朝日の来歴を通し、テレビ業界がどのような経緯で発展、推移してきたかを追うノンフィクション。上下2巻のうち、上巻ではフジテレビ、テレビ朝日の誕生と、両局に加え読売が全国ネットワークを構築する経緯が詳しく述べられています。
電波事業の認可に大きな権力を持ったのが電波事業の認可権限を一手に握っていた当時の郵政大臣だった田中角栄氏。そして両テレビ局の開設に大きく関わったのが旺文社の創業者である赤尾好夫氏です。赤尾家はその後も両テレビ局に大株主として影響を与え続け、フジテレビでは鹿内家が大きな影響力を持つに至ります。
地方局開設はまさに陣取り合戦の様相で、ネットワークを構築したいキ -
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"主に追放逃れを意図したGHQ高官、将校への供応、接待が先を争っておこなわれた。由緒正しき財界サロン、日本工業倶楽部のかいかんにも「GHQ将校用レストラン」が設けられた。運営にあたったのは将兵の性的慰安を目的に、戦後まもなく公的資金を投入して官民で設立した「特殊慰安婦施設協会」という団体だ。その成り立ちと顛末は、占領期の歴史の中でも最も後ろ暗い部分と言っていい。"(p.347)
色々あるけど、まず「利益優先」であることを「現実的」みたいに言うのやめない? やめよう。やめろ。
上巻では、日枝久が「ヒラ社員」で終わっている。地獄はまだまだこれから…(フジサンケイグループは -
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支配が完成した後、本来なら「2代目」が強固な基盤と采配を振るう時代がくるはずでしたが、突然の死によって、「初代」がカムバックし、現れた「3代目」への継承とクーデター、そして、現在では、
「その後」の状況まであわせて読むことができます。
外部から現れた「乗っ取り」者であった堀江さんが、実はものすごく正当な継承者であったのではないか、という気持ちにさせられることでしょう。
しかし、現実は、バブル時代からの焼き直しの番組と低予算の後追い番組ばかりが流れています。
歴史にifはありませんが、やはり、「2005年」は間違った解決だったではないか、と思わされずにはいられません。 -
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官とメディアの結びつき。
これらの事例を見るとやはり小さな政府にするべきだと改めて思う。
小さな政府であれば結びついても得るものが少なくなる。そうなれば自然と癒着も少なくなるだろう。
電波をもつ政府との利害関係を保つことでメディアの参入障壁を高め、
その結果高収入を得ることができるようになっているというのはものすごく納得いかない。
政府は電波を開放するべきだし、携帯ユーザーだけではなくテレビ局に対しても電波利用料をきっちり徴収すべきだ。
--気になった文章--
日本のメディア界は、相対的に権力基盤が安定している経営トップでさえ撃ち落とされる負のベクトルによって、奇妙な安定が -
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ポットキャスターさんのオススメ
として拝読。
少し落ち着いてきましたが、
話題のフジTVにない社歴がわりの本
おもしろいのはやはり前半の経営権
乗っ取りの内容部分でしょうか?
宏明氏が気の毒で仕方ない
件の会見でなぜ日枝会長があそこまで
悪く言われるのかがよ〰︎く分かりました。
会長辞任されてフジサンケイグループが
どうなっていくかとかは興味はありませんが
株主総会でホリエモンとの対義の機会が
なくなったのは残念。